これが本物の心霊手術だ

 
 このページは十年ほど前に発表したものだが現在も行われているかどうかは分からない。

「ドクターフリッツ奇跡の生還」では心霊手術のさまざまな実例が写真入りで掲載されている。著者のパンタ笛吹氏は、「僕は基本的に”健全な懐疑主義”をモットーに、ニセの不思議現象やインチキ教祖を糾弾するグル・バスターのスタンスをとっている」というだけに、「アガスティアの葉の秘密」ではそのインチキを暴き、「裸のサイババ」では、サイババのホモセクシャルな性犯罪を暴いている。そのほか、「ミステリーサークル真実の最終解答」ではミステリーサークルのほとんどが人為的であることも暴露している。

 しかし、第一次世界大戦中の従軍医師ドクター・フリッツの霊が乗り移ったブラジルのコンピュータ技師ルーベンの心霊手術は紛れもない事実として描かれている。
 その治療内容はまさに驚きの連続である。その驚きの治療光景を少し抜粋してみる。

 そこはまさに、キッチンスタジアムならぬ手術スタジアムと化していた。患者数人を相手に、(ルーベンに乗り移った)ドクター・フリッツがすさまじい勢いで手術を繰り返していた。まずベッドに寝ていた男性の腰を切ってハサミでぐりぐりとかき回したあと、今度は椅子に坐っている黒人女性の首の後ろをコンコンコンと切開する。その切開口を鉗子であけた後、メスを深く突っ込み、これで一丁上がり。クンダポーン(通訳)に聞いたら、彼女は椎間板ヘルニアだそうだ。

 ベッドではもう一人、端正な顔立ちをした紳士の手術の準備ができていた。彼は英語ができたので、手術が始まる前に感想を聞いてみた。
「お名前とご職業と病名を教えていただけますか?」
「私の名前は、アユルトン・アリベーラです。サンパウロでもう三十六年間、弁護士をしています。病名は膵臓ガンです。」
「ああ、ルーベンが話していた膵臓ガンの弁護士というのはあなたですか。あなたほどの社会的地位のある方が、どうしてまたドクター・フリッツの治療を受ける気になったのですか」
「もちろん私は病院に入院していました。膵臓ガンは二年くらい前からあったみたいですが、発見されたのは去年の七月です。その時にはすでにずいぶんと進行していて、病院で一度手術してもらったのですが、難しい部位なので腫瘍を全部摘出できなかったそうです。だんだん容体が悪くなるし、放射線療法も体が弱るだけで、もう希望を捨てかかっていました。そこで最後の頼みの綱ということでここに来たのです」
「もうすぐ手術が始まりますが、不安や恐怖はありますか?」
「まったくないと言えば嘘になりますが、フリッツを信じて、良くなると信じることにしています」
「がんばってください」
 と言い終わると、ドクター・フリッツが僕と入れ替わり、注射器から例の茶色い注射益をザァーっとホースで水をまくように、これから切開する患者のみぞおちの部分にまいた。

 ドクター・フリッツの両隣には看護婦と看護士、患者を挟んでベッドのこちら側には、奥さんと娘さんが弁護士の腕を握りながら、天を仰いで祈っていた。カーン!という手術開始のゴングこそ鳴らなかったが、それはテレビ放映したら視聴者の話題をかっさらうくらいのスペクタルな手術シーンだった。麻酔もしないまま、外科用メスで皮膚の表面を切開し、二本の鉗子で切開口を広げ、止血用の鉗子で太めの血管を挟んで止血し、メスは深く深くお腹の中に入っていった。
 数分すると、ドクター・フリッツは豆粒大の腫瘍を切断してはトレイに投げ入れる動作を数回続けた。その間、ドクター・フリッツは患者である弁護士と冗談を言いあったり、隣の看護婦とふざけあったり、まるでまな板の上の生きた魚を前にした料理番組の名シェフのようだった。
 カーン!もちろん、手術終了のゴングも鳴りはしなかったが、ドクター・フリッツが次の患者の首や胸に注射を打ち始めるやいなや、待機していた女性のドクターが、弁護士のお腹の切り口を縫合し始めた。

