ブリーダーであろうと、素人であろうと、繁殖に対しては、多くの事を考えなければなりません。
行った繁殖が、何世代の後までも、影響を残してしまうのですから。

股関節形成不全をなくす最も有効な方法は、選抜育種です。
うちの子は痛がらないし、走っているからCHDじゃないし、繁殖に使えると
思われている方がいらっしゃったら、それは間違いです。
見た目だけでは判断が出来ませんので、選抜育種の目安として、X線写真による
正しい診断が重要となります。
又、アジリティーなどスポーツドックとして楽しまれたい方も、始められる前に
そのスポーツが適切かどうか、Ｘ線写真による確認をされる事が大切です。

全ての犬種に危険性はありますが、主に大型犬・超大型犬種に多く発症しています。
しかし、股関節形成不全であったとしても気を付ければ発症せず犬生を送れたり、
進行を遅らせることができるのです。
逆に気を付けなければ進行を進め発症させてしまう危険性があります。
飼い主の対応が大きく左右させるのです。
誰もが愛犬の苦しむ姿など見たくはないはずです。
一緒に勉強して行きましょう。