eoさんの旅ノート
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 7月4日 今日は展望台めぐり まず プラッティエン展望台

プラッティエン
 始めにプラッティエン Plattjen 展望台へ。
 宿から街中を20分ほど歩いてゴンドラ乗り場へ行く。

 展望台に立つと、氷河がすぐそこにあるように近く見える。
 少し歩くと、ダム湖も見える。
 ゴンドラの始発直後だからか、私達以外は誰もいない。
 ゴンドラ乗り場にはレストランもついているが、客の姿は無い。今は、ここはオフシーズンなのだ。多分、冬、スキーシーズンに賑わうのだろう。
 ←プラッティエン展望台近く

 プラッティエン展望台からサース・フェーまで降りて、少し歩き、今度は、ゴンドラでシュピールボーデン Spielboden へ、ここでロープウェーに乗り換えてレンクフリー Laengfluh まで行くつもり。

シュピールボーデン

 シュピールボーデンで降りてレンクフリー行きのロープウェーに乗ろうとしたが……レンクフリー行きのロープウェー乗り場には ”Geschlossen”(=closed 閉まってます)の表示が。その側にある表示板には「7月28日から運行開始」とある。
 今日は7月4日。この表示通りなら、今閉まっていても不思議はない。しかし、観光案内所でもらった日本語版のロープウェー・ゴンドラの運行時間表には、レンクフリー行きのロープウェーは「6月28日から運行開始」と書いてあるので、ロープウェーは動いていると私達は思い込んでいたのだ。

 後で、宿に帰ってから、ドイツ語版の運行時間表で確認すると、「7月28日から運行開始」と書いてあった。日本語版は間違っている、というより、運行時間が変更された時、サース・フェーを訪れる大多数の観光客が見るであろうドイツ語版は書き換えられたが、日本語版の書き換えは忘れられたのだろう。 ?な話だが、準備段階で念を入れるなら、この地域の標準版であるドイツ語版の案内書も確認した方がいいかもしれない。

シュピールボーデン1 シュピールボーデン2 シュピールボーデン3
 
 結局、レンクフリーは諦めて、シュピールボーデンからサース・フェーまで歩いて降ることにした。コースは通常で1時間半のコースである。

 下り一方の、美しい緑のアルプと、そして、氷河の展望が素晴らしいトレイルだ。

マーモット
 小さな花も沢山咲いているが、それよりも、マーモットが私達を楽しませてくれた。
 2,3頭のマーモットがじゃれあっているかと思ったら喧嘩を始めた様子。
 そのうち、他の2,3頭が応援に駆けつけたと思うと、最初にいた1,2頭がどこへ逃げてしまい、すると、残った数頭で組んでほぐれての取っ組み合い、
 最後は2頭だけの”決闘”。
 それで終わりと思っていると、さにあらず、、、
 ”決闘”が終わる?と、別の2頭が現れてまた”決闘”、いつまで続くのか、、、
 子供連れのハイキング・パパが子供サービスに大奮闘、、、
 子供に見せるために、子供を抱きかかえたままマーモットの動きを追って動きまわっている、、、。

シュピールボーデン4 シュピールボーデン5

 楽しかったが、しかし、下り一方はちょっときつかった。
 かなり下ったところにカフェ?があったので休憩。景色の良い (このページのトップの画像がこのカフェ) カフェでお茶を飲んで、疲れがかなり取れた気がする。しかし、1時間半のコースに3時間ほどかかった。

 午後の予定は、ミッテルアラリン Mittelallalin へ行く。時間に余裕があれば、その後、ハンニック Hannig 展望台へも行く予定。

ミッテルアラリン展望台

 昼過ぎには、ミッテルアラリンへ行くロープウェーに乗った。
 ミッテルアラリン展望台は、サース・フェーで最も高い位置にある展望台であるとともに、サース・フェーで最も有名な観光地でもある。サース・フェーの観光客が、先ず最初に訪れる観光ポイントである。

ミッテルアラリン

 ロープウェー乗り場から出てすぐの景色がこの上の写真である。
 雪山が素晴らしい。写真の真ん中の、まんじゅうのように盛り上がった山がアラリンホルン 4027m 、その右2つ目の尖ったピークはドーム 4545m。
 建物の外は、歩道もすべて雪で埋まっている。白銀の世界だ。寒い。
 そして、ガランとしている他の展望台と違って、この展望台は観光客で溢れている。

 ちゃんとした昼食をとっていないので、空腹感もある。回転レストランに行って、窓際の席を確保した。

ミッテルアラリン2

 今日も天候に恵まれたので、まわりの連なる山々がかなりよく見える。この写真の中には、サースの谷を越えたむこうの山並みの中にユングフラウも見えている。

 スープを注文すると、大きな器に入ったスープとパンがきた。
 味が濃い。そして、量の多さにもちょっと閉口。全部は食べきれない。
 私達がこのスイス旅行で、これ以降、昼食はレストランやカフェでとるのでなく、生協などで買って用意したサンドウィッチ等で済ますようになったのは、この回転レストランでのスープの経験のせいではないかという気がする。

