あるエコキュート被害者より                      

7 被害者を考える

寒い日が続きますね

エコキュートの低い唸り音がピークを迎えております

エコキュー被害者には辛い季節です

隣人にとっては

冬場のエコキュートは昼間も動きますよ

凍結防止機能があるの、 壊れたら大変ですから

自動でやってくれるんです、賢いですよね

床暖房も深夜4時ごろには運転開始します

朝、起きてくるころには暖かくなっていないと寒いですからね

早い時間から動き出さないとだめなんです、 間に合わないんですね

自分さえよければいいなんて思ってませんよ

知らなかったんです、 そのような設備つけちゃったんですもの

うちはガスがないから、 電気だけだから

エコキューとも床暖房も止められないの

その辺は、 ハウスメーカーと製造メーカーにお願いしてますから

そちらと話し合ってください

とにかく、 うちはわかりませんから、 勧められてつけただけなんですから

てな、 感じなんだろな

 

知らないといって、 何年もほったらかしてちゃいけないよ

勉強する時間あったでしょ、 これからは言い訳になっちゃいますよ

あと、 私が、 ハウスメーカーと話する必要は、 まったくないと思ってますので

  

エコキュートの被害をわかりやすく言えば

 足を踏まれたので、 あなた私の足を踏んでますよと声をかけた

普通ならば、 あっすいませんと言って足をどけるでしょ

ところが、 えっそうですかと言いながら、 そのまま足を踏み続けられる

なぜっていうかと

履いている靴が、 雪国用アイススパイクであったため

スパイク部分がささっているために抜けないのだ

 

痛いからはやくどけてくださいというと

私は悪くないという

ショップで勧められたから買っただけだ

ショップの店員と話をしろと言う

 

ショップの店員は、 確かにうちで売った商品だが

客がこれがいいと言ったから、 売っただけだ

クレームなら商品の製造メーカーへしろと言う

 

製造メーカーは、雪国用の靴なので、 誤った使い方をすると危険であるから

取説にきちんと注意喚起していますと言う

 

これをエコキュートに置き換えてみてください

アイスピックがついた靴を脱げば、加害者は裸足になってしまう

でも履き続ければ、 相手をずっと傷つけ続けることになる

しかもエコキュートの被害は見えない

見えないから測定して形にするのだが

測定に関して、 国にきちんとした基準がないのだ

 

エコキュートの問題は、 ここら辺が複雑で問題が解決しない理由なのだろうな

そして本来、 揉めることのなかった両者が敵対関係みたいになってしまう

 

 

エコキュートや床暖房そのものを否定はしない

要は使い方だろうし、 必要なのは、 予防原則なのだ

 

普通の家電なら、 取説は購入者(使用者)が読むであろうが

エコキュートや床暖房は? どうか

設置を任されたハウスメーカーが購入者(使用者)の代わりに

熟読して理解しておくものではないのか?

設置の際は、 製造メーカーの者が仕事するのだから

このような設置は問題が起こる可能性があると

購入者とハウスメーカーに伝えなければならないのではないか

そしてそれらをきちんと監視監督して、 厳格なルールを制定しておくのが行政ではないのか

 

エコキュートでなくとも、 色々な被害が後を絶たないのは

このように似た構図がどこでもあるからではないだろうか

  

では、 結局、 被害者はどうすればいいの

ケガしても泣き寝入り

自分も何かしら気を付けないとだめって悟る、 自己防衛論者になるか?

クレーマーと言われてもいい、 ごねて騒いだらどうにかなるか?

まったく被害者は救われないのだろうか?

 

他人が、 どの店で、 どんな商品の、 どんな靴を履こうが自由だ

でも、 自由には責任という義務が生じるはず

いったい責任者は誰?

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