 三分後、弁護士はベッドに起きあがり、僕とツーショットの写真を撮った。
「どうでした、手術は?」
「すばらしかったです。信じられないくらいにすばらしかったです」
「痛みはまったくなかったのですか?」
「切るときにちょっと痛みました。でももちろん、我慢できないほどではありませんでした」
「これで山場を越しましたねえ?」
「明日から好きな自転車に乗って、山のようにたまった仕事に取りかかるのが楽しみです」
「ドクター・フリッツをどうして知るようになったのですか?」
「二ヶ月前、友人の判事ドクター・ハウルから聞いたんです。ほら、そこにいるのがドクター・ハウルです」
 今日はインタビューする人が山のようにいるので、忙しい、忙しい。
 今度は貫禄のある理知的なドクター・ハウルに聞いてみよう。

「ドクター・ハウル、あなたは何がきっかけでフリッツを弁護士のアユルトンさんに薦めたのですか?」
「私が薦めたのは、自分もフリッツから手術を受けたことがあるからです。腕と太腿とヘルニアと三回手術を受け、その全てが成功して良くなりました」
「ドクター・ハウルは、何のドクターなんですか?」
「私は法学博士です。ドクター・ハウル・マータ、サンパウロで判事をしております」
「判事として、ドクター・フリッツの直面しているさまざまな法的問題をどうお思いですか?」
「残念なことです。それは、不正義(ドクター・フリッツが国から承認されないこと)です。しかし政府や医師会がそれを欲していないので、なかなか改善されません。私の個人的な意見を申しあげれば、ルーベンとドクター・フリッツの使命はすばらしいと思いますし、できるかぎりその働きをサポートします。しかし、判事としては管轄が違いますし、個人的なビジョンを法的判断に挟むわけにはいきません」
「どうもありがとうございます」

 ふとドクター・フリッツに目を向けると、彼は子供連れのお母さんの首筋に注射をしていた。頼みもしないのに、クンダポーンが僕のそばまで寄ってきてこう言った。

「あのお母さんは悪いところは何もないんです。問題は赤ちゃんにあって、拒食症で何も食べ物を受け付けないそうです。ドクター・フリッツがさっきこのお母さんに、赤ちゃんは小さすぎて、直接治療するにはかわいそうだ。だからあなたは赤ちゃんの腕を握って、ベイビーの回復だけを真剣に願いなさい。その間、あなたに注射すると、その効果が赤ちゃんに瞬時に伝わって赤ちゃんは癒されるだからね、と言いました」

 ドクター・フリッツがお母さんの首や肩数箇所に注射している間、赤ちゃんは真珠のような白い歯を見せて微笑んでいた。それが例えようもなくかわいくて、他人の子とは思えないくらい愛おしく感じた。

 その親子の次は、隣に座っていたヒゲ面の男性の左足の膝にハサミの先を押しつけ、カキーンカキーンカキーン!とまるで五寸釘でも打ち込むように、ステンレスの金槌を使って叩いた。これはドクター・フリッツお得意のアクションである。・・・・・中略

 アンドレア古葉と名乗る日系ブラジル人四世の少女がベッドに寝ると、ドクター・フリッツはお腹にハサミを突き刺し、ステンレスの金槌でガンガン叩く治療をした。それで終わりかと思ったら、今度は背中を向けて寝なおし、同じく金槌でガンガンの治療をした。それは見るからに、そしてまた聞くからに痛々しい治療法だった。ハサミを突き刺した痕に絆創膏を貼られただけで彼女は起きあがり、お父さんと歩きはじめた。

 そこで、「あんなにガンガンやられて痛くなかったのですか?」と聞くと、「ううん、ぜんぜん痛くなかったよ」と英語で答えた。実直そうなお父さんの話では、アンドレアは筋萎縮症という難病で、もう五年間、ドクター・フリッツに定期的に治療を受け続けて、健常生活を保っているのだそうだ。

 ブレイクなしのノンストップ治療はいよいよピークへさしかかろうとしていた。ベッドに寝ている太めの中年女性の骨髄腫の手術が始まった。まっ白い肌をしたお腹に、ドクター・フリッツのメスが走り、赤一文字に真っ赤な脂肪が見えてきた。それはまるで、熟したナイフをバターに刺し込んだときのように、簡単にパックリとあいたのだ。
 この中年女性は陽気に笑いながらドクター・フリッツや看護婦と話しているので、僕はクンダポーンに頼んで通訳をしてもらった。
「こんなにお腹を切られて、痛くないんですか?」
「ぜんぜん。痛くなんかちっともありませんよ。ドクター・フリッツのやることですもの」
「この手術は何のための手術なんですか?」
「ああ、骨髄腫よ。これで絶対治ると信じているわ」
「すいません、お名前をまだ聞いてないのですが?」
「私? イレーネよ。イレーネ・クスリーヌっていうの」
「どうも、手術中にすみません、おじゃましました」