ハンニック展望台
ハンニック展望台
 サース・フェーに降りたのは午後4時頃。  このあたりのロープウェーはだいたい5時最終となっているが、ぎりぎり間に合いそうなので、ハンニック展望台にも行くことにした。
 サース・フェーの街中を歩いて、わがパークホテルの近くまで戻り、坂を上がるとゴンドラリフトの乗り場。つまり、この展望台への乗り場はサース・フェーの街中にある。
 この展望台からは、フェー氷河の全体像とサース・フェーの街並みが遠望できる。この写真では、サース・フェーの街は、左下に少しだけ見えている。

 ホテルでの今日の夕食はラクレット。レストランの中央に、チーズ焼器?やチーズや皿等が並べられたテーブルがセットされ、コック帽をかぶった宿の主人が、焼けたチーズの表面を次々に削って皿に盛ってゆく。そばで待ち構えるウェイターが、すかさず、チーズの皿に茹でたジャガイモを盛り、客のテーブルに次々配ってゆく。客のテーブルには、薬味のピクルス等は既に用意されている。
 ワインとともにいただくと本当に美味しい。私はジャガイモが好きなので、このスイス旅行のうちにラクレットを一度は食べたいと思っていたので、大満足。

7月5日

 翌日7月5日、今日の予定は、ホーサース Hohsaas 展望台→マットマーク湖 Mattmarksee 一周→ハイドボドメ Heidbodme 展望台

ホーサース展望台

 朝、8時過ぎに出発。バスで サース・グルント Saas Grund まで。ここからゴンドラに乗り、クロイツボーデン Kreuzboden でゴンドラを乗り換えてホーサースへ。 ホーサース

 もともと展望の素晴らしいところだが、
 今日は特に天気が良いので、
 青空の下で、雪の白さも輝くように美しい。

 写真の左下はレストラン
 写真では見にくいが、ガラス張りの瀟洒な建物だ。


モンテローザ  

 

 視界には、4000m峰がずらり

 左端に、モンテローザが見えている。

 降りのゴンドラで乗り換えたクロイツボーデンで、外へ出てみた。
 ゆるい斜面に草原が広がり、池や小さな川もあって、牧歌的なところだ。時間がゆっくりあれば、こんなところでリゾート気分でのんびりするのも良いだろうな。

 ゴンドラで下まで降りて、サース・グルントの街の中心部にあるバス停まで10分ほど歩く。マットマーク湖へのバスはそこから出ている。
 途中のスーパーで昼食用のサンドウィッチを買った。

マットマーク湖

 マットマーク湖はダムの貯水湖だそうだが、薄緑色の湖水が素晴らしく美しい。

 これから、この湖の一周ハイキングをする。ほぼ2時間のコースだ。
 湖の両側にトレイルがあるが、私達は左側のトレイルを行った。どちらでも同じだろう。

マットマーク マットマーク2

 進む正面に雪山が見え、
 ところどころ、周りにある氷河から
 水がゴーッという音を轟かせて流れ落ちる様はダイナミックだ。

 トレイルを飾って咲く花も種類が多い。

 途中で、薄緑色の湖水を前に、岩に座って、花々に埋まるようにしてサンドウィッチの昼食をとった。

 予定通りに2時間強で一周。私の体調が少し不安だったので、ここはホッとした。

  ハイドボドメ展望台

 ハイドボドメ展望台へ向かおう。
 マットマーク湖からバスに乗り、サース・アルマゲルで降りる。
 ここからゴンドラでフルックシュタルデンへ。ここでゴンドラを乗り換えてハイドボドメ展望台へ行く……と、私は軽く考えていた。

 フルックシュタルデンでゴンドラを降りて、”ハイドボドメへのゴンドラ・リフト”の→マークに沿って歩いたが・・・腰までありそうな草をかき分けながら、石ゴロゴロの歩きにくい道を延々と下り続けなければならなかった。私は、昨日・今日のハイキングの疲労感がどっと出てきたような感じで、呪いの言葉を吐きながら20分位歩き続け、ハイドボドメ展望台へのゴンドラ・リフトの前にやっと着いた時には、”やれやれ、ハイドボドメ展望台はどんなに素晴らしい展望台か”と期待した。案内所でもらった日本語版案内書には「ミシャベルとモンテローザ山塊を見渡す比類のないパノラマ」とあるのだ。

 しかし、このリフト、それまで停まっていたのに、私達が近寄ると急に動き出した。??? 誰も乗っていないが、とにかく、私達は乗った。
 リフトはぐんぐんと高度を稼いで、ハイドボドメ展望台へ着いた。
 このリフト乗り場にも、係員が1人いるだけで、ほかに誰もいない。

 まわりを眺めてみる。
 ”ミシャベルとモンテローザ山塊を見渡す”、確かに。 遠望ではあるが。 そして、嘗て氷河であったことが直ぐに判る、えぐり取られたような、すり鉢のような地形。
 しかし、 ”比類のない” は言い過ぎじゃないの?
 分かるのは、ここは景観を展望するポイントであるよりも、スキー場だということだ。スキー場としては素晴らしいエリアだ。ゴンドラ・リフトは冬のスキー用なのだが、観光王国スイスとしては、スキーのオフシーズンでも客があれば動かそう、ということではないかな。
 降りのリフトから私達が降りた途端に、リフト全体がピタリと停まった。

 明日の朝にはサース・フェーを発つ。今回は、これでサース・フェーとお別れ。次は、いつ来れるだろうか。

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