漏れ電流および患者測定電流
用語の変更内容
 ≪旧JIS(1999年度版)≫

新JIS(2012年度版)
旧JIS(1999年度版) | 新JIS(2012年度版) |
接地漏れ電流 (図@) | 接地漏れ電流 (図@) |
外装漏れ電流 (図A) | 接触電流 (図A) |
患者漏れ電流-T (図B) | 患者漏れ電流(患者接続部から大地へ) (図B) |
患者漏れ電流-U (図C) | 患者漏れ電流(SIP/SOPに外部電圧印加) (図C) |
患者漏れ電流-V (図D) | 特別条件下の患者漏れ電流 (F形装着部に外部電圧印加) (図D) |
患者測定電流 (図E) | 患者測定電流 (図F) |
該当なし | 合計患者漏れ電流 |
該当なし | 特別条件下の患者漏れ電流 (保護接地していない金属部分に外部電圧印加) (図E) |
該当なし | 特別条件下の合計患者漏れ電流 |
接地漏れ電流
≪旧JIS変更概要≫
用語 | : | 変更なし |
区分/経路 | : | 機器の3つの区分がなくなる(統一) |
許容値 | : | 患者に流れないため緩和。単位の変更はなし。 |
≪区分変更≫
旧JISでは、3つの区分が存在したが、新JISでは区分はなくなった。
@ | 一般機器 |
A | 保護接地した接触可能部分がなく、他の機器への保護接地接続手段をもたない機器 及び 移動型X線装置、無機質の絶縁材料で分離した絶縁をもつ移動形機器 |
B | 工具を使用しなくては緩められない保護接地を用い、特定の場所に固定された永久設置機器 |
≪許容値変更≫
機器の区分はなくなり、許容値も患者に流れないため漏れ電流のため緩和された。許容値の数値的には、永久設置機器と同じ値となっている。
・旧JIS(1999年度版)
漏れ電流 | B形 | BF形 | CF形 |
正常状態 | 単一故障 | 正常状態 | 単一故障 | 正常状態 | 単一故障 |
接地漏れ電流 (@一般機器) | 0.5 mA | 1 mA | 0.5 mA | 1 mA | 0.5 mA | 1 mA |
接地漏れ電流 (A移動形機器) | 2.5 mA | 5 mA | 2.5 mA | 5 mA | 2.5 mA | 5 mA |
接地漏れ電流 (B永久設置機器) | 5 mA | 10 mA | 5 mA | 10 mA | 5 mA | 10 mA |
・新JIS(2012年度版)
漏れ電流 | B形装着部 | BF形装着部 | CF形装着部 |
正常状態 (NC) | 単一故障 (SFC) | 正常状態 (NC) | 単一故障 (SFC) | 正常状態 (NC) | 単一故障 (SFC) |
接地漏れ電流 | 5 mA | 10 mA | 5 mA | 10 mA | 5 mA | 10 mA |
外装漏れ電流
≪旧JIS変更概要≫
用語 | : | 接触電流に用語変更 |
区分/経路 | : | 変更なし |
許容値 | : | 単位の変更がされるが、値は同じ |
≪名称変更≫
IEC 60950-1に用語を合わせるため外装漏れ電流から接触電流に用語変更
≪許容値変更≫
許容値の単位が、「mA」から「μA」に変更されるが、許容値の値の変更はなし。患者に流れないため漏れ電流のため緩和された。許容値の数値的には、永久設置機器と同じ値となっている。
・旧JIS(1999年度版)
漏れ電流 | B形 | BF形 | CF形 |
正常状態 | 単一故障 | 正常状態 | 単一故障 | 正常状態 | 単一故障 |
外装漏れ電流 | 0.1 mA | 0.5 mA | 0.1 mA | 0.5 mA | 0.1 mA | 0.5 mA |
・新JIS(2012年度版)
漏れ電流 | B形装着部 | BF形装着部 | CF形装着部 |
正常状態 (NC) | 単一故障 (SFC) | 正常状態 (NC) | 単一故障 (SFC) | 正常状態 (NC) | 単一故障 (SFC) |
接触電流 | 100 μA | 500 μA | 100 μA | 500 μA | 100 μA | 500 μA |
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