eoさんの旅ノート
ドイツの旅 2012年夏
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ニュルンベルグ Nürnberg

 今日はベルリンからニュルンベルグに移動する。ベルリン中央駅8時31分発の ICE1707号で、ニュルンベルグには13時24分着。
 宿泊は Inter-City Hotel Nürnberg 、ニュルンベルグ駅前にある。
 もう昼過ぎだが、忙しい旅だ。午後からはローテンブルグの見物をするので、ホテルにチェックインして荷物を部屋に置いたら、すぐにローテンブルグへの列車に乗る。
 ニュルンベルグ14時20分?発→アンスバッハ15時10分発→シュタイナッハ15時31分着・15時35分発→ローテンブルグ15時49分着
 18時過ぎ発の列車でニュルンベルグに戻りたいので、ローテンブルグの見物時間はほぼ2時間。足早に行こう。

7月3日 ローテンブルグ Rothenburg ob der Tauber

 ”ロマンティック街道”の名は日本人観光客にはよく知られているが、
 ここローテンブルグはロマンティック街道の中でも特に有名な都市である。
ローテンブルグ  ローテンブルグ  

 

 12世紀から17世紀頃まで自由都市として栄え、

 旧市街は今でも、ヨーロッパ中世の面影をほぼ完璧に残している街だそうだ。


 駅から少し歩くと旧市街にでる。
 街の感じを”可愛い感じ”と言えばおかしいかも知れないが、自由都市だったからこその”可愛い感じ”なのだ。”ヨーロッパ中世”というコトバから想像される特有の暗さがない。自由都市とはこんな感じだったのか、と妙に感心。

 建築物などはリューベック等の北ドイツの自由都市と共通のものがあるが、海に面している北ドイツの自由都市が、いざとなれば戦闘態勢、と思わせるような街の造りであるの比べて、こちらにはその雰囲気はない。おとぎ話の中にいるような感覚さえもつ。 だが、”可愛い感じ”の裏に、16世紀のヨーロッパ宗教改革の時代にはプロテスタントを支援して激しく戦ったという歴史をもつ街でもある。
 しかし、この街も、17世紀の中頃、ペストの大流行やフランスからの侵略で壊滅的な打撃を受け、街は殆ど無人のまま放棄されたが、それが、ローテンブルグが17世紀のままで保存された原因だというのは、現在のローテンブルグの”可愛い感じ”からは想像しにくい。

ローテンブルグ  

 ドイツの他の都市と同じように、
 ここローテンブルグも第二次大戦時に爆撃による被害を受け、街の半分近くが破壊されたそうだ。
 そして、やはり、ドイツの他の都市と同じように、住民達が大戦前の街の姿そのままに再建させたそうだ。
ローテンブルグ  

 旧市街を囲んでいる城壁を歩いてみた。

 街がよく見えるというより、城壁そのものに興味が湧く。古い造りがいかにも、という感じ。  壁面に、30p四方ほどの小窓のような穴がいくつか城外に向けて開いている。戦闘の際に、ここから敵に向けて矢を放ったりしたのだろう。

 大戦後の街の再建には全世界から寄付が寄せられたそうで、城壁の壁内側の所々に人名が彫られているが、それは、その時の寄付者の名前だそうだ。日本人と思われる名もあった。

  聖ヤコブ教会の「聖血の祭壇」をゆっくり見て、そして、ニュルンベルグに戻る列車に乗るべく駅に急いだ。

  ローテンブルグ18時6分発→シュタイナッハ18時20分着・18時24分発→アンスバッハ18時40分着・18時50分発→ニュルンベルグ19時25分着
 夕食は、ニュルンベルグ駅のフードコートで、酢漬けのニシンのサンドウィッチ(ひどく気に入ったのだ)や焼き立てソーセージ、そしてケーキを仕込み、ホテルの部屋で食べた。

 7月4日 レーゲンスブルグ Legensburg とパッサウ Passau

 今日は、レーゲンスブルグとパッサウへ行く。レーゲンスブルグはドナウ川畔の美しい古都、パッサウはドナウ川とイン川の合流するところだ。明日にはニュルンベルグを発つので、今日午後にはニュルンベルグの観光もしたい。あれもこれも見たいという、忙しい旅である。

