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未熟な左手が作った生体物理に関するノートです。誤りがございましたら、ご連絡下さい。
生体の受動的な電気的特性生体内の電気的特性を表現する上で導電率と誘電率が問題とされます。生体組織や細胞の電気的特性は周波数によって異なる周波数依存性を示し、周波数が高くなると生体内の導電率は増加し、誘電率は減少します。その変化の過程には値が急激に変化する周波数の性質(分散)がみられます。 導電率導電率とは、電気の流れやすさを示す指標。低いほど抵抗値が大きく、高ければ電気が通りやすいことを示します。 ≪生体特性≫ 高周波での導電率>低周波での導電率 →高周波程電気が流しやすくなります。 誘電率誘電率とは、電気のためやすさを示す指標です。低いほど電気をためにくく、絶縁体としての役割を果たし、高いほどより多くの電気をため込めます。 ≪生体特性≫ 低周波での誘電率>高周波での誘電率 →低周波ほど電気をためやすくなります。 分散 誘電率又は、導電率が急激に変化する周波数部分が3ヶ所存在し、その部分を特別に分散といい、周波数の低い方からα分散、β分散、γ分散と呼びます。 ≪α 分散≫ 数100Hz付近でみられる分散。体液内のイオンの移動速度に関係しています。 ≪β 分散≫ 1MHz付近でみられる分散。細胞膜の電気容量と細胞内液抵抗に関係しています。 ≪γ 分散≫ 20GHz付近でみられる分散。水分子の回転に関係しています。 異方性 方向によって性質が異なることを異方性といいます。 機械的特性圧力単位面積あたりに垂直にかかる重力(ある点に加わる力)
単位の大小関係: atm > kgf/cm2 ≧ bar > mmHg > hPa > cmH2O > mmH2O > Pa 応力 σ![]() 物体内部で形状を維持する抵抗力(内力)をいいます。単位面積あたりに働く力で表されます。 ひずみ ε 力が作用した時の物体の変形をいいます。単位長さ当りの伸びで表されます。 ヤング率 [N/m2] ヤング率が高いものは、硬く、伸び難いことを表します。 応力とひずみの関係(フックの法則) 弾性体では、外力によって生じるひずみの大きさが比例関係を示します。 ポアソン比 縦ひずみに対する横ひずみの比をいいます。 コンプライアンス 伸展のしやすさ、伸びやすさを表している。 |
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