◎ヤンゴン(旧名ラングーン)(首都)

  飲料水製造工場、冷凍海老製造工場、酒製造工場を見学したが、今だの感をぬぐえず
であった。

●シュエダゴンパゴダ
 パゴダ、寺院では裸足のため、かえって涼しい。裸足になるのは仏の空間と人間の空
間を認識させるためであろう。 

 パゴダ(正しくはインドのストゥーパー)が小型化して、中国の楼閣建築の上に乗っ
たのが日本の塔である。日本では一つの寺院に多くあっても2,3塔であるが、シュエ
ダゴンパゴダはエスカレータで階段104段を昇って行くと、パゴダの林立である。シ
ュエダゴンパゴダには釈迦の聖髪が納められているが、それらのパゴダには釈迦が安置
されていた。ちなみに、奈良公園のシンボルである興福寺五重塔には顕教の四方仏、薬
師如来、釈迦、阿弥陀如来、宝生(弥勒如来でなく、密教仏となっているが)、浄瑠璃
寺三重塔には薬師如来がおさめられている。
 広場は大理石を張り詰めてあったが、雨で濡れていて、裸足では滑って危険極まりない。その濡れた広場で敬虔な仏教徒であるミャンマーの人は五体投地で礼拝されている
のには感動した。シャッターチャンスを逸したが、先に見える女の子も五体投地の礼拝で、綺麗な洋服もビチャビチャに濡らしている。そのような場面を撮影する私が不見識
であるのか、韓国では睨らみつけられたが、ミャンマー人は屈託のない笑顔で応えてく
れる。人懐っこい民族で親しみが持てた。異国だけにホッとした。


左右共阿形のコマ犬

裸足でエスカレータ(貴重な経験)


小パゴダには釈迦を安置 



釈迦ばかり


雨中の祈り


●チャウタッジーパゴダ
 日本では涅槃像(現存最古の涅槃像は法隆寺五重塔にある。)はあるが、釈迦が休ん
でいられる寝釈迦は余り聞かない(私が知らないだけかもしれないが)。
 それと薬師寺金堂に安置されている薬師如来の足の裏に有名な瑞祥七相があるが、大
変な数の108の吉祥文は、上座部仏教の仏足跡にのみ見られる特徴との事である。


高さ 17.7 メートル、長さ 65.8メートル


108 の吉祥文


●ミャンマー国立博物館   
  国立博物館も$100でカメラ持ち込みOK。1階(英国式でG階)の展示物(10世紀)の作品に日本では考えられない手で触れることに感激した。5階(4階)に砂岩製の
釈迦像(5世紀)があり、パキスタンでも手で触れることは出来ないだろうと思い、撫
で仏の如く触れまくる。目の前にいた係りの若い3人の女性は、我々の感激振りに圧倒
されたのか、注意ができずにいたらしい。ついには、この像には手を触れることは禁止
だと言われ大変恐縮し早々に退散する。
 ところで、太陽のシンボルは、ミャンマーでは孔雀、中国では三本足の烏か鳳凰。一方、月のシンボルはミャンマーでは兎、中国では兎か蟾蜍(ひきがえる)である。
 法隆寺の玉虫厨子の壁画は三本足の烏(八咫烏)と兎である。

●チャウッタン(水中寺院)
  本日は雨安居が始まる日で休日、本日より結婚式などの慶事は差し控えるとの事。善
男善女で混雑の中、お馴染みの弁当箱を広げて、家族で楽しそうに食事をしている。
  休日のため、バスは離れたところで待機。バスの中で裸足になっているので、悪路で
の足の痛みをこらえながら過ごしたせいかどうかは不明であるが、帰国して体脂肪率を
測ってみると6%も下がっていた。


舟で水中寺院へ

水中寺院で食事

 

バガンへ マンダレーへ  インレー湖へ