 列車で、ニュルンベルグ6時15分発→レーゲンスブルグ7時26分着

レーゲンスブルグ
 駅から少し歩くと、大聖堂に出る。

 更に北の方に歩くと、ドナウ川の岸辺に出て、ドナウ川をまたぐ大きな石橋が真っ先に目にはいる。

 岸辺に降りて、深い緑色の川をのんびり眺めていると、しみじみと、美しいところだなあ、と思う。

 この橋のたもとにある茶店がドイツで最古のソーセージ屋だそうだが、今はまだ早朝、閉まっていた。
レーゲンスブルグ レーゲンスブルグ
 この街は路地が多い。

 落ち着いたレンガ色の家並みを縫うように、細い、曲がりくねった石畳の道が続く。

 迷いながら歩いていると、大聖堂の美しい尖塔がしばしば顔を出す。街のどこからでも見える位置に建っているのだろうか。まさに、この街の中心的な存在だ。

 列車で、レーゲンスブルグ9時27分発→パッサウ10時33分着

 パッサウの駅から少し歩くと賑やかな通りに出た。
 まず、観光客のこの多さは何? というほど多いのに驚いた。通りが観光客で溢れている。
 明らかに観光客だが、なんとなく服装がラフだなという感じで、ここはリゾートとしての人気の場所なんだな、と感じる。 パッサウ
 

 大聖堂を見て、瀟洒な街並みを抜けると、ドナウ川畔に出る。

 また驚くのが、観光船の数の多さ。
川岸のほとんどが、居並ぶ観光船に覆われていて、写真を撮るのに、観光船を入れずに撮るのが難しいほどだ。
パッサウ

 ここは、ドナウ川がオーストリアへと流れる前に、イン川と合流する地点としても知られている。
 ドナウ川がイン川と合流する地点を、ドナウ川から眺めた。

 川の向かう先は オーストリア
パッサウ 

 

 

ドナウ川とイン川との合流地点
パッサウ

 

 イン川

 川の向うは、観光客も少ない田園地帯のようだ。
パッサウ

 そろそろニュルンベルグに戻る時間だ。
 列車で、パッサウ13時24分発→ニュルンベルグ15時25分着

 パッサウを出て途中のレーゲンスブルグまでは、列車はドナウ川に沿って走る。

 途中に見る景観は美しい。
 ニュルンベルグに戻ったら、ホテルでホンの一息をついてから、ニュルンベルグの街へ出かけた。

 旧市街を目指して、ケーニヒ通りをずっと歩いていった。
 旧市街に入る前から、ここもまた、すごい人通りに驚いた。ニュルンベルグは大都市なのだと認識した。

ニュルンベルグ

 

 旧市街に入ると、これもまたすごい観光客。

 ここニュルンベルグは大観光都市なのだと、またまた、改めて認識。
  ニュルンベルグ

 

 ドイツの都市の例にもれず、ここニュルンベルグも、第二次大戦での爆撃による被害で街の大半が破壊され、戦後、大戦前と殆ど同じように再建された。

 中央広場で。
 写真の中央奥は フラウエン教会。
 写真の中央にデンとあるのは 美わしの泉。


 坂道を登ってカイザーブルグへ行ったが、既に午後5時45分、閉館間際だということで、城の中へは入れてもらえなかった。

ニュルンベルグ

 ヨーロッパ中世、ほぼ800年間、ドイツ皇帝が神聖ローマ皇帝を兼任していたが、その城がこのカイザーブルグである。
 城の門近くで撮った写真がこれ。  それなりの、ニュルンベルグ市街の展望。

ニュルンベルグ 

 横道へ入ると、さっきの賑わいがうそのような静かな通りに出た。

 東洋的な雰囲気さえある、趣のある通りだ。

 ヘンカーシュテーク 屋根付きの木の橋

 ニュルンベルグ旧市街でも ここは別世界


 ガイドブックに載っていた”ブラートブルストホイスレ”というソーセージ専門店でパン付きニュルンベルグ・ソーセージを買い、ホテルで食べた。


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