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リハビリ合気道

リハビリ合気道は京都市障害者スポーツセンターのふれあいリハビリ合気道教室で開催されている障がい者の合気道です。リハビリ合気道教室では身体障がい者のリハビリテーション活動を、合気道の技の反復稽古や、理学療法士の方達と独自開発した合気道の動きを基にした体操や運動法で支えています。この教室は運動をすることの場が少なく、身体を動かすことが不足がちな障害者の身体活動を担う場として存在しています。
障害には様々な障害があり、この教室の第一義は個々の「障害と疾患の把握」で、それに基づく身体活動です。それには個人の「障害と疾患の把握」とそれに「適応した適切な指導」が行われなければなりません。
以下は海外の指導者の質問に対して答えた小山師範の手紙です。


 お手紙を拝見いたしました。
始めに、京都合気会のリハビリ合気道教室は身体障害者の機能回復を“主目的”に創設された(公財)合気会本部公認の世界で唯一の身体障害者専門の“道場”である事を説明しておきます。リハビリ合気道教室生の6割(60%)を重度障害者が占めており、“世界”でも稀に見る極めて“特殊な道場”と言えます。
 あなたが“身体障害者”の為に“力”になろうとするならば、まず、あなたの“責任と義務”において、身体障害者のことをあなた自身がよく知らなくてはなりません。
何故ならば、指導する側に身体障害者に対する“知識、認識、理解、対処方法”などが欠けていれば、たとえ軽度の障害者であっても指導を受けた者は“リハビリ”どころではなくなるからです。指導者の“指導”に“誤り”があれば軽度の身体障害者であっても中度、重度にしてしまう“恐れ”がある事を“認識”しなければなりません。又、私の道場生達のような重度障害者であれば、“生命”そのものに“危険”をもたらす事もあるでしょうし、一生“寝たきり”になってしまう事も考えられます。
 あなたが“真”にあなたの地域の身体障害者の“力”になって上げようと考えておられるならば、あなたはこうした“失敗”を防ぐために、まずあなたの地元の障害者施設に行き、“教育”を受ける事が必要です。
 それは、障害者の“障害の程度”による分類(種や級の範囲、これは指導の指針となるべきものですから重要な事柄です。)、色々な障害(視覚、聴覚、肢体、知的障害)への対処方法、障害論、障害者スポーツ概論、リハビリテーション概論の学習および実際に障害者の方がやっておられるスポーツ体験(ボッチャ、ゴールボール、車椅子サッカー、その他)や、又、車椅子に乗り、あなた自身が“段差”のある“道”を行く大変さや、アイ・マスクをして“道”を歩いたり、“階段”を歩いたりする等の“模擬体験”をする事です。
 そして、あなたがあなたの国で“リハビリ合気道教室”を創設されるならば、怪我やおもわぬアクシデントに緊急の対応が出来るように医療機関の“確保”にも“心配り”をしておかれたほうがよいでしょう。 障害者の指導で最も重要な事柄は“個々の障害と疾患の把握”です
その上で、障害者の“合気道”ではそれぞれの“障害”にあわせた“ケース・バイ・ケース”の指導を行います。(メニューは各人違います。)
 リハビリ合気道ではあなたは障害者に“技”を教えるのではなく、障害者と共に“リハビリ合気道”と言う“山”を登るパートナーにならなければなりません。 あなたが障害者から“学ぶ”のです。
障害者に、どれだけ自分を役立ててあげられるかが大切なのです。
                                 京都合気会・師範



リハビリ合気道の講習会

 京都合気会は年に一度「ふれあいリハビリ合気道記念大会」として、障がい者と健常者の交流を図り、「障害の実際」と「障がいへの理解」を学び、「共に生きる」、「バリアフリーの世界の実現」を願って講習会を行っています。リハビリ合気道の講習会では車いす実技、視覚障害者誘導法等を学ぶほか、健常者が障がい者のための“合気道”である“リハビリ合気道”を習います。“リハビリ合気道”には、長年、障がい者の指導に携わってきた小山師範の創意工夫が随所にちりばめられています。

“リハビリ合気道”は健常者にもプラスになることが多い。


 障がい者との稽古で指導者が障がい者の“稽古中の安全”を守るためには、障がい者と稽古を共にする健常者の障がい者に対する“知識、認識、理解、様々な障がいに対する対処方法”などが絶対必要不可欠となります。そして、パートナーとなる健常者にとって最も大切なことは“障がい者の個々の障がいと疾患の把握”です。京都合気会のリハビリ合気道講習会では、健常者の生徒のこうした“意識”の向上を図るために、講習は「理論」と「実技」の二段階で構成されています。

  


リハビリ合気道
ロビン・ロイド先生のワークショップ


 ロビン・ロイド先生は「音楽療法士」です。
近年、「音楽療法」の関心が高まり、福祉や教育、芸術、医療など、幅広い領域で活用されるようになりました。リハビリ合気道教室ではロビン・ロイド先生に支援をいただいています。
「音楽療法」の定義は全日本音楽療法連盟によると「身体的ばかりでなく、心理的にも、社会的にもよりよい状態(Well-being)の回復、維持、改善などの目的のために、治療者が音楽を意図的に使用すること」です。「音楽療法」は音楽が持っている心理的、生理的、社会的な働きをリハビリテーションや教育に活かしていく活動であり、「音楽を通して、心身ともに健康で人間らしい豊かな暮らしをつくる方法」です。