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ウィンドウフィルムにはさまざまな着色方法があります。クオリティを重視する場合、あるいはコストを第一に考える場合など、使用するフィルムを選ぶ際には、フィルムの製法とそれぞれの特徴にも留意してください。
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■ソリューションダイニング・原着
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SOLUTION DYEING(ソリューション・ダイニング)製法を採用。従来の製法とは異なり、PETフィルム成型前の樹脂段階で着色する製法です。きわめて均一な着色が可能で、透明感や耐久性にも優れています。また、均一性があるため熱成形時にも色ムラが出ず、総合的な作業性に優れます。
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しかし、ソリューション・ダイニングあるいは原着と呼ばれる製法でも、その品質はさまざまです。中にはコスト最優先で質の低い原材料を使用し、添加成分で調整して製造するような製品もあります。そのような製品には白濁感があり、PETフィルムの歪みも見てとれます。もちろんそのような製品とは一線を画します。
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■染色(溶剤染色・水染色) |
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溶剤あるいは水を使用してPETフィルムを染色するタイプです。透明感に優れますが、PET層内部にまで均一に着色することが難しいため、やや耐候性に劣るのが弱点です。しかし最近では、溶剤染色技術が進み、耐久性も向上してきています。高透明度スモークタイプ溶剤染色フィルムには、東レ等の高級溶剤染色フィルムを使用しています。
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■顔料コーティング |
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透明なPETフィルムに顔料をコーティングして着色する製法です。顔料は褪色に強いため、耐久性があります。しかし、顔料は粒子が大きいため光が乱反射して白濁感があり、透明感は劣ります。一般的に触感が硬く、成形にも手間がかかる傾向があります。
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■色糊 |
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PETフィルムそのものには色をつけずに接着剤に着色する製法です。製造コストが低いため、量販店での一般小売り品や、東南アジアや中米等、暑く物価水準の低い国で使用されてきましたが、色調や耐久性の面で他の製造方法に比べて劣るため、プロ用製品としてはあまり見られませんでした。しかし、近年このようなフィルムもプロ用フィルムとして安価で流通する場合もあるようです。製品価格は安くなりますが、製品の耐久性や品質そのものが低く、製品によっては施工時に施工液をかけただけで、糊が溶けてしまったなどという事例もあります。プロ用として使用した場合には、クレームの発生する可能性があり、あまりおすすめできないタイプの製品です。
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※色糊フィルムは、糊面をシンナー等で拭き、糊がとれると透明なフィルム |
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