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7月6日 サース・フェーを発ってグルンデルワルトに向かう。
朝8時2分サース・フェー発のバスでフィスプへ、フィスプから鉄道で、シュピーツ、インターラーケン・オストで乗り換えてグルンデルワルト着が11時9分。
まず、駅近くにある日本語観光案内所に寄って、ユングフラウパスを購入した。ユングフラウパスは、この地域のリフトやバス等が6日間乗り放題になるパスである。160スイスフラン
予約してあるホテル・アルピナは、駅前の坂を上がったところにある。ここで私達は5泊する。
3階の、アイガーを正面に臨む部屋に案内された。
室料は少し高いが、”アイガー側の部屋”と指定したのは正解だった。
アイガーが私達にのしかかるような迫力で目の前に聳えている。
「アイガーが、これほど近くなくてもよかったんだけどね、、、、」は贅沢か
しばし、バルコニーからアイガーを眺め、それから行動開始。
案内所の近くに生協があったので、昼食用のサンドウィッチを買い込む。
これから、メンリッヘン Maennlichenへ行き、そこからクライネシャイデック Kleine scheidegg まで歩く予定。
クライネシャイデック行きの登山電車で次の駅グルント Grund で降り、少し歩いて、メンリッヘンへのゴンドラに乗る。
メンリッヘン
メンリッヘンに着いたあたりから天候が怪しくなってきた。霧が出てきて、視界がひどく悪くなってきたが、とにかく、クライネシャイデックへのトレイルを歩き始めた。
途中で、ベンチがあったので昼食のサンドウィッチを食べ始めると、小雨だ。なんとか傘はささなくても過ごせそうなので、構わず、サンドウィッチを頬張っているうちに雨は止んだ。
歩いているうちに、次第に陽もさしてきて、視界もひらけてきた。
視界がひらけると、アイガー三山がワーッと姿を現した。
自分達がいかにもダイナミックな景観の中を歩いているのだという、満足感のようなものが湧いてくる。
ホテルに戻ると、部屋に ?ミネラルウォーターのボトル2本とフルーツの盛り合わせが置いてあるではないか。
セレブでもない私達はこんなことには慣れてないので、フロントへ行って、ミネラルウォーターとフルーツはタダか?と尋ねると、「イエース、プレゼント」。ほ〜〜。ただし、プレゼントはこれ1回だけだった。
食事が美味しいと評判なのはホテル・アルピナ、と日本語観光案内所で聞いて、ここを予約してもらったので、当然、食事付き(朝・夕)。評判通り、夕食は美味しかった。
7月7日
今日の予定は、クライネシャイデックからウェンゲンアルプ Wengenalp までハイキング。その後、鉄道でミューレン Mürrenまで行き、 ミューレンからケーブルカーでアルメントフーベル Allmendhubel へ、そこからミューレンまで歩いて下る。更にその後、グルンデルワルトに戻ってからフィンシュティッグ Pfingsteg 展望台に上がる予定。
相変わらず、滞在時間をフルに使って動きまわる。貧乏性なんでしょうね。
クライネシャイデックから ウェンゲンアルプまで |
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クライネシャイデックの鉄道駅の
構内を走っている何本もの線路のうち、 ユングフラウ・ヨッホへ向かう線路の脇に、 ウェンゲンアルプへのトレイルの入口がある。 トレイルを埋め尽くさんばかりに花が咲き誇っている。 これほどとは思わなかった。驚くほどだ。 写真を撮りまくったので、 山の景観とともに、スライドショーでご覧下さい。 曇っていたので、少し暗い写真になっています。 |
ウェンゲンアルプの鉄道駅に着いたのが10時半。
アルメントフーベル
クライネシャイデックから来た電車に乗ってラウターブルンネン Lauterbrunnen へ。
ラウターブルンネンからロープウェーでグリュッチュアルプへ、
更に、そこから電車でミューレンへ。
ラウターブルンネンからミューレンまで、電車の車窓から見る景観もいい。
見上げるような断崖、流れ落ちる滝、そしてアイガー三山など、見逃せない、また、見飽きないポイントが続く。
ミューレンの駅から少し歩いて、今度は、ケーブルカーでアルメントフーベルまで上がる。