 お腹の切り口には五本のハサミが刺し込まれていて、ドクター・フリッツはメスを使って、ますます奥深く切り進んでいた。
 僕が鉗子で広げられた切開口をデジタルビデオカメラのズームを使って撮影していると、急にドクター・フリッツが頭を起こし、半目をあけたまま、僕をじっと見据えた。どきっとして、何を言い出すのかな? と構えていると、ドクター・フリッツは「ユー、パンタ、今度は、ユーがドクター・フリッツになる番だぞ」と言った。

 僕はそれが何を意味しているのかわからず、一瞬棒立ちになると、ドクター・フリッツが手招きをしたので近づいた。するとドクター・フリッツは突然僕の手を握り、そのまま僕の手に生々しい切開口に刺さっている数本のハサミのうちの一本を握らせた。

「おまえはもう、ドクター・フリッツなんだぞ! あなたの手は神の手なのだ。さあ、このハサミで内臓を掻きまわしてみなさい」と命じた。僕は自分の腕に、電流のような得体の知れないエネルギーが走るのを感じた。おそるおそるイレーネの顔を見上げると、彼女は微笑みながら「やりなさい、やりなさい」と言っている。ハサミは極上の本マグロの赤身のような、鮮烈な色をした体内に刺さっていたが、僕は意を決してグルリとまわしてみた。するとその患者がゲラゲラと笑い始めたのだ。自分のお腹の中でハサミがグニュグニュまわっているのに、それがまるでくすぐったいかのように笑っているこの患者。僕はその時、「自分は今この瞬間、ドクター・フリッツと共に奇跡を行っている!」と自覚し、体中が甘くしびれるのを感じた。

 そこへドクター・フリッツが「さあもうそれくらいでいいだろう。ハサミを全部引き抜いてみなさい」と言った。全部引き抜いてみなさい、ということは、ハサミの先が長いということなのだろうか? と一瞬思いながら、おそるおそるハサミの柄を引き始めると、それは予想していたよりも三倍も長かったのだ。これはハサミではなく、まるでステンレスのお箸が二本、ハサミの先に着いているようなものだった。ということは、さっきグニャグニャやったのは、このステンレス棒の先で、内臓の奥深くまで刺してかきまわした、ということになるのだ。

「オーマイゴッド!」
 僕は胸に手をあてて、思わず英語で叫んだ。これは信じられないことだったのだ。
 ビックリしている僕を見て、イレーネもドクター・フリッツも周りの看護婦や患者たちも、みんな一斉に笑った。土曜の夜、サンパウロのこんな倉庫で、老若男女が手術をネタに大声で笑いあっている・・・・・これは何という世界なんだ!? 中略

 そんな中に、背の高い白人男性がいて、僕に英語で話しかけてきた。
「失礼します。私は仕事があって遅くなってここにきたのですが、あなたがあの、オーフェノメノ・ドクトル・フリッツの著者なんですね?」
「はい、マサオ・マキ(パンタ笛吹の本名)と言います」
「私はルドルフ・リーデオ、四十歳です。本、読みました。私の経験と照らし合わせて、ドクター・フリッツのことをより深く理解するのに役立ちました」
「経験というと、以前すでにフリッツに治療を受けたことがあるのですか?」
「はい、四年前にヘルニアの手術を受け、完治しました。そして前回は、蓄膿症の手術を受け、これも調子いいです。ですから今回は三回目になりますね」
「今夜は何を治療してもらうのですか?」
「最近白内障を患っているようで、右目が見えにくくなっているんです。それで目を手術してもらおうと来たんです」
「目の手術なんて、麻酔もしないで怖くないですか?」
「いいえ、もうすでに二回の手術を受けて、ドクター・フリッツの実力を知っているから怖いことはありません。今度も快復を信じていますよ」

 そう言うと、彼の順番がやってきた。ドクター・フリッツは、右手に持っていた外科用メスを、急に僕の目の前に持ち上げて見せた。
「これを見なさい。ここでは、大病院のような消毒施設はないが、感染は起こり得ないのだよ。神は、ただただ癒すだけなのだからね。この治療室には、聖霊レベルでの殺菌波動が溢れている。いまその証拠を見せよう」

