ホームへ | この旅行記トップへ | 前頁へ | 次頁へ | 2/10 |
★ 第1日目7/7(金) 関西国際空港→サンフランシスコ→デンバー ★ |
![]() |
関西国際空港午後3時25分発のユナイテッド航空UA886便で一路サンフランシスコ国際空港へ。順調な約9時間弱のフライトで現地時間午前9時10分サンフランシスコ国際空港に到着。 当初、時間がかかると言われていた入国審査・税関も短時間で無事通過し、歩いてユナイテッド航空国内線乗継ぎターミナルへ。 ここで2時間半ほどブラブラと過ごし、午後12時45分発UA770便に乗継いで約2時間半のフライトで午後4時15分(現地時間)デンバー国際空港に到着。 成田空港の約20倍の面積があるという、広いデンバー国際空港のBaggage Claim(手荷物受取所)が判らずウロウロするが、何とか場所を見つけスーツケースを引き取る。 次は今晩泊まるホテルのホリデイインへの無料送迎のシャトルバンの乗り場が判らず又ウロウロするが、ようやくホテル直通の連絡電話をみつけ、つたない英語で迎えを依頼する。 |
ところがこの会話の中で、“アイランド3で待つように”と言われたアイランドの意味が判らない。 アイランドは島のコトとは判るが、“島の3で待て”といわれても島なんか無いしと、いろいろやり取りしていて、フッと外を見たら車の発着している柱に1から順番に番号が書いてある。そして車に乗り降りしている場所は一段高くなった安全地帯だ。そうか“アイランドとは安全地帯のことや”とようやく判った次第、フウッ〜!これでは先が思いやられる(^o^;)。 午後6時過ぎ無事ホリデイイン・インターナショナルエアポートにチェックイン イエローストーン・グランドティトン両国立公園への行き方としては、日本からだと直行便は無いので、いったんサンフランシスコかロスアンゼルスへ飛んで、アメリカ国内線に乗換えソルトレークシティかデンバーを目指し、そこからは飛行機でグランドティトン国立公園内の玄関口ジャクソンホール空港へ、そしてジャクソンホール空港でレンタカーを借りて両国立公園を回るというコースが多いようだ。 ソルトレークシティで車を借りて公園へというコースもあるが、約7時間の単調なドライブが必要なので大変だが、飛行機だと約1時間弱で行ける。 私の場合、関空⇔サンフランシスコ⇔デンバー⇔ジャクソンホール空港と、すべてユナイテッド航空を利用して行った。というのもユナイテッド航空はデンバーがハブ空港なので、便数も多くて何かと便利そうだった。 関空からジャクソンホール空港までは、時差の関係もあり時間的には一日で行けなくもないが、万が一の乗換えの遅れや、到着後の夜の運転を考えると、そんなに急ぐこともなしとデンバーで一泊し、次の日朝一の便で国立公園を目指すことにした。 |
★ 第2日目7/8(土)デンバー→ジャクソンホール空港→イエローストーン国立公園 ★1/2 |
午前6時00分起床 午前7時00分ホテルをチェックアウト 直ぐにホテルの送迎用シヤトル・バンでデンバー国際空港まで送ってもらう、約15分ほどで到着。 前夜フロントで、“朝9時の飛行機に乗るのなら、1時間前の午前8時の送迎バンで充分間に合うよ!”と言われたが、どうも時間的に無理ではないかと思えて、起き抜けにフロントに行って話したら、7時の便があるというので変更してもらう。 案の定、空港は大勢の乗客で混雑し、セキュリティ・チェックも長蛇の列で、時間がかかったから、8時のシヤトル・バンでは間違いなく乗り遅れているところで、危なくセーフ、くわばらクワバラ。 空港で簡単に朝食後、定刻の午前9時05分ユナイテッド航空1037便、デンバー空港離陸。約1時間10分のフライトでグランドティトン国立公園の玄関口ジヤクソンホール空港に着陸。 天気は快晴、飛行機の右側座席から美しいティトンの山々を望みながらの着陸となるのだが、残念ながら我々の席は左側、着陸後機外へ出て始めてまじかに見る、青空に映えて聳え立つ雄大なティトン山脈の素晴らしさに感激だ。 