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6月29日 続き
ホテルに着いたのが午後4時頃なので、すぐに、裏の山頂展望台に上がってみた。さすがに、多くの人がいる。
それにしても寒い! セーター、ダウン等、持参した防寒衣類を全部身に着けた。
360度の展望の、写真を撮りまくった。
しばらく眺めている間にも、マッターホルンにかかる雲は刻々と変わる。
マッターホルンに襲いかかろうとする雲。それに耐えて 毅然と聳えるマッターホルン。
マッターホルンの 勇壮な景観である。
ゴルナーグラート・クルム・ホテルの夕食は「チーズフォンジュ」ということだった。"スイスらしい食事"と楽しみにしていると、ウェイターが「具は魚or肉?」と訊く。チーズフォンジュの中に魚or肉を入れる?と不思議だったが、とりあえず「肉」にした。運ばれたフォンジュ鍋の中を見ると、チーズではなくてスープが入っている。隣の一人席の客…ホテルの得意客らしい…にウェイターが「ブイヨンフォンジュ」と言っている。そうです。これはブイヨンフォンジュであってチーズフォンジュではない。では、どうして「チーズフォンジュ」と表記するのか。なんとなく違和感を感じた。しかし、肉のブイヨンフォンジュは驚くほど美味しかった。
6月30日
ゲルサウ
今日は、ゴルナーグラートからゲルサウ (Gersau) に移動する。
クルム・ホテルから歩き始め、リッフェルベルク (Riffellberg) までハイキングをし、そこからゴルナーグラート鉄道でツェルマットに出る、という予定だったが、コースの予定を少し変えた。
6月末にしては雪が多いとは思っていたが、予想以上だ。クルム・ホテルの敷地を出た途端、雪で足止めされた。柔らかい雪であれば行けるが、雪の表面がコチコチに凍っている。夜の温度が例年より低いのだ。慣れていないハイカー(私のような)の場合、滑って怪我をする恐れがある。
ゴルナーグラートからローテンボーデン (Rotenboden) までゴルナーグラート鉄道で移動し、ローテンボーデンからリッフェルベルクまで、雪を避けて歩きながら、ハイキングをした。マッターホルンにかかる雲は、いかにも期待を持たせるかのように動きながらも、最後は相変わらずだった。
昼前にはツェルマットの街に着いた。この後、鉄道等を乗り継いでゲルサウに向かうのだが、途中、チェントヴァッリ鉄道を経由して行く予定だった。だが、天候が思い通りにならないのは普通だが、時には、交通機関も同じだ。
ツェルマット11時13分発ブリグ (Brig) 行きに乗ったが、電車が途中の駅で停まってなかなか動かないなと思っていると、車両が故障だとか。他の電車車両に乗り換え、ということで、荷物を全部持って別の車両に移ったり…。これでずい分時間をとり、結局、チェントヴァッリ鉄道を諦め、インターラーケン (Interlaken) 経由で進むことにした。インターラーケン経由にしたのは、車窓風景がいいだろうから。
それまでの電車をビスプ (Visp) で乗換え、ビスプ → シュピーツ (Spiez) → インターラーケン・オスト (Interlaken Ost) → ルツェルン (Luzern) と進み、ルツェルンからルツェルン湖の定期船でヴィッツナウ (Vitznau) へ。ここからバスでゲルサウに向かった。
ここゲルサウにも定期船の船着場があるが、ルツェルンからゲルサウに行く定期船は遠回りで時間がかかるので、私達は途中でバスを使ったのだ。ちなみに、私達がバスを降りた、そのバス停はゲルサウ船着場 (Gersau Schiffstation) である。
宿泊したホテルは Seerhoterl Riviera 。ゲルサウ船着場の真前で、部屋からルツェルン湖が一望できた。
7月1日
今日は、リギ山へ行き、それからアッペンツェル (Appenzell) へ向かう。
朝8時半頃、バスでヴィッツナウへ行き、登山電車でリギ山へ行く。
登山電車は3両つないであった。2両は中国人観光客のグループ専用、残り1両は、座席をほほ半分で区切ってあって、区切られた部分は中国人観光客のグループ専用、残りの半分が私達一般の観光客に割り当てられていた。中国人の多さに驚いた。いわゆるアルプス地方で中国人をほとんど見かけなかったので、ここでの中国人観光客の数にただただ驚く。
今日の天候は、こういうのを「晴れ時々曇り」というのだろう。晴れてはいるが、山には雲。
山頂に着くと、陽がさして明るい。
そして、雲の切れ間に下界がチラチラと見える。
快晴であれば素晴らしい展望なのだろうな、と思う。
山頂をぐるっと歩いていると、妙な?石碑があった。
石碑には「峨眉山」とある。まるで、この山の名が「峨眉山」であるかのようだ。
旅行後帰国して、調べると「リギ山が中国四川省峨眉山と全面的パートナーシップを確立し、リギ山の中国市場におけるマーケティングを強化し、中国からの観光客人数が急増した。現在、リギ山を訪れた外国人観光客の中で中国人は約半分を占めた。」とあった。ふうん、そうなのか。
ルツェルン湖が見えた。
ハイキング道は整備されていた。ロープウェーの駅 (Rigi Kaltbad) まで歩いて下り、そこからロープウェーで降りた。
ウェギス(Weggis) からルツェルン湖の定期船に乗って、ルツェルンに出た。
カペル橋をのんびりと見て、ルツェルン午後1時40分発、列車フォアアルペン・エクスプレス (Voralpen Express) でアッペンツェルへ向かった。フォアアルペン・エクスプレスの車窓から、美しく優しい景観が眺められる。
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