書替え規則は通常、"割付け"演算子
`old := new'
を使います。
この演算子は `assign(old, new)' 関数呼出しと同等です。
Calc において assign
関数はそれ自身未定義なので、
書替え規則のような割付け式は、通常の Calc コマンドには放置されます。
しかし、書替えシステムのような特定のコマンドは、
特別な方法で割付けを解釈します。
例えば規則 `sin(x)^2 := 1-cos(x)^2' は、 あらゆる「何かのサインの二乗」を「1 ひく同じ何かのコサインの二乗」で置換せよ、 という意味です。 スタック上の式としては自ら何もしませんが、 a r コマンドに対して与えられると、 そのコマンドは「サイン二乗-コサイン二乗」変換コマンドになります。
同時に適用する規則集合を指定するには、規則のベクトルを作ってください。
a r コマンドがプロンプトを出して書替え規則の入力を促されたとき、 答える方法はいくつかあります。
規則を直接入力すると(変数にストアして使う場合と異なり)、 その規則はトレイルに記録されるので、後で再利用できます。 トレイル関連コマンド群 参照 。
よく使う規則は変数にストアしておいて、変数名で呼出すのが一番お手軽です。
s e (calc-edit-variable
) コマンドを使うと、
簡単に規則群を作ったり編集して変数にストアできます。
s p (calc-permanent-variable
) を使うと、
規則を永久に保存できます; その他の変数操作 参照 。
書替え規則は、速度向上のため特別な内部形式にコンパイルされます。 規則群を変数にストアし変数を参照する場合は、 後の参照に備え、いったんコンパイルしてから保存されます。 これが変数利用のもうひとつの利点です。
Calc は旧式の規則表記法であるベクトル形式 `[old, new]' も受付けます。 しかしこれは2つの規則のベクトルと混同しやすいので、 この表記法はもはやお勧めしません。
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