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2004年(平成16年)6月11日(金)〜19日(土)

 第1日目6/11(金) 大阪・伊丹空港→東京・羽田空港・成田国際空港→ラスベガス
今日の走行距離 8マイル(13q)


自宅を午前8時すぎ出て南海電車で難波へ、いつもはバスで関空へ向かうが、今回はラスベガス直行便を利用するため伊丹空港11:30発のJL1510便で羽田空港12:35着へ、そしてまたバスを乗り継いで成田国際空港へ。このバスの乗り継ぎにはあまり余裕のないスケジュールを立ててしまい、冷や汗ものだったが何とか間に合い成田国際空港16:00発のラスベガス直行便JL026便でラスベガスへ。

わざわざ東京まで出て直行便を利用しなくても関空からロスアンゼルス経由のラスベガス行きがあるが、この便だとラスベガス着が午後3時頃で、もし飛行機が延着したりして入国手続やレンタカーのチェックアウトの手続でラスベガス市内に入るのが夕方のラッシュアワーにかかったり、夜の観光客で溢れている中を運転することだけは何としても避けたかった。
なにしろ今晩泊まるフラミンゴ・ラスベガス・ホテルは、ラスベガスでも一番観光客の集まるストリップ(大通りの意味です、ヘンなことを想像してはダメ)の中心フォーコーナーにあるので運転には細心の注意が必要だ。

ネバダ砂漠?
そんな関係でラスベガス直行便を利用したが、この直行便は現地時間午前9時半頃着、飛行時間9時間半、時差が16時間あるので日本時間ではまだ午前1時半で普段なら深夜の眠りについている時間帯だ。

JALが到着したラスベガス・マッカラン国際空港第2ターミナルはこれが国際空港?というような貧弱で殺風景な空港だ。この第2ターミナルにはレンタカー会社の事務所はないので第1ターミナルまでシャトルバスで移動しなければならないが、このバスがどこに止まっているのかなかなか判らない。
まわりを見渡しても日本人の個人旅行客はいない様子、あんなにたくさん乗っていた日本人はどこに消えたのか不思議な気持ちになる。
正面には観光バスがたくさん止まっているがこれらは皆日本のツアー客用のもの。いつもはこうしたバスで添乗員の案内の下、楽々と行動していたが今回は全くの個人旅行、JALから降りたらもう頼れる相手は誰もいない状況に家内もチョッピリ不安顔になっていたが、こちらも同じだがそんなことはおくびにも出さず近くの警備員にカタコト英語で聞いてようやくバスの乗り場が判った。
ハーツ・レンタカー会社の事務所でチェックアウト(借りることをいう、返却はチェックインといいホテル用語とは反対)の手続開始。日本の運転免許証、国際運転免許証、パスポート、クレジットカードを示し、一応事前に必要事項を書いたスピーディ・レンタルフォームも作成していたので手続も案外簡単に済み最後に契約書に署名して終わり。
保険は任意で加入するLDW(車両損害補償制度)、LIS(追加自動車損害賠償保険)、PAI&PEC(搭乗者傷害保険、携行品保険)もFULL加入。ガソリンも “Fuel Purchase Option”で満タン分購入済みで、レンタカー返却時には満タン返しをする必要がないので気が楽だ。

予約時はミディアムサイズの車を予約していたが、やはり長距離ドライブにはもうワンランク上のフルサイズの車がよさそうなので係員のアップグレードの申し出にOKする。
レンタカーはトヨタのカムリ、アメリカまできて日本の車を運転するのもどうかと思ったが、レンタカーで使うということはそれだけ信頼性・安定性がある証拠だろうと思い直し了承。
レンタカーの手続き終了後、ハーツのシャトルバスに乗り込み運転手に手続書類を見せれば、4,5分走ったところにあるハーツレンタカーの広い駐車場内所定の区画で降ろしてくれる。その区画にはすでにトヨタカムリがエンジンキーを挿した状態で駐車していた。

