独学俳句
日本広しと言えども俳句をたしなむ者で禅の極意に到達した者は芭蕉と私の二人しか居ません。
俳句結社の主催者などの俳句を見ても、芭蕉の言う、「謂応せて何か有」というような俳句に出会わないので、独学で俳句を学んでいたが、自分では「謂応せて何か有」ような俳句を作った積りだが他人はどう感じるだろうか。
嫁(ゆ)かぬ娘の 歯の覗かせし 昼寝かな

古妻の綺麗と訊きし浴衣着て
仰向けの蝉の帚で掃かれけり
鬼灯(ほほづき)の半値となりし残り鉢
娘(こ)に問はれ教へてやりし曼殊沙華
土佐の夏はりまや橋に拍子抜け
ハロウィーンの右も左も馬鹿をやり
空を埋め地に降り注ぐ銀杏かな
大和路は柿に仏に法隆寺
門前は栗で賑はふ永平寺
古妻の憎まれ口や年の暮
金無くて鐘の音聞く年の暮
煩悩の有りて我有り除夜の鐘
歳(とし)経ても見果てぬ夢や去年今年
妻と娘(こ)の向かひ炬燵で編みにけり
黙々と毛糸編む妻安らげり
行く船に帰る船あり春の海
春寒や妻と分け合ふカップ麺
二人きり春の漂ふ観覧車
大病を乗り越え眺む桜かな
一本の桜で決めし新居かな
浮気後の曙の空缶コーヒー
いわき市の新舞子海岸にて
見つめしがただ見つめしが春の海
この月は猫も杓子も桜かな
道迷ひ目を瞠リけり山桜
落ち鮎の卵抱へて焼かれけり
タクシードライバー乗客の美女に一句 俳句(古妻編) 一法無双の自選俳句 自宅でガンを治す方法 トップページ