エッツタール(Oetztal)

オーストリア・アルプスを調べていて、高い山が最も集中している地域はエッツタールの谷の周りだと知り、その中心の町セルデンに5泊、山小屋に2泊留まることにした。

セルデン(Soelden)へ行くには、インスブルック(Innsbruck)から西に電車で約30分、エッツタール(Oetztal)の駅で下り、バスに乗る。両側に山が迫ったエッツタールの谷をさかのぼり約1時間で着く。
 セルデンの町(スケッチ)
セルデンの町から南は、エッツターラー・アルペン(Oetztaler Alpen)の峰々が連なります。その中にはオーストリア第二の高峰ヴィルトシュピッツェ(Wildspitze 3774m)があり、3000m以上の山となれば無数にあると言っていいほどです。
今回は、最初にエッターラー・アルペンの山を眺めながらフェント(Vent)に下りるパノラマ登山道を歩き、次にオーバーグルグル(Obergurgl)からリフトで上り、氷河に向かう展望の良いトレイルを歩いた。最後は山小屋2泊でイタリア国境稜線のアイスマン発見記念碑を訪れ、その帰路3457mの山に登った。夕方から夜半にかけてかなり強い雷雨が2日間ありましたが、日中は連日晴れで予定通りの山歩きができました。

セルデンからゴンドラに乗ってガイスラッハコーゲル(Gaislachkogel 3056m)まで行って来ましたのでこのページで少し触れます。

インターネット情報;
    ・Oetztal(英) ,Oetztal Hiking (英)
    ・Soelden(英)
    Oetztal card(英:3日以上滞在する場合にお得です


   @ ティーフェンバッハグレッチャー から 
    フェント
 への パノラマ登山道
   (Panoramaweg
from Tiefenbachgletcher
    to Vent) 
 
   A ホーエ・ムート から ロートムース氷河
    (Hohe Mut
to Rotmoosferner
   B アイスマン発見記念碑 と 
    
クロイツシュピッツェ(3457m) 小屋2泊
   (Eismann Fundstelle
& Kreuzspitze)
地図; Oetztaler Alpen  Kompass 1/50000

セルデンの町は、ホテルと、アウトドアーのスポーツ用品店しかない町です。お土産屋さんは目に入りませんでした。この町では、山を歩くか、登るか、クライミングをするか、とにかくストックを持って山に向かう人ばかりです。

エッツタール・カード(エッツタールの谷の交通機関が無料になる)を購入しました。利用したバス、ケーブル、リフト全てで有効でした。エッツタールの駅から出るバスも有効です。しかし、エッタール駅でカードが買えるか聞いたら、駅の窓口では発行できないしエッタールにはインフォメーションセンターも無い、と言われました。目的の町に入ってからしか購入できないようです。




ガイスラッハコーゲル(Gaislachkogel)

ツェル・アム・ゼー(Zell am See)から移動し、セルデンへ着いた日(2006年7月10日)に、ガイスラッハコーゲルに行ってみました。
セルデンのセンター近くから道路を跨いで、ガイスラッハコーゲルバーン(Gaislachkogelbahn)のゴンドラが出ています。中間駅で乗り換えると、3040mの頂上駅に着きます。ガイスラッハコーゲルの頂上は、レストランの直ぐ後で、大きな十字架が立っているのですぐわかります。レストランからの標高差は16m、歩いたうちに入らない高さと距離ですが、360度の展望を楽しむことができます。

エッツターラー・アルペンの山々とフェンタータール(Ventertal)の谷(南の方向)
セルデンの町とシュトバイアー・アルペン(Stubaier Alpen)の山々(東の方向) 見えている池はガイスラッハーゼー(Gaislachersee)で、急なガレ道ですが山頂駅から池に下り中間駅まで歩くトレイルがあります。
目の前に3255mの山が聳えオーストリア第2の高峰ヴィルトシュピッツェ(3774m)は陰になり見えないようです(南西方向) 西の方向にもエッツタラー・アルペンの3000mを超える山がずらりと並んでいます







お勧めのホテルやレストランが、よくガイド本やホームページの体験記に載っていますが、期待感が先行するためか、勧めに従って行った結果が「良かった!」という経験をあまりしたことがありません。
何でここがお勧め?と腹を立てたこともあったりして、今まで自分でお勧めを書いたことが無かったのですが、今回セルデンで合計5泊したホテルが料金の割に食事等が今までに比べて良かったので、紹介してみる気になりました。

スリースター ホテル・ソルダーホフ(Hotel Solderhof) 
インターネット情報;Hotel Solderhof(英)

ホテルの場所は、セルデンの町に入って直ぐのGiggijochbahnのバス停で下り、左の橋を渡った目の前にあります。

チェックインをするとコンパス社(Kompass)のOetztaler Alpen (1/50000)の地図を無料でくれた。エッツタール・カード(Oetztal card)は必要かと聞くので、ここで買えるの?と問うと、このホテルで買えば半額だという。1週間のカード代金55ユーロ(EUR)が27.5EURになり、2人で1人分の料金で済んだ。他のホテルでもこのサービスがあるのかどうかは分かりません。

季節により料金が変わりますが、宿泊料は夕食と朝食付きで1人1日55EUR(約8000円)でした。バスとバルコニー付のツインベットで部屋は広い。英語は受付でもレストランでも皆通じた。

夕食はミネラルウォーターが無料、グリーンサラダはバッフェになっていて自由にとれる。スターターから始まり、スープが出て、メインがでて、デザートで終わる。メインとデザートは2種類からチョイスできる。5日間、料理は全て違ったもので、同じものは一つとして無かった。

オーストリアの朝食は何処でもバラエティーに富んでいるが、ここの朝食は特に良かった。沢山の種類のパン、ハム、ソーセージ、チーズ、シリアル、サラダ、ピクルス、果物、ジュースなどがあり、卵は自分の好みにボイルができた。自分の好きなものを選べるので、毎朝ゆっくり時間をとって腹いっぱい食べてしまった。おかげで山では簡単な昼食で済ませることができた。