伝承によれば、本願寺第11世の法主顕如上人が、大阪石山の合戦の時、護持していた「教祖親鸞聖人しぐれの御影」を高野山の福蔵院へ預けた際の使者「宮本兵太夫」がこの寺に立ち寄り、記念のため小松の苗を堂前の広場に植えました。
後に「しぐれの御影」にちなみ「しぐれ松」と名付けて大切に育て上げたのがこの黒松で、樹齢は約350年。従前は境内一面を覆うほどの威風堂々とした姿でしたが、近年松くい虫等の被害を受け、その風貌は全盛期の半分ほどに。
同境内地にはこのしぐれ松から枝を分けた「2代目しぐれ松」が現在植えられています。