トヨタカムリ2400cc、普段乗っている日産ローレルが2000ccだからそれよりは少し大きい感じ。走行距離は5623マイルだが新車同様の内装、外観でたいへんキレイな車だ。クルーズコントール、パワーシート、キーレスエントリーと装備も充実、またトランクルームもスーツケースを重ねずに二つ並べたまま収納可能とけっこう大きい。

ここで10分ほどかけてライト、方向指示器、ワイパー、スイッチ類を点けたり消したりと機器のチェックと操作の確認。特に方向指示器とワイパーは日本と全く逆の位置に付いているので入念に点検するが、こればかりは最後まで狂いっぱなしだった。そして広い駐車場を試運転をかねて走ってみる。
午前11時過ぎいよいよ路上デビュー、市内のホテルに向け出発進行!だがノドは緊張でカラカラ、日本から持参した“お〜いお茶”で一息入れ、アメリカの車は左ハンドルで右側通行だから念仏のように右側通行、右側通行と唱えソロソロと駐車場を出る。出口の係員にトロピカーナ通りへの行き方を聞いたらレフト、レフトと言うのでその通り進むとトロピカーナ通りへ入り西進。

交通量も多くなく割と空いてる状況に少しホッ、トロピカーナ通りからストリップを右折し北上。通りに面して写真で見覚えのある有名ホテル、MGMグランド、エクスカリバー、ニューヨーク・ニューヨーク、モンテカルロ、アラジン、ベラッジオ、パリス等々が次々と現れる。

フラミンゴ通りを過ぎると直ぐ右手に今晩泊まるフラミンゴ・ラスベガス・ホテルが大通りに面して建っているのが見えるが、そのまま通過しもう少しラスベガスの街を探訪するべく走ってみる。
ストリップを北へ、大通りには多くの観光客が水入りのペットポトル持ってゾロゾロと歩いている、大変暑そうだ。

この旅行最終の日に泊まるベネチアン・ホテルを通り越してサンズ通りを右折、パラダイス通りを南に走りトロピカーナ通りで右折し、またストリップに入り北へと時計周(右周)りに2周ほど走る。
ラスベガス市内を点線のように走る

アメリカと日本の交通法規で一番戸惑うのが“赤信号時の右折”だ。日本では交差点の信号が赤なら完全に停止だが、アメリカでは赤信号で停止後左方向からの車がないか、充分な車間距離があり安全が確認出来れば赤信号でも右折できるというルールがある。このルールだと赤信号で右折方向に一台も車が走ってないのにジッと青信号に変わるのを待つ必要がなくなりスムーズな右折走行ができる。
ところが交差点によっては“NO TURN ON RED 赤信号時の右折禁止”の標識が出て右折できない交差点もあるからややこしい。こちらは慣れてないから交差点で右折OKか禁止か即座に判断できないから標識がないかどうか確認するのに少々時間がかかる、しかも周りはすべて英語標記だからなおさら時間がかかる。すると後ろの車から早く右折せよとばかりにプップッとクラクションを鳴らされる、そんなことが三度ほどあった。馴れない土地での運転はやはり神経を使う。

午後1時前フラミンゴ・ラスベガス・ホテル(左写真)へ、ここのホテルの駐車場への入り方も判りにくいところがあるが、ストリップとフラミンゴ通りの交差点を北へ歩道橋を潜ったら直ぐに右折しバーバリー・コースト・ホテルとフラミンゴ・ラスベガス・ホテルの間に入る。

ストリップから歩道に乗り上げるようにして進むが、何しろ観光客が一番集まるところなので慎重な運転がいる。そのまま観光客をかき分けて進めばフラミンゴ・ラスベガスの正面玄関にたどり着く。

