元興寺極楽坊五重小塔

所在地 奈良市中院町 種別 寺院(真言律宗)
構造形式 三間五重塔婆、本瓦形板葺
時代区分 奈良 年代 奈良
指定年月日 1953.03.31 所有者 元興寺
元興寺極楽坊については、本堂の頁参照。
元興寺西小塔堂の本尊、西塔そのものとされる。また奈良時代に立てられ、安政6年(1859)に焼失した五重大塔の十分の一の模型ともいわれる。いずれにしても、奈良時代から残る唯一の五重塔である。
現在、収蔵庫に保管されている。


高さ、5.5mの小塔である。
平安、鎌倉、江戸と、三度修理されているが、構造はもちろん、木材もほとんど奈良時代創建のものが再利用されている。

海龍王寺五重小塔は細部を省略しているが、この塔は軒の組物の細部まで、忠実に再現されている。このため、実物の塔の雛形として造られたのではないか、ともいわれている。

収蔵庫内での写真撮影は禁止であるので、入り口越しに屋外から撮影したもの。


相輪

屋内に安置されているために、保存状態が良好であり、美麗な相輪である。

屋根は、本瓦葺の形に木材を加工して造形してある。

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