呼吸生理 その4

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  未熟な左手が作った臨床工学技士国家試験の呼吸生理に関するよりぬきノートです。
誤りがございましたら、ご連絡下さい。


酸塩基平衡

pH7.4±0.05HCO322±2mEq/l
PaO280〜100mmHgBE0±2
PaCO240±5mmHgSaO295%以上

酸塩基平衡

≪酸性物質の調節≫

炭酸ガス(CO2) : 肺で排泄・蓄積
不揮発性の酸(H2SO4、H3PO4) : 腎臓で排泄・蓄積


≪塩基性物質の調節≫

重炭酸イオン(HCO3-) : 腎臓で排泄・蓄積


≪緩衝系≫

  急激なpH変化を防ぐ働き

@ 重炭酸緩衝系 A 蛋白緩衝系 B リン酸緩衝系


ヘンダーソン・ハッセルバルヒの式

 血液pHの緩衝作用(変化)として最も重要なのは、炭酸ガス(CO2)や重炭酸イオン(HCO3-) の炭酸・重炭酸緩衝系で、血中のpHは次式で表される。
  pH
 血中のpHは、肺(呼吸性)で調節されるPCO2と腎臓(代謝性)で調節される[HCO3-]の濃度比によって決まる。pHが酸性側(下がる)に傾く病態をアシドーシス、塩基性側(上がる)に傾く病態をアルカローシスといい、pHが傾いた要因によって呼吸性と代謝性に区別する。


酸塩基平衡異常の4つのタイプ

@呼吸性アシドーシス
PaCO2の増加によりpH低下
要因 : 換気障害
A代謝性アシドーシス
HCO3の低下又は、Hの増加によりpH低下
要因 : 代謝性因子の障害(腎不全、糖尿病など)
B呼吸性アルカローシス
PaCO2の低下によりpH上昇
要因 : 過換気
C代謝性アルカローシス
HCO3の増加又は、Hの低下によりpH上昇
要因 : 代謝性因子の増加(大量の嘔吐、利尿剤投与など)

酸塩基平衡障害の診断

@ pH

pH≦7.4 ⇒ アシドーシス
pH≧7.4 ⇒ アルカローシス

A 呼吸性・代謝性

《アシドーシス》《アルカローシス》
PaCO2増加 ⇒ 呼吸性 (HCO3-↑・・・代償性)
HCO3-低下 ⇒ 代謝性 (PaCO2↓・・・代償性)

PaCO2低下 ⇒ 呼吸性 (HCO3-↓・・・代償性)
HCO3-増加 ⇒ 代謝性 (PaCO2↑・・・代償性)

酸塩基平衡障害の診断


過剰塩基(Base Excess ; BE)

  PaO240mmHg、体温37℃の状況でpHを7.4にするのに必要な酸又は塩基の量

≪評価≫

正(+)塩基(HCO3)の過剰(代謝性アルカローシス、代償性の呼吸性アシドーシス)
負(−)塩基(HCO3)の不足(呼吸性アルカローシス、代償性の代謝性アシドーシス)





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