ここで一度経験してみたかったのがバレーパーキングValet Parkingという駐車方式。アメリカの映画などでホテルや高級レストランにさっそうと車で乗りつけ、係員にキーを渡しそのまま手ぶらで中に入って行き、後は係員が車を運転して駐車場に止める。お客が出てきたときには車がすっーとその前に横付けされドライバーにチップを渡し、お客はその車を運転して走り去るというような場面があるがこれがバレーパーキング、それを実際に格好よくやってみたかった。

昔、テレビで「サンセット77」というアメリカの探偵物のテレビ映画シリーズがあったが、主演のエフレム・ジンバリスト・ジュニアとロジャー・スミス を押し退けて一番の人気者となったのが、レストランのバレーパーキングの駐車係りで格好よくクシで髪の毛をかき上げていたクーキーという若者。

♪♪〜セブリセブン サンセットストリップ ちゃっちゃっ(指の音)〜♪♪軽快なリズムの主題歌で始まるこの映画は当時の人気シリーズだったが、この映画で初めて知ったのがバレーパーキングという駐車方式だ。説明するのに昔のテレビ映画まで持ち出してこれを知らない若い人には申し訳ないが、「サンセット77」はいろいろと懐かしいテレビ映画なのです。

勿論ラスベガスのホテルには立派な無料駐車場があるが、ホテルと離れていたりして必ずしも使い勝手は良くない。それにホテルのフロントに行くのにスーツケースを引っ張ってカジノゃショッピングモールを5分10分と歩くのも大変だ。

で、最初ホテルの正面玄関に行こうとしたらたくさんの車が止まっていてバレーパーキングの位置がも一つはっきり判らず素通りしてそのまま奥の方へ進む。奥にはフリーパーキングの立体駐車場があったが勿論そこには入らず少し時間を潰しもう一度引き返して、よーし今度こそドーンとホテルの正面玄関に止めてやるとばかり勢い込んだが、やはり混んでいて正面から少し離れた場所に誘導された。

半パンツのホテルのおニイサンが早口で何か言ってるが全然判らない。こちらはバレーパーキング、バレーパーキングと叫ぶのみだが、何とか判ったようで車のキーと交換に何やら書いたチケットを貰う。車のトランクにはスーツケースが2つ入っているのでおニイサンがベルボーイに向かって何か叫ぶが、このベルボーイも忙しくしていてラチがあかず結局自分達で取り出すハメに。

スーツケースを転がして正面玄関に行ったらベルボーイのニイサンが、スーツケースは預かっておくから手ぶらでチェックインをして部屋が決まったら、部屋からベルデスクに電話してもらえばスーツケースを部屋に運ぶから、というようなことを早口の英語でシャベリまくりまた何やら書いたチケットを貰う。
ホテル正面玄関にさっそうと車を乗り着けベルボーイにドアを開けてもらいキーを渡し、トランクからは荷物を出してもらってチップは2ドルと手順を考えていたが、全然思っていたとおりにならずガッカリだが、まあ何とかレンタカーを借りて無事ホテルまでたどり着いたんだから、まずは上出来とホテルに入る。
ホテル・チェックインは午後3時からと予約確認書にも書いているので、それまでカジノで時間を過ごすしかないと思ってフロントに行くと、何のなんのチェックインカウンターは既に長蛇の列、早速並ぶがチェックインまで40分ほどかかった。そして手ぶらで部屋に入って直ぐにベルデスクに電話、相手の早口英語に四苦八苦するがまあ何とか用件を伝えて、10分ほどしてスーツケースを2つ運んできてくれたベルボーイに2ドルのチップを渡す。

この後、シャワーしたりして午後4時前まで部屋で休憩し、まだまだ暑そうだったがホテル近辺を見学がてら散歩に。しかしやはり暑くて早々にホテルへ戻り、まず腹ごしらえとホテルのレストランでバフェの夕食そしていったん部屋に戻り少し休憩し8時前外へ。ラスベガスはネオン輝く夜のほうが見所が多く、各ホテルが趣向を凝らした無料のアトラクションやっているので、それらをハシゴしていたら11時を過ぎてしまい慌ててホテルに帰り早々に就寝。




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