eoさんの旅ノート
ドイツの旅 2012年夏
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ミュンヘン München

 7月5日

 今日は早朝からミュンヘンへ向かう。 ニュルンベルグ5時58分発→ミュンヘン7時9分着
 宿泊は NH München Deutscher Kaiser ミュンヘン中央駅の駅前にある。ここで2泊の予定

 今日も忙しく観光するのだ。ホテルに荷物を預けると直ぐに出発。今日の予定は、ベルヒテスガーデン Berchtesgarten へ行き、ゴンドラで イェンナー Jenner 山に上がり、その後 ケーニヒ湖 Königssee で遊覧船のクルーズを楽しむ。

 ミュンヘン7時42分→フライラッシング Freilassing 9時33分着・9時47分発→ベルヒテスガーデン10時37分着
 ベルヒテスガーデン駅前からJenner Bahn駅行きバスに乗る。Jenner Bahn手前のケーニヒ湖で大勢の人が降りた。私達はゴンドラ乗り場であるJenner Bahn駅で降りる。

Jenner山 Jenner山  

イェンナー山に上がるゴンドラから  美しい景色  緑の斜面に牛が寝そべっている。

Jenner山  

 

 ゴンドラを降りてから
 イェンナー山展望台まではエッチラオッチラ歩いて登る。

 楽な道とは思わないが、老いも若き(子供)も登っているので、私も頑張る。

 美しく咲いている花々が迎えてくれるのは嬉しい。
Jenner山  

 

 展望台も大勢の人

 さすが、素晴らしい展望

 眼下には ケーニヒ湖


 ゴンドラ乗り場にあるレストランで軽食をとってから、ゴンドラで下りて、歩いてケーニヒ湖へ向かった。

ケーニヒ湖  
 満員の客を乗せた遊覧船でケーニヒ湖をクルーズ。
 聳えるような山々に囲まれた湖で、なかなかの景勝地だ。

 今まで晴天だったのが、妙に暗くなったと思うと、一天にわかにかき曇り、どしゃぶりの雨に。 あまりの急変に驚いたが、予想外の、霧に煙る幻想的な湖の景観を楽しんだ。
写真の左は遊覧船の一部
ケーニヒ湖  

 

 聖バルトロメー僧院に着いた頃は、
 雨はあがって、青空も見えた。
 良かった!

 ここも観光客でごった返しているが、
 どの顔も、雨があがってホッとした表情だ。


ケーニヒ湖  
 ケーニヒ湖はドイツで最も水の澄んだ湖だそうだが、確かに、美しい。

 東山魁夷画伯の作品「みづうみ」は、この湖を更に奥に進んだ場所で描かれた。

 この遊覧船のコースは、ザレトという最終地点まで行くのだが、ほとんどの観光客はここ聖バルトロメー僧院で降り、ここからまた折り返して、再び遊覧船でケーニヒ湖乗り場まで戻る。
 ここ聖バルトロメー僧院から湖の更に奥までゆくハイキング道もあるそうだが、私達には時間の余裕がない。

 列車で、ベルヒテスガーデン 16時20分発→フライラッシング Freilassing 17時12分着・17時24分発→ミュンヘン 19時11分着

 夕食にはミュンヘンの白ソーセージを食べようと、ガイドブックにある有名レストランへ行くつもり。電車で Residenz 通りで降りて通りに出ると、なんと、雨だ。それも、どしゃぶり。
 傘の用意をしていなかったので、地下鉄への降り口で雨宿りする大勢の人に混じって、正面にある新市庁舎 Neues Rathaus を眺めていたが、雨は止みそうにない。
 ここまで来たら目当てのレストランまで走ることも可能だろうが、初めての場所なので探しながらということになる。気が進まない。レストランは諦めることにした。
 電車でミュンヘン中央駅まで戻り、駅ナカのフードコートでソーセージやビール等を仕込み、ホテルの部屋で食べた。

 7月6日

 今日はミュンヘン市内で観光する。
 先ず ニンフェンブルグ城 Schloss Nymphenburg を見物。あまり時間がないので、建物の外観だけを見る予定。
 その後、美術館めぐり。アルテ・ピナコテーク Alte Pinakothek、ノイエ ・ピナコテーク Neue Pinakothek そして モダン ・ピナコテーク Pinakothek der Moderne を予定。本当に駆け足の美術館めぐり。

 市街電車で ニンフェンブルグ城 Schloss Nymphenburg に行く。

ニンフェンブルグ城 ニンフェンブルグ城

 白を基調にした城の建物が美しい。
 その建物よりも、鳥が多いのに驚く。数種類の鳥がいるようだが、最も多いのは白鳥だ。
 鳥好きの人であれば、ここで充分に楽しめるだろう。

