単独行では所詮負担重量に制限があるので食事に関しては高カロリー、調理容易、軽量コンパクトを優先せざるを得ない。とは言え味を犠牲にする訳にもいかず。軽くて手軽に加工できて美味な半加工食品を探してデパートやコンビニを歩き回る面白さ。食料探しに関しては山用品専門店に行ってはいけない。
調理器具も小型軽量、操作性簡便を基本に選択。ストーブ、俗に言うコンロはホワイトガソリンよりもブタンガス燃料の方が夏山登山でははるかに分がある。数あるガスコンロの中でもプリムスP151は超小型とは言えないものの火力の強さはなかなかの実力で、かつ500ccコッヘル内に収納できるため不満は無し。若干組み立てが知恵の輪的なところがある。
万能食器のシェラカップもチタン軽量タイプよりもシェラクラブのお墨付きの方が、直火にかけるときの作業性、安定性には軍配が上がる。これで飲むコーヒーは二重構造のステンレスカップなどよりも美味く感じる
。 コッヘルは内面フッ素コートのスミフロンタイプ、チタン製品が主流のようだけれど、愛用しているのはエヴァニューのアルミ製品。重量、強度ともにチタンには劣るのだがなんとなく味わいがあって落ち着く。使い古して凸凹が出来て、煤けてきた物は、錆びたピッケル共々、手放しがたいものとなってくる。
包丁を使う調理は単独行ではまず無いし、まさか野生の鳥獣を捌く等と言うことも無いのでサバイバルナイフも必要なし。鋸が備わったタイプが結構、使用頻度が高い。ヴィクトリノックスもドライバーやらなんやらいろいろ付いているのも便利ではあるけれど、肝心のナイフ部分がある程度しっかりした大きさでないと、キュウリ一つ切るにしても、小枝一本をはらうにしても結局不便。
「食」と言いつつ、道具の話しばかりになってしまった。
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