坂本営農組合の安全へのこだわり

坂本営農組合

坂本営農組合では、お客様に「安全」で「おいしい」山田錦をお届けするために、努力を続けています。

 

兵庫県多可郡多可町中区は、全国でも珍しい山田錦の特別栽培を行っているわけですが、最初から特別にこだわった山田錦作りをしていたわけではありません。

平成8年以前は、化学肥料と農薬に頼った、ごく一般的な稲作でした。

しかし、平成9年2月の福光屋さんでの研修会において、「年々山田錦の分析値が低下し、精米においても砕け米が出る」との指摘を受け、化学肥料に頼る農法を改め、堆肥による稲作に取り組むことにしたのです。

 

下記の図は、坂本の山田錦栽培の変遷を記したものです。

 

坂本の山田錦栽培の変遷

※平成16年の特別栽培米を生産した年には、兵庫県安心ブランド米の認証を得ました。

 

また、坂本では「安全」へのこだわりの証明として、山田錦のJAS有機栽培や、環境創造型農業の推進にも力を入れています。

山田錦うどん誕生秘話

 

坂本営農組合は山田錦のJAS有機栽培に取り組んでいます。

坂本営農組合では、平成18年度から、福光屋さんの「海外で認められる日本酒を作りたい」という思いへの賛同と、消費者の皆様に、より安全でおいしい山田錦を届けたいとの考えから、山田錦のJAS有機栽培に取り組んでいます。

 

有機JASマークは、厳しい生産基準をクリアして生産された有機(オーガニック)の証です。

種まきまたは植え付け前2年以上、禁止された農薬や化学肥料を使用しない田畑でなけばならず、遺伝子組み換え技術も使用してはいけません。

 

大変な労力のかかる栽培方法ですが、このJAS有機の山田錦で作ったお酒なら、きっと海外でも高い評価を得られると確信をしています。

山田錦うどんの証明書

 

坂本営農組合では、平成19年度から兵庫県の事業である、環境創造型農業の推進事業に取り組んでいます。

 

坂本地区に生息する希少動物モリアオガエル 平成19年度〜21年度の3年間、10ヘクタール以上の面積で、環境へ配慮し、消費者のニーズに対応した、おいしさに安全を添えた米の生産を目指すというものです。
また、平成21年度には、JAS有機栽培3ヘクタール、無化学肥料(農薬5成分以下)7ヘクタールで栽培しています。

 

また、坂本地区は、特色ある希少生物としてモリアオガエルの生息が確認されています。

このモリアオガエルの生態調査をはじめとして、環境にやさしい有機水田や、その地域にどんな生物が生息しているかを調査するのも、環境創造型農業推進事業の一環です。