勧学院客殿
所在地 | 滋賀県大津市園城寺町 | 種別 | 住宅 |
構造形式 | 桁行七間、梁間七間、一重、入母屋造、妻入、正面軒唐破風付 中門 桁行一間、梁間一間、一重、切妻造 総こけら葺 |
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時代区分 | 桃山 | 年代 | 慶長5年(1600) |
指定年月日 | 1952.11.22 | 所有者 | 園城寺 |
勧学院は、園城寺一山の学問所であり、正和元年(1312)に創立されたと記録されている。 文禄4年(1595)の豊臣秀吉による園城寺の闕所破却の後、秀吉の正室北政所によって再興される。毛利輝元を奉行として豊臣秀頼が建立したと記録されている。この勧学院の主要な建物が客殿。 |
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光浄院客殿とともに、一般公開されていないので、塀のうえに現れる屋根の一部しか見ることができない。国宝が公開されないのは、文化上の損失であり残念。所有者に熟考を望む。 入母屋の大きな破風と、軒唐破風が見えるので、こちらが正面であろう。妻飾りは狐格子。懸魚は三つ花懸魚であり、その両側に鰭が付く。 |
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軒唐破風と、その先端の下に設けられた兎毛通。 蟇股は内部に彫刻を施した刳抜蟇股(本蟇股)。 屋根葺きは、柿葺き。 内部は狩野光信の手になる総金地の障壁画で飾られているという。 |