観智院客殿

所在地 京都市南区八条通大宮西入下る柳原町 種別 近世以前/住宅
構造形式 桁行12.7m、梁間13.7m、一重、入母屋造、妻入、正面軒唐破風付
中門 桁行一間、梁間一間、一重、切妻造、総銅板葺
時代区分 桃山 年代 慶長10年(1605)
指定年月日 1959.06.27 所有者 観智院客殿
附指定 1959.06.27 棟札1枚
観智院は、杲宝(ごうほう)が開いた東寺の子院であり、延慶年間(1308-11)の創立とされる。東寺一山の観学院である。
慶長元年(1596)の大地震で観智院は総ての建物を失う。今の客殿は、その直後の再建になるものであり、棟札から慶長10年(1605)の建築と知れる。滋賀県三井寺の光浄院客殿勧学院客殿(いずれも国宝)と並んで、桃山時代の一般的な住宅形式を示すが、僧侶の私房の様子をよく示した遺構として貴重なものとされる。


客殿の南側正面と廊下
軒唐破風が僅かに見える。客殿の前の庭は五大の庭。


塀越しに見える客殿の屋根 客殿の東側の廊下


客殿は非公開であり、塀越しに屋根の一部を見ることしかできない。春と秋に特別公開がされる。ただし、客殿の内部を見物することはできるが、五大の庭に降りるなどして、外側から建物の外観を見ることはできない。

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