豊楽寺薬師堂

所 在 地 高知県長岡郡大豊町寺内 種 別 近世以前/寺院
構造形式 桁行五間、梁間五間、一重、入母屋造、こけら葺
時代区分 平安後期 年 代 仁平元年(1151)頃
指定年月日 1952.11.22(昭和27.11.22) 所有者 豊楽寺
文化庁の解説文を転記する。
「豊樂寺は聖武天皇の勅願によって行基菩薩の開基と伝える。今の藥師堂の建立年次は明らかでないが、様式手法上より藤原時代の建立と思われる。変った平面を持っているが当初からこうした計画であったようである。
比較的太い疎垂木に大きい小舞の軒廻り、内陣の佛壇及び勾欄等よく時代の特徴を示している。
この堂は四国地方最古の建築として貴重である。」


内陣には高欄付の須弥壇を置き、薬師如来、釈迦如来、阿弥陀如来の三如来(いずれも国重要文化財)を安置する。


左側面 こけら葺の屋根


向背 軒下は簡素な疎垂木と舟肘木


<アクセス>
高知自動車道を大豊ICで下り、左折して国道32号線に入る。約7km走ると、豊楽寺の案内標識があるので、三叉路を坂道へと左折する。あとは山間の道路を山奥へと進む。片側が崖となっており、容易にすれ違うことができない細い道路が続くので、要注意。2.5kmほど走って三叉路を左へ進むと、500m弱で、終点の広い駐車場に着く。山間の道路は3kmほどの距離でその間10分ほどであるが、対向車が来ないことを願いながら運転することになる。山深い場所に寺を建立すること自体は修行という点から理解できても、不便な山奥に集落があることに驚く。(2011.05.15)

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