植え替えのヒント
repotting
植え替えは続くよどこまでも
暖地のフクシアは短命です。
栽培者は、品種を維持するために挿し木をするので、常時育苗している状態になります。
育苗には植え替えが付きものです。小苗の植え替えだけではありません。
成長した株の植え替えも必要です。
そこで年がら年中植え替えをすることになります。
品種数が多いと、その延べ回数はハンパではありません。
ところがフクシア栽培者はその作業をさりげなくやってしまいます。
小苗であれ成株であれ、フクシア栽培者の手は植え替えタイミングを知っていて、時期が来ると勝手にムズムズしてくるようです。
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鉢増しは少しずつ … ただし、
急に大きな鉢に植えずに、少しずつ鉢を大きくしていきましょう … とはよく言われることです。
小苗は0.5号刻みで植え替えることもありますね。このときは要注意です。
根鉢と鉢壁の間が狭いので、用土がうまく入らずに鉢内にしばしば空間ができてしまいます。鉢をトントンと叩いたぐらいでは収まってくれないこともありますので、スティック状のもので押し込むなどの工夫が必要です。
ときには飛び級で
トレイラー・タイプの品種は、枝が伸びてくると鉢増しが困難になります。ワサワサとしなだれた枝が邪魔になって作業になりません。
適当なタイミングで最終的な大きさの鉢に植えておくのが懸命です。
後でしまった!とならないように …。
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鉢下げも考えて
植え替えには鉢下げも含まれます。暖地で夏越しする場合、鉢下げは必要な技術です。
春はフクシアがどんどん成長するので、それに応じて鉢増しするのが普通ですが、気温が一定のレベルを超えるとぱたっと吸水が衰えるために、大きな鉢が過湿を助長することがあります。
このようなときは鉢下げ (そして同時に用土替え) も選択肢の1つとしてご一考ください。
(2009年8月7日)
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