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★第7日目6/15(金) カッスル・クーム→バース→ヒースロー空港→関西国際空港★ |
午前5時半起床。少しばかり朝の散歩に。 このホテルの敷地は広大で、ゴルフ場まで併設している。そしてうっそうと繁る樹木や色鮮やかな花々に囲まれた貴族の館、今までに泊まったホテルでは最高の美しさと環境の良さ、格式の高さを誇っている。 こんな館に一泊だけで帰るとはなんと勿体無いことをと思うが、日程と予算の関係上仕方ない、残念だ。 格式の高さといえば、このホテルのHPで直接宿泊予約したとき、名前を記入する欄の前に、Initial と書かれた欄があって、これは何のこと?と慌てて辞書を引いたけれど適当な意味が判らず、困ったことがある。じっくりと読めばそこにはどうも Mr,Miss,Mrs 等の区別みたいなことを書くようだが、その中にはKnight とか Lord とかの区別もあって、さすが英国のマナーハウスだけのことはあると感心した。 こちらはもう一つその意味がハッキリと判らなかったから適当に Mr とだけ Initial の欄に書いておいたが、後で知り合いの英文学研究の大学教授に聞いたら、そこはやはり Knight とか Lord とかの別を書くのが正しいらしい。仰々しい Initial 欄は英国の伝統と格式あるマナーハウスだけにある書式のようだ、そういえばアメリカでは見たことなかった。 午前9時ザ・マナー・ハウス・ホテルをチェックアウト、玄関に出ればすでに車も止めている。そばには昨日の凛々しいボーイも立っている。チップを渡しこれからバースまで行くのだけど何分ぐらいかかる?と聞いたら、20分との答え。地元の若者であれば20分かもしれないが、我々だとその倍の40分をみとけば楽々行けるなと勝手に解釈して出発。 出口は、昨日入ってきた鉄扉のところではなく、別の抜け道のようなコテージの前の道を通ればすぐに村の中心の三叉路に出れる。どうもホテル敷地内は一方通行のようだ。 今日はレンタカーの最終日そしてバースで午前10時30分までにレンタカーを返却して、後は歩いてバース市内見物、そして正午の高速バスでヒースロー空港の予定だ。 B4039をチッペナムまで戻り、A4に入り西南へ走りバースを目指す。 大きなチッペナムの町を過ぎて少し走れば、見渡す限り緑の丘陵地帯、信号機もなく野立ての広告の大看板なんか一つも見えない、そんな美しい田舎道が続く。だがバースの町に近づくにつれ交通量も増えてきた、そして時計を見ればホテルを出て40分を過ぎている。アチァ〜!まだバースの街中にも入っていないのに時間だけ食っている。 コッツウォルズの南西部に位置するバースは英国で唯一の天然温泉地として栄え、英語の「Bath」(風呂)の語源となった街である。人口は15万人とこの近辺では多い方だ。ジョージアン様式の建築物が数多く残るバース市街は1987年に世界文化遺産に登録され、各国からの観光客で賑わっている。 バース市街に入ればさらに車も多く渋滞も見られる。近代的な建物はあまりないが、伝統を感じさせるクラシックで重厚な建物が多い。そんな街中を迷い迷いながら何とか抜け出して、あと少し走って街はずれのハーツでレンタカーの返却だ。ところがそのあと少しが、またまた迷いに迷ってなかなか判らない。 住所から行けばここら辺で間違いないと思ってもハーツの看板も何もない。道を歩いている人もいないから聞くこともできない。万事休すかとあたりを見たら、オフィスビルがある。仕方ないエ〜イままよ!とその中に入って行ったら20人ぐらいの英国人が静かに事務をとっていた。そこをサングラスをかけたけったいな東洋人がノコノコと入って来たからコイツ何や?と注目の的だ。 だが皆親切に教えてくれた、ハーツもすぐわかった、当初から思っていた場所だ。ただこちらはレンタカー会社だから道路に面してあるものとばかり思っていたが、門を100m以上も入った目立たない場所にひっそりとあった。 レンタカーの返却だけを扱う事務所兼修理工場だから、奥まった場所でも良いのかもしれないが、もう少しお客のことを考えて、あの特徴ある黄色字の大きな看板を出してくれていたらと思う。 門にも表札があったが片側だけにあってしかも小さい。これでは我々が走ってきた北からでは全然見えないのも当然だ、世界文化遺産に登録されている街だから景観上の規制があるのだろうが。 カッスル・クームのホテルからここまで40分と予定したが、倍以上の90分もかかってしまった。 ロンドン・ヒースロー空港で車を借りたのが午前10時29分、返却が午前10時32分だから正確には3分ほど遅れている。ギリギリだが何とか間に合った。まぁイギリスでは30分や1時間の遅れは、遅れの内に入らないようだ。今回もいろいろあったが無事に無事故、無違反で返却できた、有難いことだ。 ハーツの係員にタクシーを呼んでもらって、バース駅前のバスターミナルへ。このバスターミナルは大きいのに何故だか判らないが公衆トイレもスーツケースを預ける所もない。近くの人に聞いてトイレは3,4分歩いたスーパーにあるというので、仕方無しに交互に行ったが、そんなことをしてたらもうバース市内を見学する時間的余裕もない。これだったらヒースロー空港まで走ってレンタカーを返却したほうが良かったかもしれない。 バースを予約していた正午のナショナル・エキスプレス・バスで出発、直通(スウィンドン経由)でロンドン・ヒースロー空港・ターミナル3に午後2時40分到着、所要時間2時間40分。 ターミナル3で時間を過ごし午後7時45分発のJL422便で関西国際空港へ。 |
★ 第8日目6/16(土) / 関西国際空港 ★ |
6月16日(土)日本時間午後3時55分定刻どおりJL422便、約12時間の飛行の後、蒸し暑い関西国際空港に無事着陸。 |