BDR Pyramid Conesの使用例
/ 2000.10.16
手軽に楽しめるオーディオアクセサリーはインシュレータでしょう。
機器の下に噛ませれば音が変わるし、支える位置を変えれば微調整もできます。
アフターパーツに批判的な私も、インシュレータは使っています。
ただし、良質なインシュレータは少ない印象があります。
金属系のインシュレータには、材質の固有音で音を華やかにする傾向があるし、
樹脂系のインシュレータは、音のエッジを丸めて聴きやすくなりますが、情報量が落ちがちです。
そうした音色の演出が強すぎると、音にバイアスを掛けたのと同じで、
使用を止めるまで音の癖を消すことができず、調整の自由度を狭めかねません。
使用を止めたら止めたで、バイアスを失って、一気に音のバランスを崩すことになります。
色づけが少なく、隠れていた情報量を引き出してくれるような製品を選びたいものです。
ショップから借りた中で評価できたのは、BDR (Black Diamond Racing) でした。
カーボン繊維を板状に積層したShelfと、円錐形に成形したPyramid Conesがあります。
Shelfには表と裏 (ラベル添付面) があって、表から裏に振動を伝えます。
Conesには、振動を底面から頂点に伝えるmk.3と、頂点から底面に伝えるmk.4の2種類があります。
私は、Shelfは表を上にして使っています。
mk.3は上トンガリで、mk.4は下トンガリで、良い結果を得ています。
その逆は、弊害が大きいように感じます。
BDRのConesは樹脂系ですが、2個を打ち合わせるとキンキンと硬く響きます。
同種のインシュレータでも、カンカンやコンコンと響きが柔らかいものはおおむね駄目でした。
ちなみに、円錐形インシュレータはスパイク型に分類されますが、使うには注意が必要です。
スパイク型は、機器の底面に剛性がある場合にのみ有効なのですね。
底板の鋼板が薄かったり樹脂ケースの機器には効果がありません。
使い方を誤ると音の生気が失われるため、疑問を持たれがちなBDR製品ですが、
私なりの使い方を紹介してみました。

画像データーを含むので少し重いですが、よろしければご覧下さい。
BDR Pyramid Conesの使用例・詳細
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