eoさんの旅ノート
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 アローザ

7月4日

 午後3時頃、アローザに到着。

アローザ

 宿泊ホテル Hotel Streiff に予約してある送迎車が来る時間までに間があるので、駅前のベンチに座って少し時間を過ごした。 アローザ駅前は、地方都市ながらいかにもリゾートらしい、明るい雰囲気。人の往来も結構ある。

 送迎車でホテルまで来た時は、坂道が多く、歩くとしたら大変だなあと思った。
 ホテルは市役所 (Rathaus) の近く。市役所は目印になっていい。

アローザ
 

 ホテルの部屋は
 バルコニー付きなので展望が良い。

写真左下部はバルコニーの手すり。
見にくいが、中央の樹木の向こうに尖塔があるが、市役所の尖塔である。

 写真中央の山は パルパナーワイスホルン (Parpaner Weisshorn 2824m) だろうか。

7月5日

 今日は、ヘンルリ (Hönrli) からワイスホルン (Arosar Weisshorn) 方面へハイキングするつもり。

アローザ

市役所前からバスが出ているので、ヘンルリ・タル・ステーション (Hönrli Talstation) までバスで。

ここからロープウェーでヘンルリへ。

ロープウェーからも、いい景観が見える。



アローザ
 ここまで来たのだからと、ロープウェーで ウルデンファークリ (Urdenfurggli) まで行ってみたが、雲が多く、あまり景色が見えなかった。写真だけ撮って、ロープウェーでまたヘンルリへ戻った。「ロープウェー無料券」をホテルからもらっているので、ロープウェーは無料で何度でも使える。

 ここから、ワイスホルン (Arosar Weisshorn) へ向けて歩き始める。

アローザ
 ハイキング道はわりと歩きやすい。
 しかし……この地域には、流行のバイク・ハイカーが多いようだ。彼らは、このハイキング道を自転車で走るのだ。
 上りであれば問題ない。だが、下りでは、自転車は何もしなくてもスピードが出る。つまり、自転車は猛スピードで下ってくる。
 ハイキング道は細い。自分の足で歩いているハイカーが、同じ道を上から自転車が猛スピードで下ってくるのを見て、怖くない筈はない。
アローザ

    ウルデン湖 (Urdensee)

山道を歩いていて、湖を見るとホッとする。



アローザ  

 

 残雪が多い。
 例年より雪が多いのではないかな。
アローザ

少しでも青空が見えると、楽しくなってくる。

アローザ  

 

 このWebページには意識して、花よりも山や風景の写真を多く掲載しているが、

 花はどこでも 美しく咲いていた。
アローザ

 ワイスホルン (Arosar Weisshorn) の
  ロープウェーから

 下に見えるのは アローザの街


7月6日

 今日は、メデルゲン (Medergen) を通り、ラングウィーズ (Langwies) に向かうハイキングコースへ行く。
 乗ったバスはアローザ鉄道駅前を過ぎてウンターゼー (Untersee) まで行った。昨日と同じく、バスは市役所前から出ている。

  アローザ  

 気持ちのいい木立の道をしばらく歩くと、
シュタウゼー (Stausee) が見えてきた。

 

 シュタウゼーは、列車でアッペンツェルからアローザへ移動する際に列車の車窓に見えた湖である。
 車窓に見えた通りに、静かで、湖水の美しい湖だ。

 歩いて行くうちに、花がやたらに(変な表現?)美しく咲いているのが目につく。

アローザ アローザ
私達の日頃の行いが非常に優秀なので ( ホントか、等と深く考えないのが礼儀ですぞ!)
ズバリ 1年で最も美しく開花する時期に私達はここに来合わせたに違いない。
アローザ アローザ

アローザ
 ハイキング道は、ここらあたりはずっと林の中である。

 しばらく歩くと、
今度はアルペン・ローゼの群生 


アローザ  

 

更に進むと、

  今度は急に、

開けた場所に出た。
アローザ

 丘のように盛り上がった草原にまわりを囲まれ、まるで私達はすり鉢の中にいるようだ。

 今の季節に咲く花々が模様のように散らばった草原がすり鉢の内側の表面全体を覆っていて、すり鉢の縁に散らばった牛がのんびりとして、牛の首のカウベルがカランカランと、すり鉢全体に鳴り響いている。

 ここは牧場なのだ。


アローザ  

 

 すり鉢の縁になっている草原の丘から残雪が融けて水が流れ落ち、すり鉢の底のほぼ中央部を、小川となって流れている。

 それにしても、なんと素敵なところだろう。
アローザ  

 

 草原の丘を上がって、1時間ほども歩くと、メデルゲン (Medergen) の村に着く。

 この村には「アルペンローゼ」という名の小さなレストランがある。ここで昼食をとった。
アローザ  

 

 メデルゲンは、
 素晴らしい山の景観、広大な草原、そして、なんとも美しい家並み等、見るべき所をいくつも持った、
 山の小さな村である。

 これから、ラングヴィース (Langwies) に向かって歩く。

アローザ

 草原を埋める花は、赤、青など色はいろいろだが、圧倒的に黄色が多い。だから、草原の全部が黄色に見える。
 その黄色の絨毯の中を歩いていると、なにか、自分が選ばれた者のように思えた。なにか、晴れがましい感じさえした。
 こんなに晴れがましく花の中を歩いてゆく、というようなことは、私のこれからの人生で2度とあるまい、とさえ思った。このことだけでも、私は、アローザという地名を一生忘れないだろう。

 ちょっと名残惜しいが、アローザでの行程はこれで終わり。
 明日からはダボス (Davos) 。ただし、ダボスに行く前に、レーティッシュ鉄道ベルニナ線を往復する。だから、ダボス到着は夕刻となる。

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