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その9.ネクタイの色で人心を操作する(1)

こんにちは、社会保険労務士の吉田です。

実はわたし、1級カラーコーディネイターの資格を持っておりまして、色彩アドバイザーの仕事もさせて頂いているのですが、今回は「色」についてのお話をさせて頂こうと思います。

お勤めをされている方はもちろん、自営業の方でも、男性であれば、商談などはスーツにネクタイが基本ですね。
「人は見た目が9割」なんて本が数年前に流行りましたが、
このネクタイの色選びひとつで、相手に与える自分の印象を操作出来る(かもしれない)というお話です。

一時期、ちょくちょく話題になったこともありますので、ご存知の方もおられるかと思いますが、「パワー・タイ」という言葉を聞いたことはないでしょうか?
アメリカの大統領は、ここぞという演説の際、なぜか赤いネクタイを締めていることが非常に多いことにお気づきですか?
例えば、選挙演説時のオバマ大統領や、古い話ですとケネディ元大統領なんかが有名ですが、ここぞという演説時は必ず赤いネクタイです。
赤いネクタイは、「パワー・タイ」と呼ばれており、「力強さ」「説得力」をアピールするアイテムとして知られています。
赤いネクタイをしている人の発言は、なぜか説得力があるように思えてしまうという、色彩心理学を利用したコーディネイトなんですね。
オバマ大統領

ただ、この赤色の「パワー・タイ」、最近では一般に広く浸透してきたこともあり、逆効果となることもあります。
つまり、プレゼンや演説で、赤ネクタイをしている人を見ると、
「ははーん。この人、ネクタイの色で、発言に説得力をもたせるつもりやな。」
と感づかれ、聞き手にマイナスの先入観を持たれる危険性が出てきました。
また、討論番組などを見ていても、皆一様に赤ネクタイで、個性が埋没してしまっているような場面も、ちょくちょく見受けられます。

そこで、最近では赤ではなく、ブルーのシャツに黄色のネクタイを締めるという、ヨーロッパスタイルの「パワー・タイ」スタイルが注目されてきています。
こちらも、発言に説得力を持たせるといった効果があるのですが、赤ネクタイほど、オラオラ系ではなく、さわやかで快活な印象を与えることが出来ます。
この、ヨーロッパスタイルの「パワー・タイ」をよく利用しているのが、現内閣総理大臣の安倍晋三さんですね。
該当演説などで、黄色のネクタイをしている場面が多く見受けられます。
おそらく、色彩学に詳しいスタイリストがついているんでしょうね。
安倍総理

こうやって、政治家の方のネクタイの色などを観察してみると、なかなか面白い発見があります。

では、次回は謝罪したり、言いにくいことを相手に伝えなければならない際に選ぶと効果的なネクタイの色についてお話しします。