富貴寺大堂

所在地 大分県豊後高田市大字蕗 種別 寺院(天台宗)
構造形式 桁行三間、梁間四間、一重、宝形造、行基葺
時代区分 平安後期 年代 平安後期
指定年月日 1952.11.22 所有者 富貴寺
附指定 1955.02.02 旧棟木の部分 1本
平安時代、国東半島は六郷からなり、56の寺、800の院房で華やぎ、「六郷満山」といった仏教文化が栄えた。富貴寺は、国東半島のほぼ中央に位置する、六郷満山の本山末寺。
富貴寺の起源は不明であるが、宇佐八幡宮の宮司の祈願所であったとされる。
富貴寺大堂は、宇治平等院鳳凰堂、平泉中尊寺と並び称される阿弥陀堂の一つであり、国東浄土を伝える遺構である。


九州に現存する最古の木造建築物であり、カヤの白木造。
堂内の内陣には阿弥陀如来坐像が本尊として安置されており、本尊の後壁には阿弥陀浄土変相図、柱や小壁には密教諸尊像など、極楽浄土が描かれている。
ときあたかも雨天、内部保存のために見学不可とあり残念。


柱の上の組物は舟肘木、軒下は二重角垂木など、優美ななかに簡素な趣を持つ。


美しい曲線を描く瓦葺・宝形造。宝形造であるが、正面三間、側面四間と前後に長い 屋根頂部の宝珠と露盤。屋根葺は、珍しい行基葺

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