糖尿病について

糖尿病にはいくつかのタイプがあり、代表的なものとして1型糖尿病と2型糖尿病があります。
 当院では、様々な症例を経験した日本糖尿病学会認定専門医、指導医が、患者さんの希望も取り入れながら、個々の患者さんの病態に応じた最適な治療を行います。

 1型糖尿病
血糖をさげる働きをもつインスリンを分泌する、膵臓のβ細胞が破壊され、
インスリンが分泌されなくなる糖尿病です。
血糖コントロールのためには、インスリン自己注射が必要不可欠です。
良好な血糖値を維持するためには、インスリンの種類・量・注射のタイミングなどを細かく調整することが必要です。

 2型糖尿病
膵臓からインスリンはでていますが、インスリンの分泌量が少なかったり、
インスリンの効きが悪かったりするために生じます。
原因は、食べ過ぎ、運動不足や肥満などが誘因となり、生活習慣の改善が大切です。
 当院では、患者さんの年齢、生活スタイルなどに合わせて、可能な限り患者さんの要望をお聞きし、内服薬、必要な場合は注射(インスリン、GLP-1製剤)を用い、良好な血糖コントロールを目指します。

 糖尿病の合併症
網膜症(眼)・腎症・神経障害・動脈硬化性疾患(狭心症・心筋梗塞・脳梗塞)などがあります。
このため、糖尿病患者の平均寿命は、健康な人よりも10年以上短いと言われており、
適切な治療による合併症の予防が重要です。

インスリン分泌について

健常人のインスリン分泌動態は、常に少量のインスリンが持続的に分泌(基礎分泌)され、
食後には、吸収された栄養素を処理し、食後の血糖上昇を抑制するために、瞬時に大量のインスリンが分泌(追加分泌)されます。
個々の患者さんに対し、最適のインスリン製剤を選択し、不足している基礎分泌と追加分泌を適切に補うことにより、
正常なインスリン分泌パターンを再現し、良好な血糖コントロールを維持する事が可能です。