十輪院本堂

所在地 奈良市十輪院町 種別 寺院
構造形式 桁行五間、梁間四間、一重、寄棟造、本瓦葺
時代区分 鎌倉前期 年代 鎌倉前期
指定年月日 1958.02.08 所有者 十輪院
輪院は元興寺の旧境内の南東隅に位置している。
創建は奈良時代に遡るとされ、元正天皇が建立を勅願し、次の聖武天皇のときに、右大臣の朝野魚養(あさののうおかい)が創建したといわれる。元興寺の子院だったともいわれる。
本堂には、地蔵菩薩を安置した石仏龕(厨子)を祀る。


床が低い。また寄棟造の屋根の大棟が短く、登り棟が緩やかな傾斜で長く伸びるため、全体として高さが低く、簡素な印象を与える。
文化庁の解説文を紹介する。「鎌倉時代中期頃の建立、後方に地蔵石仏龕があり、本堂はこれに対する礼堂である。床、軒などすべてさの低い意匠にまとめられており、各部手法も簡素で落ちついた感じをあらわしている。組物 蟇股などは優秀で、鎌倉時代の代表例にかぞえられている。


正面一間は吹き放しとなった通り庇。両端の一間には連子窓、中央三間には蔀戸 通り庇の内部

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