イギリス圏の英語、アメリカの英語の違いは文法にあります。
(1)イギリス(C.T.Onions)に始まり、細江逸記博士によって我国の学校文法に浸透していった「5文型」は文の要素の機能(function)に留意しています。 (2)アメリカ(A.S.Hornby)が発展させた動詞型(verb
patterns)はその構造(structure)に留意しています。
I don’t know who to go to for
advice.
(1)「5文型」 S+V+O (2)「動詞型」 S+V+interrogative
pronoun/adverb+to-infinitive(phrase)
「5文型」は長文読解の機能分析に適していますが、児童・生徒が初めて接する外国語学習には適さなく、実際に英語を書く目的のためには「動詞型」の方がはるかに高い実用性を持っていることは明白です。 著者もアメリカの大学において、Dr.GaryW.Hartに英文法をたたき込まれました。また、私は一昨年まで学校において、リカレントの学生諸君及び留学生を指導していましたが、アジア諸国からの留学生は文章を書くことも、話すことも、日本の学生より優れており、動詞型を使っての実用英語の指導が急務だと考えています。
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