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コア電圧アップ
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RADEON 電源別供給 &電圧アップ まとめ

最終的にI/O電圧は動作に特に影響なしと言うことで2.5Vそのまま使用することに(2.7Vアップでも特に動作に改善見られず、2.4Vにダウンも試しましたが画面に色化けやノイズが発生するようになりました。)

コア電圧は前出のとおり1.9Vから2.2V(実測2.17V)に変更しました。

そしてVGAの3.3V系を別供給とし、メモリやその他の3.3Vの動作電圧を安定化及び電圧アップしています。

これにより本体電源の3.3V系電圧に関わらず安定してオーバークロック動作させています。
(と言うのも3.5V程度まで上げた電源では210MHzくらいでも十分安定していますが、3.3Vのマザーでは198M超えたぐらいでノイズがでる。)
メモリー回りだけ別電源にしたかったんですがテスターで計るとVGAボード上では結構電圧がふらつくようでしたので安定性+画質向上?をねらって丸ごと別供給にしました。
どっかのメーカーも電源をAGPから取らず別にコードで供給してたのがありましたが、確かに効果ありそうなのが解りました。

radeon.jpg


で実際にAGPソケットの3.3Vにつながるパターンを切断してボード上の3.3Vパターンに別に生成した(今回3.7Vにしました)電源を供給知ることにします。
RADEONのボード上のAGP3.3Vにつながるパターンは6本ありAGPの規格ではこの6本の合計で6Aをまでを供給できるようになっています。
同様にVcc12Vは1本で1A、Vcc5Vは2本で2Aまで供給するようにAGP2.0規格で規定されています。
しかしぱっと見ても解るように非常に細いパターンで1本当り1Aも流せば電圧降下は当然起こりそうです。

まず3.3Vのパターンを切断する前に別供給用の電源回路を作ります。
(そうしないともし3.3V回路作れなかったときにRADEONは動作不能のジャンクになってしまいます。)
最初はトランジスタ式のシリーズレギュレーターを作ってこれを接続したんですが、負荷によって消費電流が大きく変化するようで安定しません(0.2〜0.5V程度変動してしまいます)
それに5Vから3.8Vなんでそんなに発熱も考えなかったんですが、結構電流が流れるようで小さい放熱器(3センチ角くらい)では100度を超えてしまいました。

テスト中のシリーズレギュレーター

自動車用のフォグランプを接続して
3A程度の負荷をかけてテスト中

基盤に接続してベンチを動作させると
電圧が3.3V程度まで降下
温度は100度を超えました。
かなりの電流を必要としているようです。

(いずれもビデオの壊れた奴やラジカセ、ステレオなどのジャンクから部品を調達しました)
シリーズはあきらめてスイッチングレギュレーターを使用することに変更しました。

もし、シャープのロードロップ4端子可変レギュレーターICの5Aや7Aタイプが入手できれば少し大きめの放熱器をつけて使用するのが簡単だと思いますが、私には入手できませんでしたので、マザーボードのジャンクからスイッチング電源のパーツをはがして使用しました。
(結構これも要領がいる作業です。)
私の入手した(剥がした)パーツは 制御ICがSC1101と言う型番の1.27mmピッチの8ピンのICとD25N03Aの型番のスイッチング用のFETとSBG1040CTダイオード、トロイダルコイルでした。
制御ICの規格、ピンアサインをWebで調ます。(こういう調べものする時は本当にインターネットは便利だと実感します。)
FETやコイルはもともとセットでMBに載っていた物ですから規格などは気にせずそのまま使用します。
Webで調べた規格を元に小さ目のユニバーサル基盤に電源回路を組み立てます。
(回路図を自分で読めない人はあきらめて下さい。無理にやっても壊すのが落ちです。)
裏側
IC、FETなどを裏側のランドにはんだ付け
表

表側

注意としては一応高周波スイッチング電源ですのでパスコンなどはきっちりと、それと出力電圧の確認は負荷を接続して2〜5Aは流して測ってください。
(私は、自動車用のフォグランプを良く使います。電球が光るので通電確認が直感的に出来ます。)
配線は短めにそして電源基盤から引き出すのにアース(0V)側とセットにしてツイストしてVGAのアース側も接続する方が良いでしょう。
写真では3.3V(3.7V)の線しか接続していません。

電源が出来たら3.3Vのパターンをソケットの接触面からボード上のスルーホールの間で全てカットします。
agp.jpg
(注 この図のぺけ印は3.3Vではないです。要領を示すために載せただけ!)
両隣のパターンを傷つけないように注意してカッターなどで切断しましょう。
また切断は確実に行いチェックしましょう。もしちゃんとカットできていない場合MBやVGAを壊してしまったりします。)
回りのパターンは髪の毛ほどの太さしかありません。間違って切断した場合、修復は極めて難しいです。
パターンカットが終了したら作成した電源回路の出力をVGAボードの3.3Vパターンに接続して改造完了です。

オバークロックを狙うなら3.5〜3.6V、安定のためなら3.45Vくらいの設定でよいと思います。(3.45VはAGP規格の範囲上限です)


当然ですが、失敗しても自分の責任です。わからない人は、しないでね。


Mach64以来のATIファンHIROjp