 市街電車でアルテ・ピナコテークへ移動。
 ここで、デューラー、ブリューゲル、ラファエロ、ルーベンス等を見た。
 姜尚中氏の美術解説書を読んで以来、デューラーの自画像は是非見たいと思っていたが、ここでそのオリジナルを見て、立ちすくむ思いだった。姜尚中氏が何を言いたかったのか、私なりに理解できた気がした。オリジナルを見て本当に良かった。名画を見る喜びを自分なりにかみしめた時間だった。
 ここのカフェで簡単な昼食をとった。

 ノイエ ・ピナコテーク
  フランス印象派絵画がずらりと並ぶ。

 モダン ・ピナコテーク
  ピカソを見られると期待して入ったが、”特別展示”等もやっていて、何がどこにあるか分からない。探しまわったあげく、ピカソを諦めた。内容の素晴らしい美術館を2か所続けて見た後で疲れていて、あまり気力もなかった。

 夕食は、昨夜近くまで行ったのに雨のために断念したレストラン「ツム・フランツィスカーナー」へ。勿論、ミュンヘン名物の白ソーセージを食べるために。
 ところが、白ソーセージを注文すると、白ソーセージは今は無い、と言う。白ソーセージは午前中で終わるのだと。
 そういえば、読んだことがある。昔、白ソーセージは生もので傷みやすかったため午前中に食べてしまう習慣があった。なので、伝統を重んずる食堂は今でも、白ソーセージは午前中にしかサービスしないのだと。 しょうがない。普通の焼きソーセージを注文した。

 実は、私達のこのドイツの旅でレストランで夕食をとるのは、リューベック以来今回が2度目である。リューベックのレストランでの食事の経験から、なんとなく、レストランを敬遠したのだ。鉄道駅の駅ナカのフードコートの品揃えが豊富なので、満足できるフードを簡単に入手できたし、もともとグルメというわけでもない私達には、これで充分満足できたのだ。

 7月7日

 今日は、ミュンヘンを出て、日本への帰国便が出るフランクフルトに向かう。

 ICEを使って真っ直ぐ行けば3時間ほどで行けるが、私達は景勝路線を辿って、遠回りする。ここの景勝路線はドイツ南西部を行く、ファンタスティック街道といわれる路線である。

リンダウ  

 ミュンヘン7時18分発
 →ブッフロー Buchloe 8時40分着・8時54分発
 →リンダウ Lindau

 リンダウに近づく
ボーデン湖  

 

ボーデン湖

列車はボーデン湖畔を走る。


ボーデン湖  

 リンダウ Lindau 10時34分着・10時37分発
 →フリードリヒスハーフェン Friedrichshafen 11時6分着・11時13分発
 → Ladolfzell 11時53分着・12時0分発
 →コンスタンツ Konstanz 12時16分着・12時38分発
 → ドナウエッシンゲン
コンスタンツ  
 フリードリヒスハーフェンからLadolfzellまで行き、そこで乗り換え、別路線で少し南下してコンスタンツへ。そして、コンスタンツから再び北上、ドナウエッシンゲンへ向かった。変な回り道のようだが、景勝路線を丹念に辿るためである。

コンスタンツ→
車窓からの写真なので、窓ガラスが反射している


 ドナウエッシンゲンからフライブルグへ直通で行く列車に乗り換えた。
 30分以上経ってから、車内放送で(勿論ドイツ語で)何やら放送している。私達にはよく分からないが、なんだか、車内がざわざわしてきた。みな、降りる準備をしているようでもある。私達2人がキョトンとしていると、車掌がやって来て私達の座席の横に座り、英語で、私達にゆっくりと説明を始めた。「次のNeustadtから先は工事中?なので、この列車はNeustadtで止まる。Neustadtからティティゼーまではバスで行ってほしい」ということであった。

 ドナウエッシンゲン Donaueschingen 13時38分着・13時50分発→ Neustadt 14時26分着 →(バス)→ ティティゼー

 次のNeustadtで乗客全員がぞろぞろと降りた。私達と同様に、ほとんどの人がトランク等の大きな旅行荷物を抱えている。
 バス停は駅前にあるが、列車の客のためにバスが待機しているわけではない。バスの運行表通りに動いているローカルの路線バスが、運行表通りに来る、それに乗るのである。列車の運行表とは何の関係もない。すなわち、ティティゼー○〇時発の列車に間に合うように、なんてことはまるで考えられていない。つまり、”代行バス”ではないのだ。ただ、チケットは列車のチケットでOK。