アルメントフーベルのケーブルカー駅を出ると直ぐに、
トレイルの入口がある。
そこがすでに、山の景観も、そして花も美しい場所なので、そこのベンチに座って山を眺めながら、用意したサンドウィッチと"プレゼント"のフルーツを食べた。
ブルーメンタール(花の谷)
アルメントフーベルからミューレンに降るトレイルは、
ブルーメンタール Blumental(ドイツ語で"花の谷")と呼ばれるエリアを通る。
この名の通り、このエリアはスイスの中でも、花が美しいことで有名な場所でもある。
青空の下、 雄大な、そして美しいアイガー・メンヒ・ユングフラウの三山を背景に、 美しい花畑が広がるトレイルをゆったりと歩くのは、なんとも気持ちがいい。
帰りは、ロープウェー・リフトを使っての、メンリッヒェンの山越え経由で戻る。
ミューレン→グリュッチュアルプ→ラウターブルンネン→ウェンゲン→メンリッヒェン→グルント
グルントでバスに乗り換え、バスはグルンデルワルト駅を通り越してフィルストバーン停留所まで直通だった。ここからロープウェーでフィンシュティッグ展望台に上がる。
ここからは、グルンデルワルトの街全体を見渡せる。
ロープウェーで降りて、乗り場の横にあるバス停に立つと、
ウンタラー・グレッチャー Unterer Gletscher (下の氷河?)
が遠望できたので、写真を撮った。
写真下部の 屋根はロープウェー乗り場の建物
7月8日
今日の予定は、フィルスト展望台からバッハゼーまでハイキング、その後、シーニゲプラッテ植物園へ足を延ばす。
天候は曇り。見上げる位置にあるはずの山は、霧の中で見えない。山の上では霧が無ければいいのだが。
ホテルから歩いてフィルスト展望台へのゴンドラ乗り場へ行く。ツアーの日本人観光客でいっぱいだ。人気のハイキングルートだということが、いやでもよく分かる。
フィルスト展望台からバッハゼーへ
フィルスト展望台でも、一面の霧。だが、とにかく、歩き始めよう。
まだ霧が動いているので、そのうち晴れることもあるかもと思っていると、その通り。次第に青空が顔をのぞかせるようになってくると、アイガーがぬ〜っと姿を現した。
霧が、山の姿を見せたかと思うとまた隠したりを繰り返しているうちに、だんだん、霧は薄くなっていった。
トレイルは整備されていて、歩きやすい。 ここでも、花の一番美しい季節だ。
景観は素晴らしく、花も美しい、快適なトレイルだ。
氷河から流れる水が小川となり、花畑に、さらに趣を添えている。
青い空の下、湖(バッハゼー)も 山も 最高。
万歳! と叫びたくなる気分。
ベンチに座って、サンドウィッチを食べた。
シーニゲプラッテ植物園へ行くには、鉄道で、グルンデルワルトからインターラーケン・オストの手前の駅ヴィルダースヴィルまで行き、そこからシーニゲプラッテ登山電車で昇ってゆく。
登山電車は窓部分が大きく、観覧車のようでちょっと可愛い。ドアは手動で、係員が外側から鍵を閉める。
シーニゲプラッテ植物園
20km/hもないだろう きわめてゆっくりとしたスピードで急勾配をのんびりと昇る間に、景観が少しづつ変わってゆく楽しみがある。
牛舎や放牧の牛、草原…高山植物…ブリエンツ湖とトゥーン湖、そしてインターラーケンの街…そして、ベルナー・オーバーランドのいくつかの雪山がチラリ
午前中、バッハゼーにいた時は天候は霧から青空に変わったが、再び天候は変わった。今は曇って、霧も出ている。
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雲の切れ間から、 |
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”植物園”だけあって、花畑が整備されているが、 |
右から、雲が少しかかっているが、アイガー
その左、シュレックホルン
シュレックホルンの下に見える街は 帰りの登山電車に乗り込む頃には、雨が降り出した。 |
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7月9日
今日の予定は、フィルスト展望台からグローセ・シャイデック Grosse Scheidegg までハイキング、その後、アイガー・グレッチャー Eigar Gletscher からアルピグレン Alpiglen までハイキングで下りる。
