平等院鳳凰堂

所在地 京都府宇治市宇治蓮華 種別 寺院
構造形式 中堂、両翼廊、尾廊の四棟より成る
中堂:桁行三間、梁間二間、一重もこし付、入母屋造、本瓦葺
両翼廊:桁行折曲り延長八間、梁間一間、隅楼二重三階、宝形造、廊一重二階、切妻造、本瓦葺
尾廊:桁行七間、梁間一間、一重、切妻造、本瓦葺
時代区分 平安中期 年代 天喜元年(1053)
指定年月日 1951.06.09 所有者 平等院
附指定 1972.05.15 旧板扉8枚、旧鳳凰棟飾り一対
平等院は、永承7年(1052)に、関白藤原頼道により造営された。鳳凰堂は、その翌年、阿弥陀如来を祀るために建立された。
国宝の阿弥陀如来坐像を安置する中堂を中心に、左右に翼廊、背後に尾廊の四棟を連ねる構造に形成されている。正式には阿弥陀堂であるが、中堂の屋根に鳳凰が飾られ、また四棟の連なった形が鳳凰が羽根を広げているようにみえるため、江戸時代初期に鳳凰堂の通称が生じたといわれる。


阿字池の西岸に建つ伽藍形式であり、極楽浄土をあらわしたもの。

中央が中堂、その両側に、隅楼(楼閣)を有する翼廊が連なっている。中堂の背面に尾廊があり、これら四棟からなる。
中堂は入母屋造、翼廊及び尾廊は切妻造、楼閣は宝形造

中堂は東向きに建っており、池を挟んだ対岸から、西方を望むと、中堂に安置された阿弥陀如来の顔を覗き見ることができるようになっている。

国宝の金銅鳳凰は鳳翔館に展示されており、屋根に設置されているのは複製品(二代目ともいえる)。

左から、左翼廊、中堂、尾廊


鳳凰堂は、平安時代中後期の建立であり、和様を代表する建造物。

三手先組丸桁を受け、地垂木及び飛檐垂木を支持する。
平安時代の垂木は、「地円飛角」といって、飛檐垂木は角材であるが、地垂木は丸太で形成されている。

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