正福寺地蔵堂

所在地 東京都東村山市野口町四丁目 種別 寺院(臨済宗)
構造形式 桁行三間、梁間三間、一重もこし付、入母屋造、こけら葺、もこし銅板葺
時代区分 室町中期 年代 応永14年(1407)
指定年月日 1952.03.29  所有者 正福寺
附指定 1952.03.29 棟札 1枚
正福寺は、鎌倉幕府執権・北条時宗によって、弘安元年(1278)に開基されたと伝えられる(時宗の父の時頼の開基ともいわれ、確たる資料はない)。臨済宗の寺であり、鎌倉・建長寺の末寺。
地蔵堂の建立は、昭和初期に屋根の茅葺をこけら葺に改修したときに発見された墨書銘により、応永14年(1407)と確認されている。
正福寺地蔵堂は東京都で唯一の国宝建造物。


建造年代が明らかな関東最古の禅宗仏殿である。入母屋造の屋根に強い反りを持ち、華頭窓波形欄間を有する典型的な禅宗様式
鎌倉の円覚寺舎利殿と酷似しており、同じ建築集団によって同時期に施工されたと考えられている。


屋根二重で、四間四方の大きさの建築に見えるが、屋根の下は裳階であり、建築物の大きさとしては三間四方である。

「国宝千体地蔵堂」の額。堂内の長押には、江戸時代の地蔵信仰が盛んなときに奉納された多数の小型の地蔵像が置かれている。 欄間は、波連子を入れた波形欄間。窓は、窓枠の上片に尖りを入れた華頭窓

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