フィルスト展望台からグローセ・シャイデックへ
今日の天候はまあまあ。青空も見える。
昨日はフィルスト展望台からバッハゼーまで歩いたが、今日は、同じフィルストから、昨日とは反対方向に歩く。
バッハゼーのように大人気のコースというわけではないので、トレイルはバッハゼー・コースほど整備されてはいないが、それでも、歩きやすいコースだ。
私達が歩いたのは、フィルストからグローセ・シャイデックへ下るコースだったが、
実は、このコースは、逆に、グローセ・シャイデックからフィルストに昇るのが"お勧め"のコースである。
理由は簡単。アイガー三山などの山の景観が、昇りのコースでは前方に見えるので、ずっと景観を楽しみながら進むことができる。一方、下りのコースで山の景観を見るには、意識して横を見るか、又は、振り返らなければならない。
私の体調が万全でないので、私達はあえて、楽な下りのコースをとったが、やっぱり、このコースの"お勧め"は、下りではなく、昇りのコースですね。
花が美しいのは、ここも同じ
グローセ・シャイデックは、グルンデルワルトへ戻るバスの停留所となっている。
このバス停は、というより、グローセ・シャイデックは、また、素晴らしい景観の地である。
つづらおりの道路をくねくねと曲がりながらグルンデルワルトへと下っていく景色は、なかなかのものだ。
そのまま見上げれば、目の前に、氷河がある。
ゴーッと響きわたるような大きな音に驚いて見ると、氷河の小さな割れ目から、氷が雪崩のように雪煙をあげて崩れ落ちている。
アイガー・グレッチャーからアルピグレンまで
午後からは、アイガー・グレッチャーからアルピグレンまでハイキング
グルンデルワルトから登山電車で、クライネシャイデックで乗り換え、アイガー・グレッチャー駅で降りる。
降りた途端に、降りた客は皆、眼前にそそり立つアイガー・グレッチャーの迫ってくるような威容を見上げることになる。
今日は、全体に薄い霧が氷河を覆っているが、そのために、その威容がいや増して感じられるようだ。
天候は、青空も見えるが、晴れ渡るということはない。
山も氷河も、雲から顔を出したり隠れたり。
トレイルはグルンデルワルトに向かって下ってゆく。
グルンデルワルトから上ってくる、また、グルンデルワルトに下る赤い登山電車が見えたりする。
登山電車のアルピグレン駅まで歩いて下り、グルンデルワルトに戻った。
アイガー・グレッチャーからクライネ・シャイデックまで
7月10日 今日の予定は、アイガー・グレッチャーからクライネ・シャイデックまでハイキング、その後、余裕があれば ブスアルプ Bussalp 展望台へ行くつもり。
トレイルは、写真のように、石がごろごろしていたり、特に歩きやすく整備されているわけではない。
しかし、"登山"ではなくて"ハイキング"で、これほどダイナミックな景観を間近にして歩くことができるトレイルは、スイスでも少ないのではないだろうか。
クライネ・シャイデックに下りたのは、まだ昼前だった。
時間に余裕があったので、7月7日に歩いたクライネ・シャイデックの花畑を再び、少しだけ、歩いてみた。
グルンデルワルトに戻って、駅前のバスターミナルから、ブスアルプ行きのバスに乗る。
バスが進むにつれて空の雲行きがだんだん怪しくなり、雨がザーッと降ってきた、と思うと、それまで晴天だったので大きく開けてあったバスの2つの天窓から、白い小石のようなものが大量にバラバラっと降り込んできた。車窓の外では、どしゃ降りの、、、雨ではなくて、一面に白い粒が激しく降っている。なんと、雹(ひょう)が降っているのだ。運転手が慌ててバスを停めて天窓を閉めた。
ブスアルプ展望台に着いた時には、雨はほぼ止んでいたが、一面の霧。何んにも見えない。
まわりに咲く小さな花々の上に、真ん丸で真っ白な、直径5mm位の小さな粒が散りばめられている。
白い小さな粒は、、、もちろん、、、さっき降った雹である。真っ白の小さな粒が散りばめられた花々の色合いも、予想外に美しいものだった。
写真にある、花のような白いものが さっき降った 雹
右上に少しだけ見える街並はグルンデルワルト
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