緑ヶ丘音楽工房





名前:ガーコ

ホルンレッスン


奈良市にてホルンレッスンを行っています。
初心者から熟練者まで幅広くレッスンを行っています。
近畿圏内の吹奏楽部やオーケストラ部のホルンパートレッスンも行っています。

楽器
楽器は高価なものです、しかし良い楽器、悪い楽器が存在します。
また本人に合う楽器、合わない楽器もあります。
楽器を購入する際には、
必ずプロ奏者もしくは経験豊富な方と一緒に選んで、
自分に合った楽器を買いましょう。

マウスピース
マウスピースは直接体に触れる部分です。
その影響は、楽器より遥かに大きく音色だけでなく心身にも影響します。
しかし世の中に完全に自分に合ったマウスピースは存在しません。
ある程度妥協していくのも重要です。


ホルンの運指とF管とB♭管
@ホルンの運指について
トランペットと同じB♭管(ホルンは1オクターブ下)を持つことから、
トランペットの運指をそのままホルンで吹いている人がおり、
その中にはinFでは無く、inB♭にわざわざ読み替えている人もいます。

倍音、平均律、金管のバルブの構造による音程の誤差や、
フルダブルホルン誕生の歴史等を勉強すれば分かる話ですが、
最低でも中音のC、Hと1オクターヴ下のC、HはF管を使用して下さい。
勿論細かく早い音が続く運指の難しい箇所や
フレーズの音の進行上B♭管を使う場合もあります。

A楽譜の読み方について
楽譜の読み方もinB♭で読みかえるのでは無く、
inFのまま読めるようにして下さい。
ピアノを弾いている方でinCに読みかえて読んでいる方がいます、
これは大丈夫です、問題ありません。
これも勉強すれば直ぐに理由が分かります。
これは話が長くなるので、個別に説明します。

B押しB♭、押しFについて
押しB♭派
ホルン本来の響きはF管にあるとし、B♭管はF管を補う管だと思っている。
殆どの音をF管で吹き、外れやすい高音域でB♭管を使う。
出荷された楽器が押しB♭管の状態が多いので、そのまま使っている。
B♭管で高音を吹くとき、
四番レバーを押すので力が入りやすく当てやすいと感じる、等。

押しF派
殆どをB♭管で吹くので、親指を使わなくて楽である。
親指が解放されるので、力まなくなる。
1、2、3レバーを押すと管が長くなるので、第四レバーも同様の方が良い。
ディスカント、トリプルホルンを使っている、等。

良く議論になる話ですが、
結論はどちらでも問題ないと言う事です。

ただ特別な理由なく、無理に変えるのはご法度です。
指使いを変えるだけでも相当大変ですし、
プレス、ホールドの仕方も変わります。

親指が痛いからと変える場合がありますが、
楽器と手の相性が悪いか、
本人の持ち方、姿勢の悪さからくる場合が殆どです。
将来トリプルホルンやディスカントを使うのでしたら、押しFにする必要はあります。
(押しB♭のトリプルホルンもあります)
私自身、親指について強制して変えさせた事は一度もありません。

CF管とB♭管について
学校の吹奏楽部等でフルダブルホルンであるのにB♭管しか使わない人がいます。
その原因の殆どがホルンを知らない人から習っているからです。
吹奏楽ではB♭管の楽器が多いので、
上記にもありますがトランペットと同じように教えて貰った結果、
F管を全く使わず演奏してまっているのです。

F管約360センチ
F管の方が長い分、倍音が多く出せ、音色が豊である。
管が長く抵抗があり、倍音が多いので隣接した音が多いので外しやすい。

B♭管約270センチ
管が短い分、息が入りやすい。出せる倍音が少ないので外しにくい。音が明瞭になる。
良く使う音で音程が悪い音がF管に比べて多い。(C、G、H等)
管が短いので、音色が浅くなりがちである。

ホルンの難しさとは、小さいマウスピースで長い管をコントロールする所にあります。
F管はそのトレーニングに最適で、倍音の感覚、息の感覚、音色の感覚など、
ホルンに必要な感覚を養うのに最適です。
またナチュラルF、ナチュラルE♭なども、疑似的に練習できるので、
ベートーヴェンやモーツアルトをナチュラルホルンの様に演奏出来ます。

ウォーミンアップの教則本はF管の練習から始め、
それが終わるとB♭管になっている事が多いです。
それは長い管から短い管を使う事によって、
ホルンをコントロールする感覚を正確に養う為だからです。

F管、B♭管の特性を知り、
どちらも使いこなせるよう練習しましょう。