BDR Pyramid Conesの使用例・詳細


MM36A+
■写真[1]……MIMESIS 36A+

MIMESIS 36A+には、GOLDMUNDがメカニカル・グランディングと呼ぶ機構があります。
3つのスパイクは筐体底面に直付けですが、4つ目はCDメカの金属ベースに植え込まれおり、
モーターの振動をShelf for the sourceに直接伝達しています。

表面を上にしたShelf for the sourceは振動を裏面に伝え、
それを4個の、下トンガリにしたPyramid Cones mk.4がGTラックに放出しています。

36A+の向こうにあるMIMESIS SR-Preは、ゴム脚を使っていません。
ゴム脚の代わりに、上トンガリのPyramid Cones mk.3で支えています。
円錐の頂点が集めた電源トランスの振動を、Conesの広い底面がShelf for the sourceに伝達します。
Shelf for the sourceの裏面を受けるmk.4の役割は、36A+の場合と同じです。

SR-Preを支えるmk.3が、安定を取りにくい4個使いにしているのは、
上手くガタが取れた場合には、3個より音質的なメリットが大きかったためです。
SR-Preの板金はあまり工作精度が高くないので、
必要な底面の平面性を得るために、筐体は少し修正加工しています。



APOGEE DIVA
■写真[2]……APOGEE DIVA

DIVAの脚は、2本の四角いアルミ棒です。
アルミ棒の先端にはスパイク用のネジ穴が開いていて、
RFエンタープライズから鋼鉄製のスパイクを入手して装着したことがあります。
ところが、宙に浮いたアルミ棒が鳴いて再生音にアルミ臭さが乗るので、使用を諦めていました。

BDR製品の性質が解ってきた頃、mk.4の底面で受けて振動を吸収する方法を思い付きます。
これが奏功して、アルミ棒の剛性が上がったみたいに叩いてもほとんど鳴きません。
再生音にアルミ臭さが乗ることもありませんでした。
アルミはカーボンより振動伝搬速度が速く、相対的に見るとアルミ脚とmk.4と一体化して、
DIVAの本体フレームの振動を逃がすことで、すっきりと澄んだ音が得られました。



MM SRP
■写真[3]……MIMESIS SR-Mono

MIMESIS SR-Monoの背面には放熱器が突き出ています。
ドライブ基板は、筐体ではなく、このこの放熱器に固定されています。
だから、放熱器はアンプモジュールみたいなもので、
放熱器のベース部にスパイクを植え込めば、メカニカル・グランディングになります。
それが、SR-Monoの後端のスパイクです。
(放熱器とスパイクのお話はこちら

前側は2個の上トンガリにしたmk.3が、2個の電源トランスの質量を受けとめています。
mk.3の作用は、SR-Preについて書いたのと同じです。
床に直置きなのは暫定で、この部分の処理は検討中です。




記事にもどる

トップページにもどる