1990年4月より、大阪芸術大学の教員です。現在の所属は音楽学科です。
2013年度から、大阪芸術大学大学院で「音楽学」分野の「研究演習」を担当し、修士論文、博士論文の指導に当たっています。いっしょに研究しましょう!
後期課程(博士課程)では、「芸術文化学研究分野」の「音楽学」だけでなく、「芸術制作研究分野」の作曲、ピアノ、声楽、管弦打楽器専攻の学生の論文の指導も担当します。その論文のテーマは、「音楽学」に限られません。たとえば、楽器の演奏法(金管楽器だけでなく)や歌唱法にも関心がありますので、後期課程の演習で演奏法や演奏解釈を研究することをとおして、自分の音楽を高めてはどうでしょうか。
現在の学生の研究については、「大学院の授業」のページをご覧ください。
大阪芸術大学大学院2025年度入学のための入学試験が、2025年2月27日(木)に、前期課程、後期課程とも行なわれます。
今年度の大学院進学説明会は終了しました。関心がおありの方はメールでご連絡ください。
2026年度入学のための入学試験は、前期課程が2025年11月9日(日)と2026年2月26日(木)に、後期課程が2026年2月26日(木)に行われます。
進学説明会は、2025年7月4日(金)と10月3日(金)に行なわれる予定です。
大学院についての情報は、こちらのサイトでどうぞ。
ご質問等がありましたら、トップ・ページ記載の連絡先からお願いします。
今年も音楽教育の論文を書きました
「演じる空間を創る音楽教育」
『芸術と教育』(大阪芸術大学教員養成研究論集)第8号(2024年3月)
音楽教育が主題ではありますが、演劇の考え方を基礎にして、音楽科と国語科とを多少とも連続的に捉えようとしています。
また、「主体的・対話的で深い学び」というのは、教職教育に関わる者であれば誰でも知っている言葉ですが、音楽科で言葉による対話をすれば、音楽が直接的なかたちでは言語化できない以上、どうしても音楽についての対話になります。しかし、音楽そのものによる「対話」はできないでしょうか。
2023年には久しぶりに音楽教育の論文を書きました。
「音楽教育における聴唱の役割と身体感覚」
『芸術と教育』(大阪芸術大学教員養成研究論集)第7号(2023年3月)
西洋音楽の教育では楽譜(五線譜)が重視され、五線譜が読めなければ音楽の学習は始まらないという意識すら持たれることがあります。しかし、「小学校学習指導要領」では、第一、二学年では楽譜を使わないことになっていて、楽譜が使われるのは第三学年からです。このことは、低学年では五線譜はまだ難しいからだと受け取られるかもしれず、そうであれば、低学年段階から五線譜を読むことができればそれに越したことはないという考え方もできます。しかし、楽譜を用いないことに積極的な意義はないでしょうか。
大阪芸術大学教職相談室のページで公開されていますので、ご意見をうかがえましたらありがたく存じます。
こちらです。
2022年にはこんな論文を書きました。
「教科としての芸術 -内発的満足の中軸となるもの」
『芸術と教育』(大阪芸術大学教員養成研究論集)第6号(2022年3月)
芸術の教育について考えるとき、芸術そのものが教育の目的なのか、芸術によって何かを教育するのかということがしばしば問題になります。とりわけ小中高等学校の芸術教科では、芸術の専門家を育成するという意味で芸術が目的になることはまずないでしょう。しかし、芸術が目的である場合と手段である場合とで教育に違いがある、あるいは違いがあるべきなのでしょうか。
大阪芸術大学教職相談室のページで公開されていますので、ご意見をうかがえましたらありがたく存じます。
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2020年にはこんな論文を書きました。
「大学教育の中の芸術」
『芸術と教育』(大阪芸術大学教員養成研究論集)第4号(2020年3月)
出版物の宣伝のページに記載しています『音楽教育研究ハンドブック』の中の「大学における音楽教育の意味」の項目の執筆と平行して考えていた内容です。
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2017年にはこんな論文を書きました。
「知識と感情を結ぶものとしての芸術教育」
『芸術と教育』(大阪芸術大学教員養成研究論集)第1号(2017年12月)
文部科学省の『小学校学習指導要領』(平成29年3月公示)の「解説」には、「総則」で次のようなことが書かれています。
児童一人一人がよりよい社会や幸福な人生を切り拓
いていくためには、主体的に学習に取り組む態度も含めた学びに向かう力や、自己の感情や行動を統制する力、よりよい生活や人間関係を自主的に形成する態度等が必要となる。これらは、自分の思考や行動を客観的に把握し認識する、いわゆる「メタ認知」に関わる力を含むものである。こうした力は、社会や生活の中で児童が様々な困難に直面する可能性を低くしたり、直面した困難への対処方法を見いだしたりできるようにすることにつながる重要な力である。
「自己の感情や行動を統制する力」が求められており、思考や行動については、それを「客観的に把握し認識する」ことが必要であるとされていますが、感情に関しては、客観的に把握し認識することができるか、あるいは「メタ認知」が可能かどうかについては説明されていませんので、感情をどのように統制できるかもはっきりしません。それができるのは芸術をおいて他にはないのではないかという思いで書きました。
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2016年にはこんな論文を書きました。
「芸術があってこその一般教育 -ハリー・ブラウディのイメージ論を出発点として-」
『藝術』(大阪芸術大学研究紀要)第39号、2016年。
学校教育では芸術教科が必ずしも重視されていないように思いますが、教育の中で芸術の持つ役割は大きく、芸術を軽視したのでは「一般」教育とは言えないのではないかというのが基本的な論点です。「出発点」としているのは、Harry S. Broudy, “The Role of Imagery in Learning”(1987)です。この論文で感情の問題を扱いたかったのですが、分量の面で無理でしたので、2017年にあらためて論文にしました。
大阪芸術大学藝術研究所のページで公開されていますので、ご意見をうかがえましたらありがたく存じます。
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2024年度の担当授業(不開講になっているものもあります)
月曜日2時限目
「楽器学」 演奏学科3年次の講義です。
月曜日3時限目
「音楽学研究演習」 大学院前期課程の演習です。
月曜日4時限目
「音楽資料研究」 音楽に関する文献を読んで、そこから自分の思考を展開することをめざします。
月曜日5時限目
「音楽指導基礎理論」 3年次の講義で、音楽をどのように指導するかを考えるために持っておくべき知識を身に付けることが目的です。
水曜日2時限目
「音楽学特論」 大学院の演習科目です。今年度の前期のテーマは「北ヨーロッパの音楽」、後期のテーマは「音楽と音楽思想」です。
水曜日3時限目
「音楽学研究」「制作理論演習」 大学院後期課程の演習です。
水曜日4時限目
「音楽教育学演習2」 音楽学科音楽教育コース4年次の演習です。
金曜日1時限目
「音楽美学」 全学科向けの講義です。
金曜日2時限目
「卒業制作」 音楽学科音楽・音響デザインコース4年次の演習です。
金曜日3時限目
「原典研究」 大学院の授業で、フランス語で書かれた文献の講読をしています。
金曜日4時限目
「音楽教育学演習1」 音楽学科音楽教育コース3年次の演習です。
この他、時間割には入っていませんが、通信教育部の「西洋音楽の歴史と理論」を担当しています。
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