宇佐神宮本殿

所在地 宇佐市大字南宇佐 種別 神社
構造形式 第一殿 内院:桁行三間、梁間二間、一重、切妻造、檜皮葺 外院:桁行三間、梁間一間、一重、向拝一間、檜皮葺 造り合を含む
第二殿 内院:桁行三間、梁間二間、一重、切妻造、檜皮葺 外院:桁行三間、梁間一間、一重、檜皮葺 造り合を含む
第三殿 内院:桁行三間、梁間二間、一重、切妻造、檜皮葺 外院:桁行三間、梁間一間、一重、向拝一間、檜皮葺 造り合を含む 
時代区分 江戸時代末期 年代 安政2年−文久元年
指定年月日 1952.11.22 所有者 宇佐神宮
宇佐神宮は、全国の八幡宮の総本宮であり、伊勢神宮に次ぐ格式とされる。
神亀2年(725)に、宇佐国造家が本殿の第一殿を造営したのが、創立とされている。
国宝に指定されている本殿は、三殿からなり、第一殿は神亀2年、第二殿は天平5年(733)、第三殿は弘仁14年(823)にそれぞれ建立されたが、現在の建物は安政2年(1855)〜文久元年(1861)にかけて造替されたもの。昭和60年に修理が行なわれている。いずれの社殿も八幡造の典型的なものとして、貴重な遺構とされている。


向かって左(西)から、第一殿、第二殿、第三殿が並び、廻廊に囲まれている。
廻廊に囲まれているので、正面の南楼門の外側から覗くことができるだけであり、各社殿の全体を見ることはできない。


第一殿と第三殿は向拝を持ち、第二殿は向拝を持たない他は、各社殿とも、同じ造りの八幡造である。


八幡造は、切妻平入の二棟の建物を前後に接続し、その間に一間の相の間をつけ、その上の軒の接するところに雨樋をつけた形式。


宇佐神宮の本殿では、雨樋として金の雨樋が付けられており、左の各写真に集水器と竪樋が金色であることが見られる。屋根を見ることはできないが、檜皮葺であり、白壁朱漆塗柱の華麗な建物。屋根には千木や堅魚木がない。


前後二棟のうち、奥の社殿を「内院」、手前の社殿を「外院」という。内院には帳台があり、外院には椅子が置かれている。帳台は祭神の夜の御座所、椅子は昼の御座所であると考えられている。つまり八幡造は、祭神が昼は前の外院に、夜は奥の内院に移動すると考えられた形式といえる。
第一殿(一之御殿)
八幡大神(応神天皇)を祀る
第二殿(二之御殿)
比賣大神を祀る
第三殿(三之御殿)
神功皇后を祀る

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