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その14.会社の発展の鍵は女性労働者がにぎる

こんにちは、社会保険労務士の吉田です。

企業が大きく成長するためには、優秀な人材の確保と育成は最重要課題ですが、 若年層の人口の減少と高齢化により、中小企業にとって、採用活動が困難な状況が続いています。

一方、世界の主な上場企業を対象にした調査によると、女性役員がいる会社は米英では80%を超えているのに対し、日本はわずか13%という非常に低い結果となっています。
これはつまり、日本では優秀な女性がまだまだ、家庭内や非正規労働者などとして多く埋もれてしまっていることを表しています。
総務省によると、女性の就業希望者は315万人とのこと。

日本政府としても、優秀な女性労働者の掘り起こしは、今後の日本の景気を左右する重要項目であるとして、指導的地位に占める女性の割合を2020年までに現行の13%から30%まで引き上げる目標を掲げています。

また、大企業においてもこの動きはみられ、トヨタ自動車は12月19日、2015年1月1日付の人事異動で、技術系で初めて女性社員の加古慈氏を部長にすることを発表しました。

優秀な人材を渇望しているのは、大企業でも中小企業でも同じです。
今後の企業の生き残りを模索する上で、優秀な女性社員を確保できるかどうかが大きな鍵になることは間違いありません。

スピードに分がある中小企業こそ、女性が働きやすい、短時間正社員制度や、託児制度の導入を素早く行い、今多く埋もれている優秀な女性社員が十分に能力を発揮できる環境を整え、雇用を積極的に進めていくことが重要でしょう。
大企業が本腰を入れて、優秀な女性の人材を根こそぎ持っていってからでは遅いですものね。