04'03/10    平成の隠居

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ミニ御殿で飼育

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手軽なミミズの飼育を試みている「ミニ御殿」のスタートからの記録です。

  1. 御殿の準備
    購入した容器と穴あけ加工後

     

     100円ショップで台所用品の「洗い桶」(40cm×30cm×13cm)と「水切り」を購入する。
    ・「洗い桶」は水抜き用に底に穴を開ける。
    ・「水切り」は水平方向に切断して厚みを薄くし、中蓋として使う。
    他に、容器を覆う蓋(ベニヤ板)と「液肥」の回収用受け皿 (廃却冷蔵庫の蒸発皿を利用)が御殿の全容です。

  2. 御殿への引越し

     別の所で飼育していたミミズを引越しさせました。その様子を下の写真でご覧下さい。

    @容器に牛糞堆肥を5cmほど入れ、水を含ませる。 Aミミズ約200匹を強制引越し。 B1分経過・殆どがマットに潜り込む。 C山を崩すと未だ潜っていないのが少し居た。 D3分経過・全員が潜り込み引越し完了。

     ミミズは光を嫌います。容器全体を覆う蓋(ベニヤ板をサイズに合わせ切ったもの)で覆い、日陰に置いて長いお付合いの開始です。

  3. 引越し後の点検
    廃物利用の受け皿に載せられた「ミニ御殿」

     引越し後、3日-4日はそのま放置しておきます。5日目にマット(牛糞堆肥)の中を箸で掘り起こすとミミズがアチコチに分散しているのが 確認できました。ただ、容器と受け皿の間が密着していたため、ミミズが水抜きの穴から抜け出し、受け皿に移動しているのが数匹いました。 暑い日が続き、ミミズも冷たい場所へ移動したかったのでしょう。これを防ぐため1cmほどのスペーサーを置き、 容器全体を受け皿から浮かせるようにしました。その後の逃げ出しは発生していません。
     水分が不足しているようでしたら軽く水を撒いてやります。蓋がしてあるので蒸発も少なく、 餌やりが水分補給をかねるので水撒きは一般には不要の様です。

  4. 餌やり開始
    給餌開始4日目の内部様子

     飼育マットの牛糞堆肥はそれ自体ミミズの餌です。水分の補給だけでミミズは成育しますが、 生ゴミの処理をさせるのが飼育の目的ですから、初志貫徹「餌を食べさせる」事に取り組みます。
     1週間目から給餌開始です。生ゴミを分別し、細かく刻んでマットの上に与えます。分別するのは何を良く食べるかを観察するためです。 写真の左下が初回に給餌した場所で大分処理が進んでいるのが分かります。
    ついでながら、給餌開始してから御殿に耳を近づけ聞いてみると、
    「ブツブツ・・・、餌が少ないんでは?ご隠居ついに自分の餌も不足か!」なんて呟いているのが聞こえました。本当にペチャクチャ喋っているんです。 呟きの原因についての解釈をアラカルトに掲載しました。
     給餌開始後、数日して受け皿に茶色の液体が滴り落ちて来ました。ミミズの出した「尿」です。これは、立派な液肥です。 ペットボトルの瓶に溜め込み野菜栽培の肥料として使います。

     ここまでが「ミニ御殿で飼育」の10日目までの様子です。水分管理に気をつけ給餌の量を食べ具合を見ながら調整して2−3ヶ月後に 「糞土の回収」が可能になると見込んでいます。ミミズが1日に食べる餌の量は、自分の体重の50−100%だそうです。 でも何匹いて体重はいくらなんて把握出来ていないので、食べ具合で調整するのが簡単だと思っています。「糞土の回収」までしばしのお別れです。 ごきげんよう!(記録 04/8/8)
      

  5. 補足の幾つか!
    雨水対策をした蓋

     数日たって、いくつかまずい所を発見したので修正しました。その全てを公開します。
    @ベニヤ板の蓋では雨水が入る。
     致命的な欠陥です。雨の翌日、液肥受け皿が溢れ出ているではありませんか!  蓋の上に降った雨水が隙間を伝って内部に入り込んだのです。止む無く、板の周辺にアルミの縁を付け浸水対策としました。これで万全です。
    A液肥が蒸発する 
     液肥の受け皿をありあわせの物を使っていたが、どうも天気が良く風があると蒸発してしまう。いかにも干からびた感じがイタダケけないので、 本体と同一サイズの洗い桶を買い求めてきました。重ねた時、丁度良い空間が確保され好都合です。容器の色は本体より薄い白色としました。光が通り易く、 ミミズの脱出防止にも効果があり万全の様です。
    B置き台も作ろう!
     工作ついでに、置き台も作りました。かがんで作業も楽ではないし腰を痛めても困るから、ありあわせのアルミサッシュを利用しました。 アルミサッシュは加工も容易で何かと便利。尤もらしい置き台が完成した。
    完成したミニ御殿の全容 

     

    (04/8/25 追記)

  6. 何か異変が起きている!

     
    ここ数日、液肥の回収量が異常に少ない! 何か異変が起きているに違いないと内部を見ても特に異常は発見できず。・・・隠居の目なんか頼りにならん! 住む身になって真面目にやれー・・・としかられそうだ。気を取り直し中を掘り起こし観察するとミミズは左半分には殆ど居ない。ダニみたいな白い小さな虫が左側の餌の上を這い回っている。ミミズが餌を食べる時、餌の上を這い回るのは何度か目撃している。こんな正体不明の虫が這い回る餌など食えるものか!とミミズ君感じたに違いない。これが原因かどうか不明だが、虫を駆除するのも難しいから飼育マットを全面的に入れ替える事にし,即実行に入る。
     先ずはミミズの取り出し。丸々と太った感じに見え、子ミミズは殆ど含まれて居なかった。しかし不思議な事に卵胞を殆ど見かけず。日が浅いせいか? 重量:200gと正確に測定する。
     新しい飼育マットは、左1/3が天然ヤシ繊維、中央の1/3が新聞紙、右1/3が牛糞堆肥とした。ミミズ200gを天然ヤシ繊維の上に放ち暫く様子を見ることにする。1-2日は餌を与えず、液肥の滴りが止まってから給餌する予定で効果が確認できるのは未だ先になりそうだ。(9/5 追記)

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