Date: Thu, 15 Mar 2001 04:57
Subject: タイの民家に泊まる

とんでもないところへ行ってとんでもない目にあってきました。

<初日>
夜7時のTG727便で関空を出発、11時20分頃バンコク着。
関空から国際電話で予約しておいたH
ONEY HOTEL(一泊朝食付きで900バーツに値上げしていた)に着いたのが、24時過ぎ。良い子で寝る。

<2日目>
朝から雨、何にもしないで一日が過ぎた感じ。
これではイカン、バンコク以外のところへ行くべくホテルの兄ちゃんに長距離バス停への行き方と切符の買い方を尋ねる(この時点まではチェンマイあたりへ行こうかと思っていた)と、
「俺は今日から長期休暇(休職)して田舎へ帰る、長距離バスはタイ人しか使わないからタイ語しか伝わらん、一緒に来るならついて来い、なんやったら俺の家に泊めたるぞ」ということで、
東北地方のスリンというところへ行くことにする。明日に備えて今日も良い子で寝る。

<3日目>
 きのう約束しておいた朝8時に彼と待ち合わせ、まずお姉さんのいるアパートへ寄って(現地の人のアパートに入るのは初めて)、何か(お土産かな)を預かり、タクシーでバス停へ向かう。
結構距離があって渋滞にも出会い1時間以上かかって到着。
タクシー代140バーツばかり。

切符売場でなるほどと納得、英語表記は全くなし。ミミズ文字しか目に入らない。 英語喋っても通じない。

バス代193バーツ、彼の分も払う。

7時間ほどかかったけれど、初めて見る景色に時間の経つのは早かった、結構楽しい。

彼は殆ど眠っている。


スリンのバス停に着いたら彼の村のおっちゃんが迎えに来てくれていた。
なんでも結構遠くてタクシーは行かないらしい(ン、僕はどうやって帰るねん)と思っていたら帰るときはこのおっちゃんがまた送ってくれるらしい、納得。
500バーツで明日の夜6時を約束する。本当に時間を守ってくれるか不安、、、彼のうちまで1時間弱かかって無事到着。スゴイ、街灯がないのと家のアカリが少ないのであたりは真っ暗。
宴会となる。

金は僕が出すけれど、ウイスキーのボトル1本でも40バーツ、めちゃくちゃ物価が安い。

疲れていたので、そこそこで眠らせてもらう。

蚊の心配をしていたけれどしっかり蚊帳が吊ってあって爆睡。


<4日目>
この家の親っさんは54歳で昨日の様子だとキーマオ(のんだくれ)だとおもっていたけど、
朝4時半に起きだしてシャワー用の水を溜めたり、朝御飯の用意をしたりと結構マメ。
でも日中はフラフラしている。
7時頃起きだして散歩、感動、、、みごとなくらいの田舎の風景がありました。
生活はいたってシンプル、質素。
食事も一緒に頂く。御飯と野菜を炒めたの、細めんだけ、でも結構楽しんで食べる。
タイ式便所も苦にならない。
この家の構成が少し解る。今いるのは親っさん、小さな姉妹(7才と8才)、帰ってきた兄ちゃん。
母親は2年前に亡くなったといってた。
他に女きょうだいが4人だか5人だかいるといってたが詳細不明。
15才になる妹が下の子の世話をしていたけどバンコクへ出ることになったので彼がかわりに帰ることになったらしい。
ここの男たちにはあまり金になる仕事はないのか勤勉なヤツが少ないのか、働いているのは女しか見かけない。

多分娯楽が少ないのか、ぼくは格好の獲物になってしまいました。
歩いているだけで好奇の目にさらされるワ、表で涼んでいるだけでひとが寄ってくる寄ってくる。

日本人がこの村に来たのを知っている人は一人もいませんでした。
質問責め。せやけど俺はタイ語は5つしか解らんぞ、英語か日本語で喋れ、というても無理か。
持ってきた指さし会話集で必死にコミニュケーションを図る。
結構皆面白がって付き合ってくれる。

コラコラ本を取り合うな、いっぺんにあれもこれも聞くな、、、
デジカメはスゴイ。これが一番受けました。
いろんな人の写真を撮ってあげてプリントしたら送ってあげるといったけど、どうも届けるのは無理みたい。
各家の所番地はあるけど郵便が届いた試しはないらしい。
散歩と写真と涼みで夕方になる。

シャワーを浴びて昨日の約束の時間となるも、おっちゃん現れず、不安的中。
おっちゃんの家まで見に行ってもらうが、おっちゃんおらず.。
あした帰るのはフライトに間に合うかどうか分からないので、何としても今日中にバンコクまで帰っておきたい、、、
1時間半たって登場、怒る気は押さえて笑顔で対応、ぼくもバンコクではおおらかな人?
夜道をおっちゃん飛ばすとばす、おいおい前見て運転せえよ。
おいおいセンターライン越えてるで。

まあ、道さえはずれんかったら対向車もないしなと思ったとき、前方に物体が、、、
おっちゃんブレーキが遅い、牛を一頭跳ねてまいよった。
おっちゃん牛の状態みるでなく車の心配ばかりしている。ボンネットがへっ込んでいました。
その後はさっきまで100キロくらいで飛ばしていたのに30キロにスピードダウン、
おいおいもうちょっと急がんと間に合わんがな。

なんとか、滑り込みセーフ、9時の便に乗れました。


途中のバス停(というか、ドライブイン)で何時になるか解らんけど泊めてくれの予約をホテルへ電話、取りあえず一安心。


<5日目>
ホテルに着いたのは朝4時頃でした。
ビール飲んで眠るもあまり眠られず、今タイ通信を書いています。
頭ボーッとしているので、再びホテルに帰ってもう一眠りします。
今夜のフライトは23時59分、あしたの朝7時過ぎ関空着です。
、、、疲れた。でも楽しかった。



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3月スリン