 そう言うなりドクター・フリッツは腰をかがめ、左足にはいている靴の裏を持ち上げ、なっなんと、右手に持っていたメスをその汚れた靴の裏に数回なすりつけたのである。そして「安心しなさい、これでも感染は起こらないんだからね」と言うなり、その同じメスをルドルフの顔に近づけ、右目の眼球をこそぎ始めた。
 メスをわざわざ汚すのを見ていたルドルフは、別に怖くなって身を引く様子もなく、信頼しきった表情で、目を削られるがままに任せていた。何という”信じる力”なのだろうか。中略

 手術終了の瞬間、ルドルフの右目から大粒の涙が一粒流れ落ちた。
 術後十分くらい待って、右目に包帯をかぶせただけのルドルフに再度インタビューを試みた。

「痛くはなかったですか?」
「いえ、別に痛くはありませんでしたよ」
「僕がビデオを映しているかぎり、メスの先は眼球に触っているようでしたが、実際はどうなのですか?」
「メスは確かに私の眼球に入っていました。それは感じました。別に痛くはなかったのですが、手術の後数分間、右目の中が焼けるように熱く感じました。今はもう普通に戻りましたがね」
「あなたの手術の前に、ドクター・フリッツがメスを靴の底でこそぎましたよねえ。あれを見てビビらなかったのですか?」
「あはは、ドクター・フリッツはあんなことをするのが好きなんですよ。別にそれで怖くはありませんでした」中略
 
 ドクター・フリッツのチャネラーのルーベンが、クリニックに来るたくさんの人たちについてこういっている。
 ここに来るだれもが、自分の好きな宗教を持っていてかまいません。近い将来、すべての組織的な宗教は消滅する方向に向かうでしょう。よりたくさんの人々が、神々との直接体験を求めるようになってきているからです。その人たちにとっては、もはや教会や寺院は必要ないのです。私や他のチャネラーたちが人を癒すのは「ほら、見てごらん。ここに目の見えない何かがあるんですよ」と言いたいからなのです。実際このクリニックでこうして一日中待つのも精神的な勉強の一つなのです。というのは、それまで「私だけが、どうしてこんなに苦しまなくてはいけないの?」と自己中心的に考えていた人たちが、他の重症患者を一日中見ているいちに、「私よりもあの人たちのほうがもっと苦しんでいます。神様、自分はあとまわしでいいですから、あの人たちを先に楽にしてあげてください」と変わっていくこともあるからです。そこに思いやりの心が育まれるチャンスがあるのです。

 そのほかにも、私にはドクター・フリッツのこの言葉がズシリと重くのしかかる。

 もしあなたが自分の前にいる人間を、ただ筋肉や骨や神経や水でできているだけの存在だと思うなら、あなたは神を見てはいないのだ。もしあなたが自分の前にいる人間を、あなた自身だと見られるなら、そしてあなたと周りのすべては一体だと感じられるなら、あなたは神を体験しているということになる。”すべては一つであること”それを体感することが鍵である。この鍵は、この地球を変革するだけでなく、あなたたち人類をレベルアップするであろう。それはあなたたち人間が、本当の意味での”人間”へと進化していくということを意味しているのだ。

 なお、これらの手術は一切無料で行われている。それにしても「前世療法」と「アウト・オン・ア・リム」やドクター・フリッツの話は私の生き方をすごく変えたといっていい。以前は車を運転しているときなどでも、追い越し車線を遅いクルマが走行していると、クソッ、などの言葉をつぶやいたものだが、最近ではそういった言葉も一切吐かなくなった。すべてが許容できるようになってきたのだ。その他にもいろいろ変化したものはいっぱいあるが、おいおい書いていこうと思う。
 霊界のことも、もっともっと調べてできるだけ真実を書いていこうと思う。

 
 大槻教授はこんな光景をみてもやはり霊能力を信じないのでしょうか。すこし哀れな気もしますが・・・・・。
 ドクター・フリッツのことを詳しく知りたい方は、パンタ笛吹氏の「ドクタ−・フリッツ奇跡の生還」か「宇宙からの医者」を読まれることをお勧めします。
 神が沈黙する訳 これが神の存在する証拠だ 
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