3月29日(月)、3月30日(火)本人の希望で、東京滞在。
3月31日(水)新東京国際空港より帰国。
26日のレッスンとマスタークラスの様子です。
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(左の写真)
受講者の後頭部あるいは首の後ろに息を吹きかけ、受講者はその息を感じ、同じような息で吹くことを意識しながら演奏します。
ステーンストロプ氏が手にしているのは、気管と同じ太さのチューブで、これを別の練習に使うこともあり、また、このチューブを使わずに、息を直接吹きかけることもありました。
(右の写真)
ステーンストロプ氏が受講者の左手に息を吹きかけ、それと同じような感触を右手に持つことができるように、息を吹く練習をします。
関西トランペット協会のサイトの「記録」のページと「写真」のページにも、この日の報告と写真が掲載されています。
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レッスンを受講した方から、以下のような感想が寄せられました。受講順に掲載しており、所属等は受講時のものです。
「今回のレッスンを受けて、より一層トランペットに馴染めた気がしました。ブレス方法を変えるだけで、音に余裕が出てとても演奏し易くなりました。今回のステーンストロプ先生のレッスンは自分自身にとって人生でのとてもいい経験になりました。この様な機会を設けて頂いてとても感謝しています。これからもレッスンの事を活かしてトランペットを演奏したいと思います。ありがとうございました。」
山下 左起子(滝井高等学校3年生、25日のレッスンを受講)
「今まで息をたくさん吸うという意識はあったのですが、全然足りなかった事が今日のレッスンでわかりました。
またブレスの仕方も、息の通り道を邪魔して変な音がなっていたのは舌の位置が原因だという事もわかり、Wowの形で吸うことによってたくさんの息がスムーズに吸える事がわかりました。
タンギングに関しても、音の立ち上がりをハッキリとよく言われるので、舌を強くつく事に重点を置いていました。
でも、大事なのは舌をつく強さではなくて、頭の中で歌っているサウンドと息の流れを一致させれば思った通りに音が出るということがわかりました。
この点は、すぐに直すのが難しくて、舌を強くついて「ティ」という発音で吹いてしまう癖?が抜けなくて、「ト」と意識しているけれどできなかったので、強い意識を持ちながら練習して習慣づけないといけないと思いました。
頭の中でソルフェージュを絶やさず行う事と、息の流れを絶やさない事がどれだけ大事で、どれだけ楽に吹けるコツなのか、今日のレッスンで教えて頂けて本当に良かったと思います!!」
安岡 亜佳音(相愛大学2回生、25日のレッスンを受講)
「私は以前からアンブシュアや横隔膜の動き、歯並びなど細部のことに悩んでおり、楽器を吹くときはいつもそれらを気にしすぎて、何となく気持ち悪いままになっていました。でも、レッスンを受講して、ブレスが完全に支配すれば、自ずと正しい動き方をするのだと改めて実感することができ、とても有意義な時間を過ごせました。また、姿勢の事もご指摘頂きましたが、レッスン後も自分の姿勢について注意してみると、例えば携帯電話を見ている時にも、身体を携帯に近付ける癖があり、こういう部分が楽器を演奏する際に影響していることを痛感しました。ですが、小さなことを心がければ、楽器を演奏するのがもっと楽になるというのがわかりました。また、私の奏法の癖を的確にご指摘頂き、リラックスして受講できました。今回のレッスンを受講する際にご協力頂きましたが方々には、深く御礼申し上げます。ありがとうございました。」
中尾 真美(フリーランス・トランペット奏者、相愛大学卒、26日のレッスンを受講)
「ステーンストロプ氏の本を前に読んで、どんなレッスンになるんだろうと不安もありました。
実際にレッスンを受け、そんな不安が一気になくなり、楽器を持つ前の取り組みでこんなに大きく変われるのかと驚きました。
他の方の聴講もさせて頂き、家に帰ってもう1度本を読むとそういうことか!とさらに深く理解できたこともあり、実りのある1日になりました。また機会があれば是非レッスンを受けたいと思います。」
勝田 愛(大阪芸術大学3回生、26日のレッスンを受講)
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レッスンの内容は、姿勢や息の使い方から音楽の理解まで、広い範囲にわたっており、ステーンストロプ氏の指導によって受講者の演奏がたちどころに向上する様子を目の当たりにしました。
ところで、26日のマスタークラスが終った後、また、翌27日にも、唇に関する質問が多かったと話されていました。意識を向けなければならないのは、アンブシュアよりもむしろ息の使い方であり、サウンドであるのに、唇のことを気にしすぎているのを危惧されていたのでしょう。もっとも、唇は奏者と楽器との接点ですし、音を出しているという実感を持つのは唇のところでのことでしょうから、唇が気になるのは当然といえば当然で、発想を転換するのは容易ではないのかもしれません。
ご協力くださいました皆様、ありがとうございました。