呼吸生理 その5

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  未熟な左手が作った臨床工学技士国家試験の呼吸生理に関するよりぬきノートです。
誤りがございましたら、ご連絡下さい。


呼吸器症状

大量の痰 : 気管支拡張症、肺胞上皮癌
黄色の痰 : 細菌感染
緑色の痰 : 肺炎・肺化膿症
大量のピンク色の泡沫上の痰 : 急性の左心不全(肺水腫)


血痰・喀痰

  血痰中の血液が2ml以上→喀血

≪喀血と吐血≫

喀痰吐血
鮮紅色暗赤色、コーヒー様
反応アルカリ性酸性(胃酸により)
性状泡沫状、凝固し難い泡沫無、塊状、凝固しやすい
食物残渣なしあり
出血後経過数日〜十数日に亘り血痰・喀痰をみる反復することもあるが持続しない
臨床症状胸部症状腹部症状

呼吸

頻呼吸 : 24回/分以上
徐呼吸 : 12回/分以下
クスマウル大呼吸 : 呼吸数が少ないが、深い大きな呼吸。糖尿病性昏睡、尿毒症
チェーンストークス呼吸 : 無呼吸と深い呼吸を繰り返す。脳腫瘍、尿毒症、アシドーシス時
ビオー呼吸 : 呼吸の深さは変わらず、10〜30秒の無呼吸がある。


聴診

≪異常呼吸音≫

乾性ラ音 : 肺気腫や慢性気管支炎などの閉塞性肺疾患
湿性ラ音 : 気管支拡張症(水泡音)、肺炎・心不全による肺うっ血(捻髪音)
Velcroラ音 : びまん性間質性肺炎



呼吸器疾患

呼吸不全

  動脈血ガスが低酸素血症・高二酸化炭素血症を示し、生体が正常な機能を維持できない状態

≪低酸素血症≫

  PaO2が、60mmHg以下に低下した状態


≪低酸素血症の原因≫

@肺胞低換気     ⇒PaCO2の上昇を伴う
A換気血流比の不均等
Bシャント
C拡散障害

≪急性と慢性呼吸不全≫

急性呼吸不全PaO2が急激に60mmHg以下に低下
慢性呼吸不全PaO2が60mmHg以下で1ヶ月以上持続

≪T型呼吸不全とU型呼吸不全≫

PaO2PaCO2
T型呼吸不全60mmHg以下正常
U型呼吸不全60mmHg以下45mmHg以上

ARDS(急性呼吸窮迫症候群)

  何らかの原因で、肺毛細血管の透過性が亢進し、肺水腫による肺内シャントが増大し非常に強い呼吸困難と低酸素血症を生じる疾患

≪診断基準≫

@ARDSを生じる誘因の存在(肺血症、ショック、多発性外傷、DIC 等)
A酸素療法に抵抗性の低酸素血症(FiO240%以上の人工呼吸器が必要)
B胸部X線写真上びまん性浸潤影を認める
C心原性肺水腫の除外(肺動脈楔入圧(PCWP)12mmHg以下)

≪治療≫

@低酸素血症の改善 →酸素投与
Aステロイドホルモンの投与
BPEEP療法
ARDSに対する完全・確実な治療法はまだ無い





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