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広島県 尾道市 2004年1月

大林宣彦監督の映画の舞台として有名なこの街は映画そのままの坂道の街です。 細い道が網目ように絡み合いしかも上がったり下がったりして自然の立体迷路を形成しています。

山手の見晴らしのいいところに行くと眼下には鉄道と国道が平行に走り、 その向こうには太陽の光を反射させた瀬戸内海がさらに向こうにある瀬戸内の島々を美しく彩ります。

路地を歩くと一つ角を曲がるごとに違った表情の街並みに出会い、飽きることなく歩き続けることができます。 点在する寺やお墓も高低差のある街並みに違和感なく溶け込み、歩く人に安らぎを与えてくれます。

人、建物、街のリアルなスケール感を体感できる貴重な街です。

尾道の中腹に位置する浄土寺は奈良や京都の寺とは
また違った気品を持つ瀬戸内らしい寺といえます。
尾道の散策はここから始まりました。


浄土寺・多宝塔

国宝に指定されています。



浄土寺・本堂

同じく国宝に指定されています。

浄土寺から少し歩くと浄土寺山の頂上への登山ルートがあります。
ルートは普通の山道を登るコースと鎖につかまり崖を
よじ登るショートカットコースの2コースに分かれています。


同行したN氏は果敢にもショートカットコースにチャレンジ。 写真は1本目の鎖。頂上まで合計3本の鎖が待ち受けている。



筆者は無難にのんびり山道を歩くことを選択。普段の運動不足を解消できるか?




N氏の身を案じつつひたすら山道を登り続ける。そろそろバテてきた。



頂上にたどり着くと見事な瀬戸内の景色が広がっていた。

下山していよいよ本格的に街を散策


浄土寺沿いの道。線路、海、島がよく見えます。



路地に入ると誰もが懐かしさを感じます。



2階に玄関がある建物。高低差のある街ならではのつくりです。



路地には猫がよく似合う。人馴れしていて近づいても逃げません。



西國寺金堂。この寺も浄土寺と同様に瀬戸内の気品を感じとることができます。



西國寺三重塔。中腹の高台にあり、下の街からも山の上からもよく見えます。



西郷寺本堂。思わず奈良の唐招提寺を連想します。



寺を出て一つ角を曲がると相変わらずの路地。

散策の途中で昼食をとりました。
立ち寄った店とメニューを紹介。


尾道市役所の近くにある「ひょうたんぽく」。 馬で乗り付けても大丈夫だそうです。



カキフライのたまごとじ丼定食。カキが新鮮でおいしかった。 さすが広島名物。


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