水処理
水処理システム

@ フィルタ(一般フィルタ、沈殿フィルタ、深層濾過フィルタ)
原水中の微粒子、不溶性の酸化物などを除去する。 一般的なフィルタのポアサイズは、プレフィルタ10〜30μm、チェックフィルタ5〜10μm
A 軟水化装置(イオン交換装置)
水道水中の硬度成分であるカルシウム、マグネシウムなどをNaイオンと交換して軟水化装置 役割は、RO膜の寿命延長。イオン交換樹脂は、再生できて繰り返し使用できる
B 活性炭濾過装置(活性炭吸着装置)
主に遊離塩素、クロラミンを吸着除去する。細菌が繁殖しやすい
C 逆浸透(RO)装置
RO膜を介して10〜30kg/cuの高圧を原水に加えることにより、水中に含まれる不純物成分が除去され、ほぼ透析用水に適した水質の水が得られる。通常、原水の60%を精製水として得て残り40%を廃棄する。
D 紫外線殺菌灯
殺菌、除菌を目的とする。
※ 参考
エンドトキシン(リポポリサッカライド(LPS)、リポ多糖類)
グラム陰性菌を構成する成分。菌体から断片化したリポ多糖類、リン脂質、膜蛋白の会合体。 分子量5000〜数百万。数十万〜数百万が大半
≪生体反応≫
サイトカインを放出させることにより生体反応を引き起こす。
@ | 敗血症などエンドトキシンショック、発熱、血圧下降 |
A | HDアミロイドーシスの増悪 |
≪対策≫
@限外濾過法 Aイオン交換 B吸着法 CRO法
透析液供給装置
種類
@ | 多人数用透析液(自動)供給装置 |
A | 個人用透析液(自動)供給装置 |
希釈
濃縮透析液を35倍希釈して使用する。
希釈混合方式
@ | 定量比例方式 |
A | 定量ポンプ方式 |
B | フィールドバックコントロール方式 |
C | ベンチュリー方式 |
※ | 多人数用では@A、個人用ではBCが用いられる。 |
抗凝固法
血液浄化療法で認可されている抗凝固剤は、ヘパリン、低分子ヘパリン、メシル酸ナファモスタット、アルガトロバンがある。
ヘパリン
トロンビンを阻害し凝固時間を延長させる。投与量によりいくらかは出血傾向を招く
副作用 : アレルギー反応、脂質浄化作用、骨障害、血小板、凝固系に影響
至適ヘパリン量 : APTTが50〜60秒
低分子ヘパリン
抗凝固作用は抗Xa活性が主体。凝固時間が延び難く、出血傾向を起こし難い
メシル酸ナファモスタット
フサンとも呼ばれる。蛋白分解酵素阻害薬。凝固因子も広範囲に阻害。血中で速やかに分解されて作用を失う。消化酵素を阻害するため膵炎の治療に使用される。
アルガトロバン
合成抗トロンビン薬。ATV欠乏患者に適応
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