ジャクソンホール空港は、管理の厳しいアメリカの国立公園の中では珍しく、唯一つ国立公園内にある空港で、そのため建物も周りの景色に溶け込む様に配慮した小さな木造の平屋建て。 丁度、この時期はアメリカの学校も夏休みに入ったようで、小さな空港が中、高校生風の若者で一杯、騒々しいことこの上ない。 ハーツレンタカーのカウンターも Baggage Claim(手荷物受取所)の隣にあり、手続もスムーズに終わる。レンタカーは建物を出た直ぐ前の駐車場にあり、車種はフルサイズのフォード・トーラス。 簡単に機器の点検・動作を確認して、いざドライブ旅行に出発!。前回のラスベガスでは、いきなり交通量の多い大通りに出て、ノドもカラカラになるほど緊張したが、今回は空港を出ても草原の一本道で車もチラホラと少ない。 |
ジャクソンホール空港前の駐車場より空港の建物を見る、その向こうに滑走路がある、山はティトン山脈
![]() |
ジャクソンホールハイウェイを北へ、10分ほど走るとムースジャンクション。ここを左折、すぐに右手にムース・ビジターセンター、その先にグランドティトン国立公園の料金所がある。ここで入園料として車1台25ドル(イエローストーン国立公園と共通で7日間有効)を払うのだが、前の車2,3台に続いて、いざ払おうとしたら、ウインドウの開け方が判らない。 慌てて列を離れ、もう一度機器の点検・動作のチェックだ。係員は“何してんだこいつは?”という感じ、 ウインドウの開け方ぐらい簡単なことはないのに、その簡単なチェックさえ怠っていた訳で、どうも慣れというか緊張感がなく“反省”だ。 料金所から3,4分で、トランスフィギュレーション礼拝堂(Chapel of Transfiguration)。草原の中にポツリと建つ丸太造りの小さな小さな礼拝堂だが、周りの草原の景色に溶け込んで正に“絵になる風景”。 中に入ってみると祭壇のところに木の枝で作られた十字架が飾られているだけの質素なチャペルだが、しかし、祭壇の後ろには窓枠が額縁となって、青空に雄雄しく聳え立つグランドティトンの山並みの雄大な景色が見られる。 何ともニクイ演出です。 |
“絵になる風景”のトランスフィギュレーション礼拝堂とティトン山脈の最高峰グランドティトン山
![]() |
次に,ここから懐かしのアラン・ラッド主演の西部劇の名作映画「シェーン」の舞台へ向かう。いったんムースジャンクションまで戻り、ジャクソンホール・ハイウェーを北へ、7,8分ほど走ると右側にあった山というか丘みたいなのが無くなり平原になり、橋を越えると右へ行く田舎道がある、アンテロープ・フラットロードだ。この道を3、4Kmほど進むと、「シェーン」の撮影現場。 映画「シェーン」と云っても若い人には判らないと思うが、1953年に製作された西部劇映画。ワイオミングの大自然を背景に、放浪のガンマン・シェーン(主演アラン・ラッド)と西部開拓期の農民の苦労と人情を詩情豊かに描いた作品。 ラスト・シーンで「立派な男になれ」と言い残し、立ち去る馬上の「シェーン」に、ジョーイ少年の叫ぶ「シェーン、カムバッーク!」の声がティトンの山々に響き渡るシーンは、今でも脳裏に焼き付いて離れないほど印象深い。 ビクター・ヤング作曲の主題曲「遙かなる山の呼び声」と共に、西部劇史上に残る名ラスト・シーンといわれている。 この映画のオープニングに映し出される広大な大草原の景色から、ラストでティトンの山々に向かってシェーンが去って行くシーンまで、全編現地ロケしたグランドティトン国立公園内の美しい大自然の景色が画面一杯に映し出されている。 この映画の大ヒットと共に、グランドティトン国立公園の美しさが、世界中に知られる事になる。 |
![]() 後に聳える一番高い山がグランドティトン、主演 アランラッド、名子役ジョーイ少年役のブランドン・デ ・ワイルドは30才のとき、交通事故で亡くなっている |
西部劇映画「シェーン」の撮影現場付近から見たグランドティトン、
あの映画の名場面の数々、特にラストシーンの残像が浮かんでくる。