ティティゼー  バスの運行表通りにバスは来た。待っていた列車の乗客全員(乗れたんだろうか?)がトランク等大きな荷物と共に乗り込んだ。超の上に更に超が付くような超満員。 うまく座席が確保できた私達は車窓の景色を眺め、写真を撮る余裕もあった。

 ここらあたりは 黒い森 Schwarzwald が広がるところ。何でもない場所でも、景色がいい。
黒い森  
 それにしても、ドイツ国鉄のこの対応、日本ではこのままでは済まないだろうな。だが、ドイツ人の方々、苦情があるらしい表情もしていない。
 ティティゼーからフライブルグへの列車に乗った。私達の当初の予定よりも1時間の遅れになった。

 ここらあたりは ”黒い森” がずっと続いている。

ティティゼー Titisee 15時06分発
→ フライブルグ Freiburg 15時48分着・15時57分発 (ICE104号)
→ フランクフルト空港駅 Frankfurt Flughafen 18時06分着

 午後6時過ぎにフランクフルト空港駅に到着。
 宿泊は Hilton Garden Inn Frankfurt Airport、空港駅の中にある。
 5つ星ホテル Hilton Frankfurt Airport が駅通路のほぼ正面にデンと存在し、私達が泊まる”Garden Inn”はその横にささやかに、ある。 ”Garden Inn”は、いわば、本家5つ星ホテル Hilton Frankfurt Airportのビジネスホテル部分という感じだ。

 ここフランクフルト空港駅にも、フードコートというほどでもないが、惣菜屋風の店がいくつかある。そこでサンドウィッチや焼立てソーセージとかビールとか買い込み、ホテルの部屋で食べて、満足。

 7月8日

 今日はこの旅の最終日。帰国便は夜7時45分フランクフルト空港発。夜まで時間に余裕があるので、”古城街道”を列車で辿ってみる。
 ホテルはチェックアウトし、荷物だけ預ける。

 フランクフルト空港駅 8時54分発 → シュトゥットガルト Stuttgart 10時12分着
 ここシュトゥットガルトで1時間半ほど時間がある。本来ならゆっくり観光したいところだが残念。ここでも短時間の観光だ。
 駅前からケーニヒ通りをまっすぐ行き、宮殿広場に出る。
 ベンチにすわり、目の前の宮殿をゆっくり眺めた。

ハイルブルン  

 シュトゥットガルト 11時45分発 → ハイルブロン Heilbronn 12時33分着

 ここでは30分だけの観光。
 16世紀の天文時計があるという市庁舎を見に行った。
 美しく花で飾ってある。

 列車の発車時間が迫る。駅まで走るようにして戻った。


 ハイルブロン 13時4分発 → Bad Friedrichshall 13時14分着・13時19分発 → バート・ヴィンプフェン Bad Wimpfen 13時22分着

 バート・ヴィンプフェンでは1時間強の時間がある。早速歩いてみよう。
 いわゆる旧市街は12世紀に建てられたほぼそのままだそうで、趣のある街だ。

 ↓左の写真が、旧市街の入口にある、”赤の塔”とホーエンシュタウフェン門。
 ホーエンシュタウフェン家(王朝)は神聖ローマ皇帝を兼任していたドイツの名家で、その宮廷がここにおかれていた。

 ↓右の写真は、”青の塔”、城の主塔として建てられたもので、20世紀初めまで実際に見張り塔として用いられていた。
 非常に高い。高さ58mだそうだ。塔の頂部まで見るには、首を後ろに曲げて見上げなければならない。

Bad Wimpfen Bad Wimpfen
 

Bad Wimpfen  

 

 華やかではなく、渋いような落ち着きのある街並み
 バート・ヴィンプフェン 14時35分発 → Bad Friedrichshall 14時39分着・14時46分発 → Mosbach Neckarelz 15時5分着・15時29分発 → マンハイム Mannheim 16時22分着・16時35分発 → フランクフルト空港駅 17時06分着
ネッカ川  

 

 ネッカ Neckar 川

 列車は、シュトゥットガルトからずっとネッカ川に沿って走り、
    そして、
 そのネッカ川はマンハイムでライン川に合流する。
 

 フランクフルト空港のホテルに預けておいた荷物を受取り、航空機のチェックイン。
 フランクフルト19時45分発 大韓航空 KE906、ソウル 翌日13時15分着・15時20分発、KE725 関空 17時00分着

 忙しかったけれど、いい旅でした。

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