ジェロントロジー・高齢社会の人間学をテーマにしています       介護と支援

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 すばらしき人々 気をつけたい言葉と行動 活動内容


                    “ 介護と支援 ”  マーク

   以前に南カルフォルニア大学にてGerontology の研修を受けました。
 講師より LOVE という言葉を教わりました。
 この LOVE こそが「介護者の心のケア」につながると思います。 
         
※ Gerontologyとは、高齢社会の人間学
 

マーク LOVE は愛

   愛は、人間の行動すべてに求められる言葉です。
  愛が無くては、介護もボランティアも相手に通じる行動をとることはできません。
 人と人との関係も愛より始まります。

  遠く離れているから親の介護はできない、と言う言葉をよく聴きますが、
 本当にそうでしょうか。遠く離れていても、その方が常日頃こころを込めて、
 介護者に思いを寄せていると、自然と介護している兄弟姉妹のこころを支える
 ことになります。それも介護することに、立派に協力していることになります。

 LOVE を開いてみます。先ずは夫婦で実行してください。

マーク  L・・・Listen 聴く 人の話を聴く 14のこころの耳と書く

    判断能力や身体の不自由な方を介護することは、この世の仕事の中では最も難しく
 大切なことだと考えます。

  特に身近な方の介護をされる方は、ストレスの塊のような状況下で
 毎日過ごしていることでしょう。
 これは、私の経験上からも言えることです。
 介護する方はどのようにしてストレスを解消しているのでしょうか。

  ストレスが溜まりすぎますと虐待につながります。
 愛情があればあるほど、そのギャップが大きいような気がします。

  
介護している方、あなたの言葉を心から聴いてくれる支援者はいますか。
 
 先ず、夫婦で会話を交わしましょう。聴いてくれる友達はいますか。
 多くの介護者と会話を交わす機会がありますか。
 ストレスを吐き出すように堰を切ってしゃべりだす方もいます。
 聴くとは、14の心の耳と書きます。こころを込めて聴くことです。
 しっかりと聴いてもらった後は、また、元気になることでしょう。

  わたしは聴く役に徹するボランティアも続けたいと考えています。

マーク  
O・・・Open  こころを開く 自己開示

  介護されている方のこころを開くことも大切ですが、それ以上に介護している方が
 こころを開き、自分を開く、自己開示が最も大切と思っています。
 自分を開くことは、本当に大切です。自分の殻に閉じ籠りますとストレスが鬱積し、
 それが続きますと自分が壊れてしまいます。

  介護の大切なことは、介護する人が一番に幸せを感じなければ介護される方は、
 穏やかな安心感を感じ取ることができないと思考します。
 施設の職員も同様です。
 施設の職員が幸せ感を持たなければ、介護される人は安らかに生活できないと
 思います。

  介護、人と人が接する仕事をしている方総員に、幸せを感じて欲しいと念じています。
 北欧の福祉は素晴らしいとよく聴きます。北欧と日本の違いは何でしょうか。

  デンマークにて福祉研修を受けた時、日本との違いを考え感じたことは、
 福祉に携わっている人々の「誇り」「プライド」だと思いました。
 日本の介護職の皆さまに、誇りをもって仕事に関わって欲しいものです。

  介護者の環境を改善し、幸せを感じとることができる仕事場となるように
 みんなで考えていい方向へ進みたいものです。
 在宅で介護に頑張っている人を応援し、少しでも幸せを感じ取ることができるように
 なって欲しいと思っています。
 こころを開くことができるグループや信頼できる人などなど。
 介護者の皆様が、少しでも心を開くことができる、環境つくりに務めたいと考えています。
  
   (日本人の民族性より考えて、優しさは決して北欧に劣ることはありません。
    介護に対する優しさ、こころ遣いは素晴らしいと思います。)
  
マーク  V・・・Voice  声を出す 自分の意見を表す 自分の意見を正しく伝える

   老人施設を数多く訪問した経験から感じたことは、施設と施設の職員同士の
  つながり、情報の共有が少ないような気がします。

   例えば、介護福祉士の会の組織率は、如何ほどでしょうか?

   以前講演会で介護福祉士の組織率の低さに驚いたことがあります。
  現在はどのようになっているのでしょうか。

   介護職員同士の意見交換や情報の交換など、介護者も施設の職員も自分たちの意見を
  もう少し、全面に出して社会に訴えて欲しいものです。
  声を出しましょう。自分たちの意見をしっかりと伝えましょう。

   介護している家族の方々も、自分の親族の介護が終わればおしまいではなく、
  介護職員の大切さや厳しさを、社会へ意見として出して欲しいものです。

   現在の介護保険制度で感じることは、お金がないから、
  どうしようだけで決めているような気がしてなりません。
  介護予防に大切な時期は、「要支援」「要介護1・2」です。
  この時期を粗末にすると、いずれは多くの経費の必要性が出て来ることと思考します。

   介護職員の皆様、ご家族の皆様、声を大にして正しい意見を述べて下さい。

マーク  
E・・・Enjoy  楽しむ 喜びを見つける 

   親の介護や施設で介護職として働いている皆様は、楽しみを持っていますか?
  介護することによる喜びを、何に求めていますか?

   楽しく幸せ感を感じることができて初めて、介護の楽しみや喜びが持てるのでは
  ないでしょうか。私は、被介護者の笑顔に幸せを感じていました。

   チョットしたこちらの言葉や仕草に高齢者が笑ってくれたりしますと夢中になった
  ものです。1日に1回は笑ってもらえるにはどうすればよいか、と夫婦で話し合い、
  実行に移しました。

   高齢者の喜びを、介護者の喜びとして感じ取って欲しいものです。そのことにより、
  自分自身の仕事に対する喜びと幸せ感を持つことができると考えます。

   施設の職員のちょっとした行為に家族は「有難う」と声を出して下さい。
  厳しい環境で働いているのです。家族の言葉で喜びを感じたり、気持ちが沈むことも
  あるのです。

  どのような仕事でも、喜びを見出さなければ、いい仕事はできないと考えます。


               ※           ※           ※

マーク <LOVE>から得たもの

 マーク こころと生きがい

   私は両親、義理の両親など多くの親族を見送りました。
  もの言わない人・認知症と言われる人・方向違いの会話をする人・延々と同じことを
  語りかける人などと接してきましたが、、、
  大事なことは、その人々からとても大切なこころを教わることができたことです。

   現在は、その教わったことがこころの糧となり、生きがいとなっています。
  多くの高齢者にこころを教わったたお蔭で、現在の自分があり、自分の将来の準備を
  考えることができるようになりました。その準備が生きがいともなっています。

   高齢者のこころをくみ取り、理解しようと努力すれば、いずれ自分の財産となり
  生きがいにつながるものと確信しています。

 マーク 共生

   <LOVE>を実行することで多くの人々とつながりができ、共に生きる共生の人生が
  構築できるのではないかと思います。
  介護するにしても、自分を生きるにしても、一人ではなにもできないと考えます。
  多くの人々とつながり、助け合って素晴らしい日々が送れるものと確信しています。


                          シニア ライフ アドバイザー
                                 岡島 貞雄



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